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米国債券EFTおすすめランキングトップ5【BND, AGG, BNDX, TLT, HYG】

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ETF考察

こんにちは、Stevenです。 @StevenToshiCH

今回はいざというときに一番頼りになる、債券のまとめランキング形式で解説していきたいと思います。

個人的おすすめ度No1はBNDとなります。経費が安いこと、運用額が大きく安心感があること、利回り・価格が安定していること、分散対象が多いこと、投資期間がちょうどいいことなど、まさに債券の王様と呼べるETFです。

大前提 債券ETFとは

債券ETFランキングの発表の前に、「債券とは何か?」「ETFとは何か?」をおさらいしていきたいと思います。

債券とは

債券とは国や企業などが一時的にお金を借り入れするために発行する有価証券です。


銀行からお金を借りたら利子をつけて返すように、債券は逆に利子を貰えます。一般的には国が発行する国債、地方自治体が発行する地方債、事業会社が発行する社債などがあります。安全・信用が高い国・企業から発行される方が金利が安くなり、危ない国・企業ほど金利が高くなります。

株は投資した先の企業が利益を出すことにより配当金が入ったり、企業の価値が高まって株価が上がったりします。しかし経営が傾くと株価が著しく下がり投資コストを回収できない危険があります。一方債券は国・企業が潰れない限り元本+利子を返す義務があるため、倒産まで追い込まれなければお金は戻ってきます。つまり債券の方がより安全であるといえ、不況時にも強い傾向にあります。

ETFとは

ETFとはExchange Traded Fundの略で、日本語で言うと上場投資信託のことです。

いろいろと説明すると難しいのですが、概略でお話しすると、たくさんの商品をまとめて売ってくれるものだと思ってください。

上の図のように、通常の債券だと1社ずつにしか購入ができませんが、債券ETFだとまとめたパック売りとなっている商品を購入することが可能です。

このパック売りの中身がどんな内容であるか?が非常に大事です。いまから説明するETFランキングはその中身を確認しながらランキングを付けていきたいと思います。

Steven
Steven

利子がたくさんもらえるということはそれだけ危ないということ。リスクとリターンは表裏一体何だね

債券ETFランキング

2023/3/18更新

私のおすすめランキングを紹介させていただきます。

ランキングを評価するうえで重要視している項目は経費率・運用額・設定日・利回り・投資対象と投資期間です。それぞれどうして重視するのか説明いたします。

経費率

経費率は一番大事です。同じような商品であれば、経費率が一番安いものがおすすめです。運用の結果にダイレクトに聞いてきますので、特に大事にしましょう。また投資は長期間するものですので、雪だるま式に効果が大きくなっていきます。

例えば経費率が0.1%変わるだけで、100万円の投資で1年1000円の結果が変わります。投資は20年30年と続けていくわけですので、例えば30年続けた場合31000円の差額となります。これが0.2%の差額だと64000円の差となります。

運用額

運用額もかなり重要です。ETFは商品が一緒であれば運用額が大きいものにしておくほうが無難です。運用額が多きければ、商品の中身は変わりませんので人件費等々の間接コストが抑えられます。そのため経費率も安い傾向にあります。また運用額が小さいものは償還(商品が終わってしまうこと)リスクがすくないです。

設定日

設定日も重要です。これは運用額と考え方が似ておりますが、昔からある商品のほうが数ある局面(金融ショックなど)を乗り越えてきており信頼性が上がります。またやり方も確立されておりますので、経費率が下がる傾向にあります。

利回り

利回りも大事です。これは商品の内容と照らし合わせる必要があるので高いからいいとか安いからいいというものではありません。リスクとリターンの温度感、どういった投資を行いたいかに合わせて最適なものを選ぶうえで大事です。

投資対象

投資対象ももちろん大事です。米国なのか、世界なのか?国債なのか投資なのか?長期満期なのか短期満期なのか?投資対象と利回りはリスクとリターンの関係にあると思いますが、その意味を理解したうえで投資することが一番大事だと思います。

BNDとAGGは安定性、BNDXは投資先、TLTは投資先の差別化と株の相関性、HYGは単純な利回りの魅力を評価してランクインとさせていただきました。

1位 BND(バンガード・米国トータル債券市場ETF)

Vanguard社が運営する総合債券ETFです。経費率は驚異の0.03%、運用額は$89B(890億ドル=10兆円ほど)、現在の利回りは2.3%ほどです。

ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックスに連動しています。投資先は大きくは米国政府や格付けランクBBB以上の社債などです。AAA、AA、A、BBB、BB、B、CCC、CC、Cと格付けが下がっていき、BBBはその中でも4番目ですね。BBB以上の会社が倒産するリスクは極めて低いです。投資対象は10000銘柄以上にも及びます。

BNDと次に紹介するAGGはかなり似ており、どちらを選んでいただいてもいいと思います。ただBNDのほうが経費率が低いことが多いです。(現在は一緒です)
AGGとBNDの差別ポイントは浮動調整を行っているかどうかで、どちらも安く分散が効いています。購入するのであればどちらかで十分で、基本的にはBNDの方が少しいいかなと思います。

メモ:AGGとの違いは浮動調整がついているかついていないかとなります。浮動調整とは、株式の中で動かない株を考慮して調整しますよという意味です。例えばファーストリテイリングという会社は柳井会長が創業者として多くの株を持っているわけですが、彼はこの株を売ったりすることは基本的にありません。仮に柳井会長が30%の株を保有してるとすると、実際ファーストリテイリングで売買できる株は残りの70%ということとなります。そのため、本来ファーストリテイリングの株価は100だとしても70でしか評価しませんよという調整を行っております。
とはいえ全体に与える影響はごくわずかなので、AGGとBNDに大きな差はありません。

