【米国3大携帯キャリア株比較】AT&T vs ベライゾン vs Tモバイル (T, VZ, TMUS)

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個別株考察

こんにちは、Stevenです。@StevenToshiCH

本日はアメリカの3大携帯キャリアの株を比較していきたいと思います。

アメリカは結構携帯料金が高いです。

日本はあの小さな国土の更に限られた平野に1億人住んでおります。アメリカは広大な国土の中でかなり広域に分布しているため、維持費がかかるのですね。そういった事もあって、格安SIM(MVNO)もあまり値段が変わらなかったりします。

※筆者は会社の総務に言われるままベライゾンで携帯を契約してしまったので、更に高ついてます・・・。一応ベライゾンが弊社の中の設備を受け持っているとのことですが、会社内は無料Wi-Fiがあるのでいらないんですけどね・・・

そんなこともあって、3大キャリアの現在の売上や株価などがきになったので、調べてみました。それでは、いってみましょう!

本日の記事のポイント

・老舗のAT&T、王者のベライゾン、新興のTモバイル
・Tモバイルが圧倒的に成長しているが、果たしてその流れはどこまでなのか?


-ちょっぴり自己紹介-

自動車関連会社勤務の30代です。現在アメリカに赴任しております。現地で実際に商品・サービスを触れてみてアメリカ株を勉強していきたいと思っております。

このブログはこんな人に向けて書いております

・株には興味があるけど時間がないサラリーマン投資家
・海外赴任・アメリカ生活にまつわる活きた株の話が好きな投資家
自動車関連銘柄に興味がある変わった投資家

また、ほかの自動車会社の決算や考察も以下で一覧にまとめております。よろしければ見ていただければ幸いです。

米国の携帯業界

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Photo by Torsten Dettlaff on Pexels.com

アメリカの携帯会社は大変です。

国土はとんでもなく広く、さらにどこでも人は住んでおります。日本のように局所的に用意すればいいわけではないのですね。そのため、サービスはやっぱり日本のほうが良い上に、安いと思います。それは置かれている環境上仕方ないことですね。

しかし、そんな中でもAT&Tの様に36年間増配を続けれる会社もあります。 ※今期は減配を発表してしまいましたが

ベライゾンも15年連続増配を達成しております。

上記がアメリカのマーケットシェアです。

Verizon、AT&Tが長く2強としてシェアを維持しております。Sprintはソフトバンクに買収されたあと不振が続き、最終的には勢いを増してきたT-Mobileに買収されました。そのため、現在は3強となっております。

AT&T (T: AT&T Inc)

売上No1のAT&Tです。

日本で言うところのNTTの立ち位置でしょうか。シェアこそはVerizonに負けておりますが、もともと長距離電話会社としてスタートしたことがルーツであり、携帯を扱う前より電話ビジネスには携わっております。

Mobile(携帯)以外にも、Business Wireline(BtoBの有線事業)とConsumer Wireline(BtoCの有線事業)も行っております。そういったこともあり売上はベライゾンを抑えてNo1です。

売上は基本的に右肩上がりではあるものの、コロナ以降ちょっと陰りが見える状況です。メディア事業の分社化などをすすめそのキャッシュを5G関連の投資に当てている最中です。これが原因で連続増配もストップすることとなりました。

ベライゾン(VZ: Verizon Comunication)

携帯業界としてはシェア1位です。

ずっとシェアは下降気味なのが気になります。AT&TをNTTとするなら、ベライゾンはKDDIといったところでしょうか。携帯事業とワイヤレス装置の販売事業も行っております。弊社の工場もお世話になっておりますね。

売上も利益も基本的には右肩上がりですね。安心感のある数字です。シェアは減っているものの、わたし含め単価が上がっているので結局売上が伸びていっているのでしょう。利益率も16%と文句なしです。

Tモバイル(TMUS: T-Mobile US, Inc)

全米3位の携帯会社となります。

2010年頃からSIMフリー化など今では当たり前となっている手法を先行投入しておりシェアを伸ばしておりました。スプリントの買収を果たしたことで、なんちゃって3位から三つ巴の3位まで上昇してきました。運営の仕方もソフトバンクに似ており、若者向けにポップな色合いでサービスを展開しております。

売上の伸び率が著しいことがわかるでしょう。急激な成長をするために投資にもかなりお金を回しているため、利益率はけして高くない状況です。

Steven
Steven

AT&Tは固定電話時代からの老舗、ベライゾンは携帯カバー率No.1、Tモバイルは成長率抜群の若頭ってかんじだね。

売上・利益の比較

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Photo by Daria Shevtsova on Pexels.com

続いて利益・売上の比較を行いたいと思います。

売上の比較

売上の差を見てみましょう。

AT&T、ベライゾンはかなり頭打ち感がある中、Tモバイルが急激な追い上げを見せていることがわかりますね。5年後にはひっくり返りそうな状況です。

ただ日本でもそうでしたが、ソフトバンクは結局3位から浮上することができなかったように、どこかで頭打ちになるのではないでしょうか?

利益比較

利益の差も見てみましょう。

こちらを見ると、Tモバイルが売上ほど利益を伸ばせていないことがわかります。AT&Tとベライゾンも利益は横ばいですね、これはやはり5Gの先行投資がかなり響いており、利益を確保はしつつも投資も積極的に行っているゆえかと思います。

利益率比較

営業利益率の推移を見てみましょう。

ベライゾンが圧倒的に高い利益率を叩き出しております。AT&Tは売上こそ高いものの、利益率の高い携帯事業でNo1なベライゾンが強いことがわかりますね。

Tモバイルも拡大路線をやめて回収フェーズに入ればかなりな高利益を叩き出しそうな気がします。ソフトバンクと同じで、ある程度のシェアが取れると刈り取りフェーズに入るのではと思います。

Steven
Steven

日本と同じで、携帯キャリア業界はかなり利益率が安定しているね。これからも安定して成長が見込めると思うよ。

株価比較

株価を2017年より比較してみましょう。

Tモバイルがぶっちぎりですね。あの売上伸び率を見ればそれはそうでしょう。

VOO(SP500)とくらべてみるとベライゾンもAT&Tはかなり弱含んでおります。というよりAT&Tにいたっては下がってますね。この2つはどちらかというと高配当株の意味合いも強いですからね。

Steven
Steven

Tモバイルはこの成長を見ると投資したくなるね。回収フェーズに入ったら配当金もがっぽりだろうし、この株安でも下がらず上がるのは流石だね。

終わりに

いかがだったでしょうか?

正直アメリカにいても誰が何のキャリアを使っているのかっていうのはわからないので、ベライゾン以外感覚がつかめないのですが、これからちょっとずつ米人になんのキャリアを使っているのかを聞いていってみようと思います。余談ですが、アメリカ人は意外とアイフォン持ってません。出向者は全員アイフォンですけどね!

ツイッターもやってますのでよろしければフォローいただけると嬉しいです。毎週月曜日6時AMには経済指標をツイッターでまとめて発信しております。またコメントも頂けると幸いです。 これからもアメリカの現地の声を届けていければと思っております。@StevenToshiCH

それでは、ありがとうございました。

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