今回は、注目度の高い「NASDAQ100指数」に投資できる国内上場ETFについて深堀りします。NASDAQ100は、アメリカ市場を代表する革新的企業群を集約した指数であり、成長株中心のダイナミックな値動きが投資家を惹きつけています。
いざ国内でNASDAQ100に投資しようとすると、複数のETFが存在し、「どれを選べばいいの?」という疑問が浮かぶかもしれません。
そこで今回は、国内で投資可能な代表的な3つのNASDAQ100連動ETF
- 野村NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信(1545)
- 三菱UFJ国際投信 eMAXIS Slim 米国株式(ナスダック100)(2631)
- 大和アセットマネジメント Listed Index Fund 米国株式(NASDAQ100)(2840)
を比較します。結論から言うと、手数料的には大差がなく、そのうえで資産規模が大きく実績豊富な1545が現状最も安心感があると言えるでしょう。

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※2024年12月17日更新
今日の記事のまとめ
・手数料(信託報酬)は3ETF間でほぼ差がない
・純資産総額が豊富な1545(野村)が最も信頼性が高い
NASDAQ100の紹介

NASDAQ100指数は、NASDAQ市場に上場する上位約100銘柄(金融セクター除く)で構成されます。アップル、マイクロソフト、アマゾン、テスラ、NVIDIAなど、世界的に有名なグロース株が集う指数として知られています。
長期的に見ると、NASDAQ100はS&P500以上の伸びを示すことも多く、特にIT関連やデジタルトランスフォーメーションが加速する環境では、非常に強力な成長エンジンとして注目を浴び続けています。一方で、ドットコムバブル崩壊時のように長期停滞があった点には留意が必要です。

アメリカを牽引してきた企業の多くはIT産業であり、その結果、NASDAQは著しい成長を見せました。図は、NASDAQ100の指数をS&P500と比べたグラフとなりますが、いかに著しい成長を遂げているかが一目瞭然です。(そしてそのS&Pですらすごい伸びを記録しております)
2000年のドットコムバブルが弾けた際、指数は10年以上回復しなかったものの、直近の伸びはまさに破竹の勢いを見せています。

NASDAQ100指数が素晴らしいと感じるポイントは、革新的な企業がどんどんと指数に組み込まれていくことだね。今や、ここは世界をリードするトップ企業が集結する市場となっているよね!
日本で買えるNASDAQ100ETF
日本市場にはNASDAQ100連動ETFが複数上場していますが、代表的な3つとして以下を比較します。

1545が先行してリリースされ、その後2631、2840が登場しました。
手数料・資産規模・流動性の比較ポイント
手数料(信託報酬)
3つのETFはいずれも信託報酬が約0.22%で、手数料面での違いはほとんどありません。海外の有名ETFであるQQQが0.20%なので、それと比べても充分に競争力があると言えます。
資産規模・流動性
ETF選びでは、資産規模の大きさや取引量(流動性)が重要な判断基準となります。
- 1545(野村)は先行組として資産規模が大きく、流動性も比較的高めです。これは投資家にとって指数に忠実に追随してくれる信頼性や、買いたいとき・売りたいときにスムーズに約定しやすい利点となります。
- 2631や2840は後発組で、現時点では1545ほどの資産規模や流動性が確保されていない可能性があります。したがって、指数との乖離や約定のしにくさといったリスクがやや高まる可能性があります。
すぐに堅実な選択をしたい方は、1545を選ぶのが無難と言えるでしょう。

これほどまでに横並びで一緒だと、比較する意味がほとんどないよね。それでも、違いがないということが確認できただけで、調べてよかったと思うよ。
投資信託との違いと選択基準
NASDAQ100へ投資するにはETF以外にも投資信託が存在します。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の投資スタイルに合ったものを選ぶことが重要です。
【ETFの主な特徴】
- 手数料は比較的低い傾向
- 市場でリアルタイム売買が可能
- 分配金自動再投資がなく、自ら再投資する手間がある
【投資信託の主な特徴】
- 少額から積立可能
- 分配金の自動再投資が標準で複利効果を得やすい
- 積立NISAやクレジットカード積立など、初心者やコツコツ投資派に優しい仕組み
結論として、少額・コツコツ派には投資信託が有利で、ある程度資金があり、売買タイミングを重視するならETFが有利といった住み分けができます。
海外ETF(QQQ)との比較と考え方
NASDAQ100投資といえば、アメリカ市場上場のQQQが有名です。QQQは超高い流動性と長い実績を持ち、経費率も0.20%と低めです。
しかし、米国口座開設やドル転、税制面での煩雑さがあり、その手間を考えると国内ETFの方が簡便です。
海外ETFであるQQQのメリットは、圧倒的流動性や本場の価格形成に直接参加できること。
一方で、国内ETFのメリットは、円建てで簡単に購入でき、NISAなど国内制度を活用しやすい点です。
自分が重視するのが「簡便性」なら国内ETF、「本場での高い流動性」ならQQQといった使い分けができます。
まとめ
今日の記事のまとめ
- 手数料は3つのETFでほぼ差がない
- 資産規模や流動性を重視するなら1545(野村)が最も安心感がある
- 投資信託との比較では、コツコツ積立派は投信、タイミング重視ならETFがおすすめ
- QQQなど海外ETFとの比較では、国内ETFが簡便性、QQQが流動性でそれぞれ利点あり
NASDAQ100は、世界の成長エンジンへの入口となる魅力的な投資対象ですが、選択肢が多いと悩みも増えます。今回の比較で、どのETFも手数料がほぼ同一で、1545が資産規模で一歩リードしていることがわかりました。
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それでは、お読みいただきありがとうございました。


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