2位 AGG(Iシュアーズ・コア米国総合債券ETF)

BlackRock社が運営する総合債券ETFです。経費率は驚異の0.03%、運用額は$87B(870億ドル=10兆円ほど)、現在の利回りは2.4%ほどです。

ブルームバーグ・バークレイズ米国総合 インデックスに連動しています。BND同様、こちらもBBB以上の投資先に幅広く分散しており、保有銘柄は8000社を超えます。

BNDに比べると少しだけ利率が高いことが多い印象ですが、その代わり利回りはほんの少し良いことが多いです。運用額も似たような額ですが、昨今のバンガード社の人気や経費率の安さなどで新規顧客が増え続け後発のBNDが最近運用額を追い越しました。そういう意味でもAGGのほうが勢いには劣りますが、その代わり長くから債券市場の王様として君臨し続けた実績と安定があります。

BNDとAGGは本当に似たようなコストパフォーマンスなので、買いやすいほうを選んでいただければいいかと思います。

3位 BNDX(バンガード・トータルインターナショナル債券市場ETF)

Vanguard社が運営する海外総合債券ETFです。経費率は世界分散をしておりながらの0.07%、運用額は$48B(480億ドル=5兆円ほど)、現在の利回りは3.0%ほどです。

アメリカを除く世界中に幅広く分布しており、6000以上の債券に分散しております。日本の債券(15%ほど)が多めに構成に入っているため、別途日本国債などのポートフォリオをお持ちの方には邪魔かもしれません。

BNDと比べるとややAAAの債券の比率が下がっておりますが、それでも世界中にこれだけ分散が聞いているという性能は唯一無二でしょう。BNDとBNDXを半々で持つとちょうどよく世界中をうまく分散して持てるような設計となっております。

4位 TLT(Iシュアーズ米国国債20年超ETF)

BlackRock社が運営する長期限定の米国債ETFです。経費率は0.15%、運用額は$32B(320億ドル=4兆円ほど)、現在の利回りは6.42%ほどです。

保有銘柄は100%米国政府となります。経費率は0.15と今まで紹介してきた債券ETFの中では一番高いです。ただBNDなどが安すぎるだけで、一般的なETFに比べるととてつもなく安い部類です。

20年以上という超長期的な国債しか持っていないため、値動きが激しい債券ETFとなっております。債券の割に株式と同じくらい乱高下してしまいます。ただし一般的な株価と逆相関の関係で値動きすることが多いため、株と合わせると相互にプラスマイナスを打ち消しあいかなり安定します。

メモ:株と債券が逆相関というのはどういうことなのかが疑問でした。どうやら株が暴落する際に一時的に株を他の資産に変換する需要があり、その際に債券が対象となることが多いとのことです。国債はあくまで国が担保してくれている借金のため、一番安全なのであふれたお金が国債に集まりやすくなります。TLTは長期かつ米国政府が発行する債券のみに絞っているため、より逆相関の動きが強いわけです。

5位 HYG(Iシュアーズ・ハイイールド社債ETF)

BlackRock社が運営するミドルリスク社債を集めたETFです。経費率は0.04%、運用額は$12B(120億ドル=1.5兆円ほど)、現在の利回りは7.35%ほどです。

BND/AGGとは対照的にBB-CCCの社債に絞って1000社以上に分散しております。これだけ分散していれば倒産リスクも同じように分散されるため、高金利の利益の恩賜を受けやすいです。ただし未曽有の金融危機には一気に状況が悪くなりがちです。リーマンショックの際はほぼ半値にまで下がったこともありました。

債券として持つと痛い目を見るかもしれませんが、安定した金利をたたき出してくれますので、利回りを重視したい際などに組み入れることをお勧めします。

ショック時の対応力

最後にVOO(SP500インデックス)と本日紹介した債券ETFの値動きについて確認したいと思います。

前回のコロナショックが起こったタイミング(2020年4月前後)での対応力を確認しましょう

VOOが下がり始めたタイミングでBND(AGGに隠れている)とAGGBNDXは大きな値下がりもせずにしっかりと株式のダメージを軽減することが可能です。

TLTは投資先のアメリカ国債への信用感からさらにむしろ値上がりをしております。

経営に不安が残る社債を抱えるHYGは株(VOO)と同様に落ち込んでおりますね。

2022年から続く連続利上げの局面での対応力を見てみましょう。

株価(VOO)と同じように、BND・AGG・BNDX・HYGは似たように転げ落ちていっております。利上げには債券も同様に下がってしまうのですね。

一方TLTはより深く値下がりしております。利上げは国が主体で行いますので、米国政府の国債に投資しているTLTは大打撃を受けておりますね。

長期スパンで見てみましょう。

長期となると株の驚異的な伸びが一目瞭然ですね。債券ETFは振れ幅の違いはあれど同じような値に収束することがわかります。

このことから、以下のように分類して保持するのがおすすめとなります。

①株価が値下がりしてほしくなく、安定志向の思考の初心者の方はBND/AGG/BNDXがおすすめ

②株式の暴落時のリスクヘッジとして持ち、利上げ等の変化に敏感に反応できる上級者の方はTLTがおすすめ

③とにかく利回り重視で保持したく、ETFの値動きは気にしない方はHYGがおすすめ

Steven
Steven

あくまで自己責任ではあるものの、参考にしてくれると嬉しいよ

おわりに

いかがだったでしょうか?

ツイッターもやってますのでよろしければフォローいただけると嬉しいです。またコメントも頂けると幸いです。 @StevenToshiCH

それでは、ありがとうございました。

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