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【2Q22度決算】フォルクスワーゲン(VOW/VLKAF)

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個別株考察

こんにちは、Stevenです。@StevenToshiCH

今回はフォルクスワーゲンの決算を見ながら、今までの内容と株価の確認をしたいと思います。さらに今後の戦略を紹介していきます。

本日の記事のポイント

・売上・利益共にクリア○
・販売台数減少も利益は伸ばす
・高級路線をいかに変革できるかがカギ


-ちょっぴり自己紹介-

自動車関連会社勤務の30代です。現在アメリカに赴任しております。現地で実際に商品・サービスを触れてみてアメリカ株を勉強していきたいと思っております。

このブログはこんな人に向けて書いております

・株には興味があるけど時間がないサラリーマン投資家
・海外赴任・アメリカ生活にまつわる活きた株の話が好きな投資家
自動車関連銘柄に興味がある変わった投資家

また、ほかの自動車会社の決算や考察も以下で一覧にまとめております。よろしければ見ていただければ幸いです。

フォルクスワーゲン(VOW/VLKAF)

フォルクスワーゲンとは

・世界最大の自動車会社グループ
・電動化にいち早く力を入れており、今後にも期待がかかる
コア技術であるエンジンを使った高級車のとらえ方がカギ

フォルクスワーゲンはドイツ発祥の自動車会社です。トヨタ・ルノー連合と並んで世界最大規模の会社となっております。

単体としてもフォルクスワーゲンがとても強く、トヨタと常に販売台数の勝負を繰り広げております。高級路線としてはポルシェ、アウディがあります。さらに車好きであればブガッティやベントレー、ランボルギーニなどもすべてフォルクスワーゲングループに所属しております。

日本車は信頼性と使い勝手の良さが評価されている一方、ドイツ車は耐久力と走りの良さが評価されております。昨今ではメーカーというよりもどの車種か?のほうが重要ではありますが、全体の傾向としては上記の通りでよいかと思います。そのためドイツ車もともと高級車に適している車づくりが浸透しているのですね。

小ネタですが、フォルクスとは人の意味でワーゲンは車という意味です。フォルクスワーゲンはドイツ語で国民車という意味となっております。

またフォルクスワーゲンで調べるとティッカーコードがたくさん出てきますが、以下一覧と意味を載せておきます。

VLKAF – 普通株取引 OTCVLKPF – 優先株取引 OTC
VWAGY – 普通株式の 10 分の 1 を表す ADR
VWAPY – 優先株式の 1/10 を表す ADR
VOW – フランクフルトで取引される普通株式
VOW3 – フランクフルトで取引される優先株式

重要な項目で自動車会社を比較した表です。

フォルクスワーゲンは売上のわりに株価が評価されておりません。トヨタと比べると利益率が悪く、現在のEV転換があまりマーケットに評価されておりません。

利益率の高い高級車がEVとはあまり愛称がいいといえず、利益率が今後も停滞しそうです。大衆車としては日本車や韓国車のほうが評価が高く、中国メーカーもどんどん追い上げてきておりますので、フォルクスワーゲンは今後のかじ取りが難しそうです。

Steven
Steven

日本では日本車が完全1強だけど、アメリカではVWも大衆車としての地位は確率しているよ。ただやっぱりそれでも少し値段がはるので、苦戦はしているイメージだね。

決算内容 2Q 2022

overhead shot of a pen and notebook on charts
Photo by RODNAE Productions on Pexels.com

それでは今期の決算を確認していきたいと思います。

EPSと売上高の予想と実績です。売上・EPS共に○です。

他の自動車会社が苦しむ中、とても良い数字が出てきたなという印象です。特にフォルクスワーゲンは中国地上での売上が大きいため、上海ロックダウンはかなり痛かったはずです。予想に反して高い数字でFinishしてきました。

4半期ごとの売上とEPSの推移です。

売上は横ばいといったところですね。コロナのマイナス、昨今の半導体不足もそこまで影響がないように見えます。というのもフォルクスワーゲンは2016年にディーゼル車で起こした不正より信頼があまり回復していません。そのため低空飛行を続けているというのが正しい表現かもしれません。

フォルクスワーゲングループの国別売上円グラフです。

欧州とアジアにかなり偏った売上になっているのがわかるかと思いますが、その中でも中国の売上が全体の40%となっております。中国は現在情勢が不安定なためフォルクスワーゲンへ投資するということはそのリスクを勘定に入れておきましょう。

第2四半期の業績サマリーです。

販売台数は大きく(-22%)下がっているものの、売上は買収した会社の影響もあり増加しております。利益も増加しておりますね。いくら販売車両価格が当たっているとしても22%販売台数が落ちている中で利益が伸びるというのはどういう現象なのかあまり理解できませんね・・・売上の大部分が中国となるので、中国・ドイツの為替差も大きいのかなと思っております。

営業利益・純利益ともにかなり数字を伸ばしてきましたね。

車種ごとの売上推移です。

大衆車に分類するグループ(①)は売上(Sales Revenue)と利益(Operating Result)は横ばいですが、高級車となるアウディとポルシェ(②)の利益が爆発しております。

やはり高級車ブランドが圧倒的な利益率をたたき出しておりますね。なによりも、高級車が販売台数(Vehicle Sales)が大衆車とそこまで変わらない点も驚きです。

この状況に販売台数まで回復してくれば鬼に金棒、利益はさらに最大化しそうですね。

Steven
Steven

この高級車ブランドをうまくEVにシフトできるのか?それがやっぱりVWにとって大事だなというのがわかるデータだね。

株価確認

株価を2018年より見てみましょう。

なかなかとがったグラフをしておりますね。

2021年3月にフォルクスワーゲンはEV推進を発表したとことにより株価が大幅上昇をしました。しかし、そのあとはずるずると株価はさがってきておりますね。株価が思った以上に上昇しないのはやはりEVが今後ゲームチェンジャーになれるのかということに疑念を持っているからだと思います。

テスラはEV車というコンセプトも大事にしていますが、ソーラーパネルや家での発電などとしっかりと組み合わせて販売しております。またテスラスーパーチャージャーと呼ばれる急速充電網を世界中に構築するなど範囲をしっかり広げております。またEVはあくまでエネルギーユニットとしかとらえておらず、自動運転技術や工場改革を行うことで車会社以上の付加価値を提供しようとしております。

フォルクスワーゲンはまだ電気で走る車という定義から抜け出せていない印象ですね。そういった焦りもあってか、グループ会社であるポルシェを上場させてその資金を元手に自動運転技術の開発に力を入れていくとのことです。

これからも自動車業界は技術力がものをいう戦国時代を続けるので、目が離せません。

Steven
Steven

株価は未来を映す鏡。株価が下がってきてしまっているという事実はただただ残念だね。群雄割拠のこの時代、フォルクスワーゲンがグローバルで本当に生き残れるのかというところには注視が必要だね。

終わりに

いかがだったでしょうか?

ツイッターもやってますのでよろしければフォローいただけると嬉しいです。毎週月曜日6時AMには経済指標をツイッターでまとめて発信しております。またコメントも頂けると幸いです。 これからもアメリカの現地の声を届けていければと思っております。@StevenToshiCH

それでは、ありがとうございました。

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コメント

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