こんにちは、Stevenです。
今回は日産の決算が出ましたので、そちらを見ながら株価と考察をしたいとおもいます。
今日の記事のまとめ
・販売台数は見通しは超えることができたものの、昨年より4%減
・販売台数は落ちるもの、売上高は上昇、利益も黒字化達成
・来年度の売上は上昇するもの、利益は据え置き
-ちょっぴり自己紹介-
自動車関連会社勤務の30代です。アメリカに赴任しております。アメリカ株をさらに勉強するチャンスととらえて前向きに頑張ります。
このブログはこんな人に向けて書いております
・株には興味があるけど時間がないサラリーマン投資家
・自動車関連銘柄に興味がある変わった投資家
また、ほかの自動車会社も以下でまとめております。
日産自動車(7201)
日産自動車
・日本で単独売上3位、世界では連合で売上3位
・EV化と自動運転をかなり先行して取り組んでいる会社
・連合の強みはあまり打ち出せてない状況
日本の自動車業界では3位、自動車連合としてはルノー・三菱とタッグを組み世界3強の一角となっております。
ただ、経営者のトラブルあたりから販売台数は急落しております。またコストカットに伴って競争力がある車が徐々に減ってしまった影響で、昔ほどの勢いはなくなってしまいました。
半導体のボトルネックが落ち着けば自動車業界は息を吹き返すことが予想されます。またここ5年は自動車全体のパイが伸びていくことが予想されます。2025年以降はEVと自動運転という2大テーマにしっかり乗っかれることができるかが注目ポイントです。
日本では一番EVで先行している日産、どこまでそのアドバンテージが生かされるかが今後注目されるね!やっちゃえ日産!
業績分析
自動車の世界売上は上記の通りとなっており、この中の市場で成長を見せているのは中国とアジア・北米となっております。
そのためどの市場で強いのかというのは一つの大きな指標となる一方で、その国のウェイトが大きすぎるとその国の政策に振り回されるというリスクがあります。特に、EU・北米・中国は自国の自動車産業を守るべく規制を強める傾向があるため、注意が必要です。
まずは売上ですが、2015年度をピークに頭打ちしております。2018年には役員報酬の不正受給が問題となり、日産自動車のイメージが急速に悪くなってしまいました。そこからの転げ落ち方はひどいです。
利益も2017年度をピークをつけ、それからは赤字まで転げ落ちてしまいました。自動車産業は母体が大きく固定費もかなりかかる産業であるため、売上の縮小は致命傷になります。今年は黒字をなんとか出すことができており、来年度も順調に推移する予定となっております。
当然EPSも2017年年度がピークです。
EPS = Earnings Per Share, 1株当たりの利益を表し、年単位で見ることで成長性を見る指標として使われます。
自己資本比率はかなり低く28%程となっております。ライバルのトヨタ・本田は40%ほどですのでかなり低くなってきております。もともと高いわけでもないので、企業風土のレベルのような気もしますが。
総資産も減っているのは規模の縮小を進めているということですね。BPSも2017年度をピークに下がっておりますね。
BPS=Book-value Per Share, 1株当たりの資産を表し、企業の安定性を見る指標として使われます。
投資に伴うCFがかなり鈍化してきております。2021年度は全然投資ができていないことがわかります。利益を出せるようになったとしても自動運転・EV化と変化が激しい自動車業界で投資ができていないという点はかなりマイナスです。
配当は5円だせました。もともと日産は配当はかなりしっかり頑張って出す会社として有名でした。今年一応黒字でフィニッシュできたので、頑張って配当はだしましたね。
株価は業績をしっかり繁栄しており、ずっと下がりトレンドです。一時期の株価に戻すには利益が更に倍は必要となりますが、スリム化し研究ができていない日産に底までの力はないように思えます。
うーん、いろいろな指標が結構不安になる状況だね、特に投資ができてないことがいたすぎるな・・・
直近の決算確認
簡単にまとめると
・販売台数は見通しは超えることができたものの、昨年より4%減
・販売台数は落ちるもの、売上高は上昇、利益も黒字化達成
・来年度の売上は上昇するもの、利益は据え置き
営業利益について黒字化を達成。原材料の増加に苦しむものの、為替と販売パフォーマンスが貢献しました。特に販売パフォーマンスはトヨタ・本田も同じく売りたい車がないという状況が続いているため、インセンティブが必要ないという部分が大きいです。日産は更に固定費の削減を推し進めていたため生産台数の縮小による影響をかなり抑えることが可能だったことも大きいと思います。
※リマーケティングとは中古販売事業のこと
来年度の見通しを見ていきましょう。
2022年度は販売台数こそあまり伸びないものの、売上高は10兆円と大幅にプラスになる予定です。営業利益は増えず、2500億円と消極的です。
当期純利益が下がっているのはダイムラーの株の売却がないからとのことです。
利益の内訳を見てみましょう。
原材料の高騰がますます利益を押し下げる予定です。ただそれをパフォーマンスで押し返すとのこと。
パフォーマンスってなんやろ?インセンティブの抑制はもう今年からはじまっているはずなので、原価改善ぐらいしかないんだろうけど
今後の展望
日産はリーフをいち早く市場投入した、いわばEVの先駆者です。リーフ自体はけっこう売れるようになってきており、EVで培った技術の横展開がしっかりできるかどうかが今後のカギを握ります。また新車のオーラは
ただし、EVでの大事な技術は電池になるため、日産の優位性が本当に今後うまれるのか?というところに疑問が生まれます。日産も全固体電池の開発を勧めておりますが、トヨタのような大投資を行えているような決算内容には見えませんでした。
また、もう一つの潮流である自動運転分野ですは、日産はプロパイロットという技術をいち早く市場投入しております。ただし自動運転レベル3を最初に投入するのは本田となっており、自動運転面でも負けております。さらに自動運転においては中国・アメリカではすでにばんばん公道での実験が進められているため、日本の会社では太刀打ちできないのではと思っております。
時価総額/売上(Market/Revenue)を見てみると、日産は全く評価されておりません。ここまで電動化を推し進めていながら、電動化にかなり遅れを取っているマツダの次にひどい状況です。
日産は潮流にはかなり早くから乗れているので、しっかりその果実を得れるような車を出してほしいね。ただ投資をしたから、早く始めたらから、開発がうまくいくかどうかはわからないのが難しいね。
まとめ
今日の記事のまとめ
・販売台数は見通しは超えることができたものの、昨年より4%減
・販売台数は落ちるもの、売上高は上昇、利益も黒字化達成
・来年度の売上は上昇するもの、利益は据え置き
個人的には自動車業界はレッドオーシャンであり、今後はますます規模の戦いになると思っております。ここがちょっと難しいなと思っており、革新的な技術が開発され車が出るまでは様子見なのかなと思います。
いかがだったでしょうか?
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それでは、ありがとうございました。
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