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【米国3大高配当株】VYM,HDV, SPYD比較【最強ETF】

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ETF考察

こんにちは、Stevenです。@StevenToshiCH

今回は米国高配当株を考える上で絶対に外すことのできない最強ETFである、VYMとHDVとSPYDの比較をしてみたいと思います。

高配当株、もう響きだけでよだれが出ますよね。

グロースが最強だ!っと思うときもありますし、いやいややっぱりバリューだよねって思うときもあります。今は株価が絶不調なので、どちらかというとバリューの中のバリューである高配当株がもっとも注目されていると思います。

米国にはそんな高配当株をうまくパッケージしてくれた超優良ETFが3つもあります。ただ、ちょっとずつ個性が違う上に、使っている指数も複雑なので、それを今回も紐解いていきたいと思います。

みなさんが高配当株気になってと思いますので、選ぶ際の一助になれば幸いです。それでは、いってみましょう!

本日の記事のポイント

・VYMは頼れる兄貴
・HDVは安定の次男
・SPYDは危なっかしい三男
・比べるとVYMが一番安心感がある


-ちょっぴり自己紹介-

自動車関連会社勤務の30代です。現在アメリカに赴任しております。現地で実際に商品・サービスを触れてみてアメリカ株を勉強していきたいと思っております。

このブログはこんな人に向けて書いております

・株には興味があるけど時間がないサラリーマン投資家
・海外赴任・アメリカ生活にまつわる活きた株の話が好きな投資家
自動車関連銘柄に興味がある変わった投資家

また、ほかの自動車会社の決算や考察も以下で一覧にまとめております。よろしければ見ていただければ幸いです。

高配当ETFの指数確認

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Photo by David McBee on Pexels.com

高配当ETFはすべて指数連動型のETFとなります。つまり、連動している指数を理解する必要があるのでその指数の確認を最初に行いたいと思います。

【ザ・補足】ETFとは上場している投資信託です。投資信託とは投資家からお金を集めて、専門家が独自に運用したり、一定の指数と同じ運用をしたりします。独自運用するものをアクティブ運用といい、指数に連動する形を取るものを指数連動型運用と言います。今回紹介する高配当株はすべて指数連動型ETFとなります。

VYM(ヴァンガード・米国高配当株式ETF)の使用する指数

FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスに連動しております。バンガード社のサイトでは「高い高配当株で構成されREITは除外されている」とざっくり説明されておりましたが、これでは分かりづらいのでもっと更に細かく調べていきます。

日本のサイトではあまりこの指数に触れているものがありませんでしたので、英語のサイトを日本語訳してみました。若干ニュアンスが間違っている可能性もあるので、気になる方はご自身で確認してみてください。

https://research.ftserussell.com/products/downloads/FTSE_All-World_High_Dividend_Yield_Index.pdf

まとめると以下です。
・RIETを除くすべての米国株が対象
・配当が直近12ヶ月あるもの
・向こう12ヶ月の配当も確保されているもの
・IBESのDPS指数と時価総額にウェイトをおき計算

【ザ・補足】RIETとは不動産に投資している銘柄のことを指します。IBESとは260以上の項目(配当性向や利益率など)を分析してしてくれる会社のシステムです。DPSは今後会社がどれだけの利益を生み出してくれるか計算する指数です。

なかなか難しいですが、簡単にまとめるといろんな指数を使って「今後も配当がしっかり出てくれそうな会社」をたくさん集めて「1株あたりの配当可能性の高い会社順」に比率を高くしてくれるインデックスです。

S&P500やNASDAQ100 の様に簡単な指数だと理解は簡単なのですが、高配当株は高配当になっているだけではだめで、持続的に配当を出してくれそうな会社を選ばなければいけないので、指数も難しくなってしまうのですね。

HDV(iシュアーズ米国高配当株ETF)の指数

モーニングスター配当フォーカス指数に連動しております。ブラックロック社のサイトでは米国の有名・優良企業の中から財務状況が健全であり配当金を出しているTOP75の会社から選定とありました。
VYM同じく「だからどうやって選ばれているのか?」という部分がなかなか解説されてないので、色々調べたところ以下の銘柄を選定しているとのこと。

まとめると以下です。
米国企業であること
配当があること
REIT以外であること
経済的な堀があること
デフォルトの危機がないこと
上記よりトップ75を配当が高い順にウェイトしていくこと

【ザ・補足1】経済的な堀(Wide Moat Rating)っとは ①切り替えコスト ②ネットワーク効果があるか(1つの商品から他に波及する能力・楽天経済圏のような感じ) ③無形資産があるか(ブランド力や特許/ライセンス)④コストメリットがあるか(低賃金で働けるアジアの会社などが該当や圧倒的量産生産技術)⑤スケールメリットがあるか(圧倒的シェアなど) などを多角的にモーニングスター社が分析し、ほかの業界が入ってきにくいですよ(つまり堀がありますよ)という指標とのことです。

【ザ・補足2】デフォルト危機の計測の方法は ①配当が先食いしてないか ②短期的な負債を負っていないか ③時価総額 ④現在の配当性向 などなどをもとにしていろんな計算式で計算されております。さすがに全部理解するのは諦めました。つまりモーニングスター社によりデフォルトの可能性薄いよとお墨付きをもらっているという状態です。

