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【次はどこが強い?】景気サイクルをみてセクターローテーションを意識する

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こんにちは、Stevenです。@StevenToshiCH

今回は景気サイクルを意識して、どんな株が次に来るのかを予想していきたいと思います。

僕は毎週世界の指数を配信しております。米国債10年がかなり落ち着いてきたこともあり、株の底入れが予想される状況になってきました。今まではエネルギー株がとても強かったですが、これからインフレも終わった後の不況に強いのはどんなセクターなのかを調べたいと思います。その中でもリーダー銘柄を紹介したいと思います。

本日の記事のポイント

・次に来るのは消費安定株!公共株やヘルスケア株・通信株も熱い!
・ただしセクターで買うのは上級者!
・守りのインデックス投資か攻めの個別株!


-ちょっぴり自己紹介-

自動車関連会社勤務の30代です。現在アメリカに赴任しております。現地で実際に商品・サービスを触れてみてアメリカ株を勉強していきたいと思っております。

このブログはこんな人に向けて書いております

・株には興味があるけど時間がないサラリーマン投資家
・海外赴任・アメリカ生活にまつわる活きた株の話が好きな投資家
自動車関連銘柄に興味がある変わった投資家

また、ほかの自動車会社の決算や考察も以下で一覧にまとめております。よろしければ見ていただければ幸いです。

景気サイクル

https://openeducation.co.jp/media/business-cycle/

景気には波があります。

経済の成長はある程度一定(緑線)ですが需要の高まりを受けて必要以上に投資などをすることにより需要を超えて生産・消費をしてしまうからです。ある一定のところまで来ると過剰だったことに気づき生産・消費を今度は必要以上に抑えるように動きます。そういった傾向が山と谷として何度も押し寄せるため、景気サイクル(景気循環)と呼ばれております。

2020年コロナの際には一気に不安が先行したことから、全世界で買い控えが起こりました。この不況を察知した各国は生産・投資を促すために一気にお金をばらまきました。無理やり増やしたお金により今度は必要以上に経済が潤ってしまいプチバブルが起こってしまいました。生産が追い付かなくなり・インフレが起こってしまったことにより生活が厳しくなってしまいましたね。今度はそれを抑える為に急激に引き締めに動いているため、不況になるのは時間の問題といえます。

またサイクルには株のセクターごとに強い・弱い株があります。次はそのセクターローテーションについて解説します。

セクターローテーション

セクターローテーションとは景気サイクルに応じて強いセクターが入れ替わる現象をいいます。

具体医的に4つのサイクルに分けてみてみましょう

フェーズ1、金利が低く、景気が回復傾向

経済の底からの立ち直りフェーズです。直近で言うとコロナが直撃した2020年4月から2021年12月ごろでしょうか。

金利が低いのは、経済の立て直しのために政府が金利を下げて市場にお金をばらまいているからです。このフェーズでは金融株やハイテク株が恩賜を受けます。

金融株

金融株は企業にお金を借りてもらってなんぼの世界です。景気が底をつけ徐々に回復の兆しを見せるため、企業が次の投資を行うために銀行からお金を借り始めます。金利はまだ低いため企業も借金をしやすく、金融は潤い始めます。日本で言うと三菱UFJ・アメリカで言うとJPモルガンチェースなどが当てはまります。

ハイテク株

ハイテク株はベンチャー気質で未来に有望な銘柄が多いです。金利が低い状況では、投資を簡単に行うことができて次の成長投資を行うことが可能となります。また金利が低いときは未来に予想される利益が現在の価値に置き換えると大きくなります。そのためハイテク株はこのフェーズで評価が高くなる傾向にあります。具体的な銘柄はありません。なぜなら一度大きくなってしまうとあまりハイテク株と認知されなくなるからです。一時期のZOOMのような会社だと思ってもらえればと思います。

フェーズ2、景気が回復し、金利が上昇傾向

経済の底から立ち直り、経済が自分で回り始めているフェーズです。過熱しすぎた経済を冷やす意味で金利が徐々に上昇を始めます。2021年から金利が始めましたので、まさに現在の状況ですね。

消費が活発的に行われ、それにつられて企業が好決算を出すようになります。経済の活性化をうけて政府は金利を徐々に上げて政府の介入を少なくします。こういった状況では工業株・素材株・消費循環株が恩賜を受けます。

工業株

工業株は消費につられて活性化します。低金利だった時代に行った投資が花開き、消費活動に合わせてガンガン生産を行います。ものを作れば売れる状態が続くようになり、このあたりで好景気だなと世間で意識されるようになります。日本で言うとトヨタ自動車、アメリカではアップルなどが該当します。アップルはハイテク株とみられることも多いですが、現在の売上はiPhoneやMacなど高級電化製品が売上の柱ですので、工業の要素が強いと思っております。(もちろんサービスも多きな強みなのは確かですが)

素材株

素材株は工業株につられる形で活性化します。素材とは鉄やアルミなどの金属資源やアルゴンなどの産業ガスなどがあります。また素材の特徴としては市場価格に連動した売上となることが多いため、需要が旺盛になると価格も吊り上がり利益が大きくなります。そのため、工業以上にアップダウンの激しい業界といえるでしょう。日本で言うと日本製鉄三菱商事などが該当します。アメリカでは大きな素材メーカーといえる会社があまりないのですが、リンデ(産業ガス会社)などがあります。また最近ではTSMCなどの半導体メーカーも素材と同じような役割をするのではないかなと考えております。

消費循環株

消費循環株は文字通り消費に左右される業界の株です。こちらは具体的なセクターがあるわけではありません。ただ傾向としては贅沢品・サービスなどが該当します。また広義で工業株・素材株も同じく消費循環株といえます。日本で言うと三越伊勢丹JTBなどが該当します。アメリカではマリオットターゲットなどでしょうか。

フェーズ3、金利が一服し、景気が減速傾向

徐々に金利を上げた影響で経済に減速がみられたため、金利上昇を打ち止めるフェーズです。これがまさに来年起こりそうな状況です。

インフレもピークを付けたため徐々に経済が落ち着きを取り戻してきます。ただし金利を上げた反動が後々に聞いてくるため、不景気の足音が聞こえてきます。こういった状況で強いのはエネルギー株となります。

エネルギー株

エネルギー株はインフレに極端に強い性質を持ちます。素材と違うのは、エネルギーは生活に必要不可欠である点とOPECなどの組織である程度価格を操作されている点です。そのため景気が悪かったとしても価格を吊り上げるなどすることにより、売上規模を維持することが可能です。日本で言うとENEOS、アメリカではエクソンモービルなどが有名ですね。

フェーズ4、景気が底打ちし、金利が減少傾向

景気が減速を始めたため、徐々に金利を戻しているフェーズです。リセッション(不況)が着た後に起こるフェーズですね。

不況到来のため消費が生産を下回り、物があふれてしまいます。企業は投資活動を停止してしまいます。家計に余裕もないため贅沢品の買い控えが起こります。しかし生活に必要なものはそれでも購入を続けなければいけません。そのため、消費安定株・公共株・ヘルスケア株・通信株などがまだ株式の中でも利益を出すことができます。

消費安定株

消費循環株の逆であまり消費者行動に影響されない株のことを言います。食品や日用品などが当てはまります。広義でヘルスケア株・通信株も含まれますね。日本では味の素Lionなどでしょうか。イオンはスーパーというよりはモールの売上もかなり大きく、花王は化粧品部門の売上が大きいため消費安定株とは言えません。アメリカではコストココカ・コーラなどでしょうか。

公共株

公共株は公共事業で成り立っている株のことを言います。国からある程度委託されている企業のことですね。鉄道、電力、高速道路などがあげられます。これらはどんな状況でも安定的な収入を得られます。さらに不況時には国から新規の高速道路建設や地下鉄などが発表され雇用の捻出が行われることもあります。日本ではJR東海NEXCO中日本東京電力などがあげられます。アメリカではネクステラ・エナジーなどの電力会社があげられます。

ヘルスケア株

ヘルスケア株は保険業や製薬会社や医療関連の銘柄のことを言います。病気は不況など関係なく襲うものです。さらに保険業や製薬会社などは長期的視点で物事をとらえて運営しているため、一時の不況に影響を受けにくい点も評価できます。そのため収益がとても安定しております。日本では日本生命武田製薬などです。アメリカではユナイテッドヘルスケアジョンソンエンドジョンソンなどがあげられます。

通信株

通信株もまた安定した銘柄の一つです。通信は今となってはインフラといっても過言ではありません。そんな通信は不況知らずのため、安定した収益が期待できます。日本ではNTTKDDI、アメリカではベライゾンなどがあげられます。

Steven
Steven

セクターによってかなり特色があることがわかるね。本質のなんでそのセクターが強いのかという理由の部分を覚えよう。

これからの作戦

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Photo by energepic.com on Pexels.com

現在はフェーズ3からフェーズ4あたりかと思います。金利は頭打ちとなりそうで、不況が徐々に迫っている状況です。そうなると消費安定株・公共株・ヘルスケア株・通信株あたりが狙い目です。

ただし、不況に向かう状況では株価は基本的に落ち込む傾向があります。それはいくら不況に強い株だとしても、不況は不況なので落ち込む率が少ないだけです。そのため儲かると思って購入することはおすすめできません。証券会社は何かしらの株を保持しないといけないためセクターローテーションを行いますが、個人でそれをする必要はありません。

それであればこの不況の時に安く買うことを意識して、セクターで買うのではなく市場全体で買うインデックス投資をお勧めします。これが上級者に勝てる初心者の戦い方となります。時間を味方につけれるのは個人の大きな強みです。

攻めたい方は個別株をお勧めします。株の本質はその企業の強さ(利益をどれだけ出せるか)にあります。セクターローテーションを意識して買うことも少しは大事ですが、それ以上に個別株の強さが重要となります。強い株はセクターに関係なく上昇を続けます。セクターを選ぶぐらいであれば、長期的に伸びる個別株を選びましょう。

Steven
Steven

意思を入れるなら強い意志を持って個別株を。意思を入れる勇気がないならインデックス投資を。これが僕の結論です

終わりに

いかがだったでしょうか?

ツイッターもやってますのでよろしければフォローいただけると嬉しいです。毎週月曜日6時AMには経済指標をツイッターでまとめて発信しております。またコメントも頂けると幸いです。 これからもアメリカの現地の声を届けていければと思っております。@StevenToshiCH

それでは、ありがとうございました。

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