VYMと同じく、配当が高いだけでなく、会社の業績をかなり分析されて選ばれたいい会社が残るようになっております。ただ、HDVはモーニンスター社の思考がかなり色濃く反映されていますね。経済的な堀やデフォルト危機は複雑かつモーニングスター社に委ねられているところがあります。

https://assets.contentstack.io/v3/assets/bltabf2a7413d5a8f05/blt967cfc3bac321318/5eab2858f1852a1c18b8e043/20200417_Morningstar_Dividend_Yield_Focus_Index_Final1.pdf

SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株ETF)

S&P500高配当指数に連動します。こちらはとても簡単で、S&P500に属している企業の中で、配当金が高いTOP80企業から選定し、その80社を均等に配分します。 

ではそのもととなるS&P500はどのように選ばれているのかというと
①米国企業である
②時価総額が40億ドルを超える
③浮動株が50%以上
④4四半期連続黒字
⑤上記を満たす上で時価総額が大きい順TOP500 
となっております。

【ザ・補足】浮動株とは、市場に流通している株のことで、反対語は固定株といい、オーナ―一族などが牛耳っている株などのことを言います。

S&P500が最強の指数と呼ばれる所以が特に④と⑤の達成が難しいからでしょうね。ただし除外される場合はすこし上記の基準がゆるくなるとのことです。

更に他の指数とは違い、1株あたりのウェイトは用いておりません。企業の配当が多いTOP80であればすべて均等に配分されたETFとなります。ただ株価は若干上下するため、きれいに1.25%ずつとはなりませんが、概ねその認識でよろしいかと思います。


以下が簡単にすべての特徴をまとめた表となります。

Steven
Steven

HDVが一番複雑、SPYDが一番シンプルって感じかな。

セクター/銘柄考察

airport bank board business
Photo by Pixabay on Pexels.com

さて、セクター別の説明です。

なぜセクターを確認するのが大事かというと、高配当株は景気に左右されて配当金が上下してしまっては困ります。企業によっては儲かった年は多く配当する一方、儲からなかった年は配当金を縮小するような会社があります(配当性向を一律に保っている会社)。金融や製造業などが特にその傾向が強いです。

しかし、高配当株は配当金を目当てにして購入するパターンがほとんどかと思います。そのため、できれば景気に左右されづらいセクターを多く含んでいるETFが望ましいです。

上記が各ETFのセクター比率となります。赤字が景気敏感株ですので、赤が少ないほうが優れております。※SPYDは全銘柄一律の保有銘柄のため、銘柄割愛

ETF別に色々と見ていきましょう。
VYMは一番バランスが取れております。組入れ銘柄も400社弱あり、1社への比率が高くなりません。HDV/SPYDに含まれる会社もほとんど網羅されており、平均点ゲッターといった印象です。

HDVは一番守りの選定となってます。セクターの上位が全て景気に影響されなそうな安定した会社に集中しております。また1社あたりへの比率もかなり高く、一番たかいエクソンモービルには7%以上も偏っております。また銘柄が絞られていることもあり、かなり銘柄入れ替えが激しい印象です。

SPYDはどちらかというと攻めの選定です。というのもS&Pのトップ80から選んでいるため、常に入れ替えが頻繁に起こってしまいます。更に不動産セクターがあるのも特徴でしょう。すべての銘柄が1.25%ほどに収まるようになっております。

この様に3社3様のセクター配分となっておりますが、VYMはHDVもSPYDの会社もだいたい含んでいることが多いです。

Steven
Steven

これを見る限りだと一長一短だね。まぁ迷うなら全部あるVYMが一番選びやすいのかな。

配当/株価比較

配当金の推移と現在の株価に基づいた配当金の比較です。

配当に関してはSYPD>HDV>VYMとなっておりますね。ただし、配当の上がり幅に注目すると、HDV・SPYDが年によっては減配している一方、VYMがきれいに右肩上がりであることがわかります。今の利回りは低くとも、ずっと持ち続けることによりVYMは配当金の成長が見込めます。

次は株価を2017年より比較してみましょう。

VYMが一番配当が少ないように見えておりましたが、株価は一番値上がりしております。ただ、値上がりを期待するということであれば、S&P500を見てしまうとかなり見劣りすることとはなりますが。

高配当株は値上がりするのはおまけぐらいに考えていただき、配当金で決めるのが一番いいと思います。

Steven
Steven

VYMが一番配当金自体は少ないものの、長期的には成長が見込めるね。それも踏まえての株価上昇かな。

終わりに

いかがだったでしょうか?

この中で僕はVYMが一番個人的に肌感覚とあっているので、購入しております。HDV・SPYDも組合わて使うとはセクター比率は良くなるので、それもおすすめです。ただVYM一つのほうが管理も簡単ですし、信託報酬が最安値なので、特に思い入れがなければVYMでいいかなといった気がします。

ツイッターもやってますのでよろしければフォローいただけると嬉しいです。毎週月曜日6時AMには経済指標をツイッターでまとめて発信しております。またコメントも頂けると幸いです。 これからもアメリカの現地の声を届けていければと思っております。@StevenToshiCH

それでは、ありがとうございました。

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