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【米国3大航空株比較】デルタ vs ユナイテッド vsアメリカン(DAL, UAL, AAL)

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個別株考察

こんにちは、Stevenです!@StevenToshiCH

今日は何といってもアメリカの大空を支える、3大航空会社の株価比較を一緒に深掘りしてみましょう!

日本🗾は国土がコンパクトで、私たちにとっては、鉄道🚄が生活の中心にありますよね。飛行機✈️は国外旅行やビジネスで使うイメージが強いです。でも、アメリカはちょっと違います。なんと、その広さは日本のなんと26倍!都市間移動で飛行機を使うのが日常茶飯事です。

アメリカの飛行機利用は、日本の鉄道のように、人々の生活に不可欠です。それだけに、航空会社の動向は投資の観点からも、とても注目されています。

アメリカの3大航空会社、それぞれの株価にスポットを当てて深堀りをしていきます。売上自体は3社ともにほぼ同じ水準ですが、黒字をしっかり出しているのはデルタ航空だけです。特に、コロナ後の業績回復においてもデルタが頭一つ抜け出しています。売上はすでにほぼ回復していますが、今後は利益がついてくるのかが注目ポイントとなります。では、それぞれの航空会社がどのような戦略を持っているのか、一緒に見ていきましょう!

最新アップデート:8/5/2024

本日の記事のポイント

・3社とも売上はほぼ同じ
・利益はデルタが一番強い、コロナ後黒字も達成
・売上はほぼ回復、利益がついてくるかに注目


米国の航空業界

photography of aircraft wing
Photo by “getinspo.co” Bibhash Banerjee on Pexels.com

アメリカの航空インフラは、広大な国土を結ぶ重要な役割を果たしています。

アメリカの特徴として、広い土地を有しているため、3つもの大手航空会社が存在し、それぞれが約70%の売上を国内線に依存しています。これは異例で、日本にこそ2つの大手航空会社がありますが、多くの国では1国1航空会社が一般的です。そして、その多くが国の介入を受けています。しかし、アメリカでは3つの民間航空会社が競り合いを展開しています。言い換えれば、アメリカと他国とでは、航空会社の利益構造そのものが異なっています

2019年の規模

航空会社の規模を比較してみましょう。世界のトップ4中、アメリカの航空会社が3社を占めています。3位にドイツのルフトハンザ航空が位置しているものの、1位、2位、4位はすべてアメリカ企業です。これら3つの超巨大航空会社が、激しい競争を展開しています。

今回、この3社を中心に比較分析を行います。

デルタ航空 (DAL: Delta Air Lines, INC)

売上トップ、保有機体数で2位のポジションを保持するデルタ航空は、アトランタを拠点としています。2008年にはノースウェスト航空との合併を果たし、スカイチームにも名を連ねています。ニューヨーク証券取引所にも上場しています。

主要なハブ空港は、アトランタ、ニューヨーク、デトロイト、ミネアポリス、ソルトレイクシティ、シアトル、ロサンゼルスと多岐にわたります。数多くの合併を経てハブ空港が増えているデルタ航空ですが、本拠地アトランタはデルタのメインハブとして、世界一の発着便数を誇っています。

売上はコロナ前は右肩上がりのトレンドを示していましたが、コロナ発生後、急速にダウンターンを経験しました。それでも2022年には売上が元の水準に戻りました。ただし、利益の回復はまだこれからという状況で、これが現在の課題となっています。

ユナイテッド航空(UAL: United Airlines Holdings INC)

ユナイテッド航空は、旅客キロにおいて業界トップを誇ります。本社はシカゴに位置しています。近年ではコンチネンタル航空との合併を実施し、そのロゴを現在も継続して使用しています。同社はスターアライアンスのメンバーであり、日本ではANAも同アライアンスに参加しています。上場市場はナスダックで、なお、NASDAQ100の構成銘柄には含まれていません。

ハブ空港はシカゴ、デンバー、ヒューストン、ロサンゼルスにあります。シカゴ空港は、その’24時間稼働’で知られ、一時期は世界一の発着数を誇っていましたが、現在はアトランタにその座を譲っています。

ユナイテッド航空は、かつてボーイング社の旅客部門であった背景もあり、保有機材はボーイング製が多い傾向にあります。

売上の推移はデルタ航空と似ていますね。

しかしながら、デルタとは異なり、2021年にはユナイテッド航空は黒字化を達成することができませんでした。また、2022年においても、デルタ航空と比較すると、その数字はまだ遠く及んでいない状態です。

アメリカン航空(AAL: American Airlines Group Inc.)

世界1位の総旅客数を誇るアメリカン航空をご紹介します。この数字を別の視点から見ると、効率が悪いとも解釈できるかもしれませんが…。本社はテキサス州フォートワース(ダラス)に位置しています。同航空はONEワールドの一員であり、日本ではJALもそのメンバーとなっています。また、ナスダックには上場していますが、NASDAQ100には含まれていません。

ハブ空港にはダラス、ニューヨーク、シカゴ、マイアミ、ロサンゼルスなどがあります。特にマイアミは、カリブ海諸島へのハブとして機能しており、他のハブとは一風変わった特色を持っていますね。さらに付け加えると、アメリカン航空はマイレージサービスを初めて導入した会社でもあります

売上の動きは他の2社と似通ったパターンを示しています。2022年には、辛うじて黒字化を達成しました。

Steven
Steven

3社とも似た感じだけど、デルタがしっかり黒字に転換できているのは強いな。ちなみに、この3社、過去には全てが破産体験を持っているんだよ。

売上・利益の比較

miniature airplane and hand of person over drawn map
Photo by Andrea Piacquadio on Pexels.com

続いて利益・売上の比較を行いたいと思います。

売上の比較

売上の差異を覗いてみましょう。ここで一目瞭然なのは、3社が非常に接近した競争を展開していることです。各社は合併や買収を重ねて規模を拡大し、結果的には三つ巴の争いの様相を呈しています。一応、比較対照としてANAもチャートに追加してみましたが、明らかに規模が桁違いですね。

そして、コロナショックがいかに壊滅的であったかも明らかです。この規模の会社で売上が半分以下にまで減少しているのですから。航空会社の固定費はおおよそ70%と言われていますので、売上が半減してしまうと、正常な経営運営はもはや難しい状況になります。

2022年には、3社とも売上は原状回復を遂げました。主な要因としては、①国内航空需要の強まりと、②石油価格の高騰、インフレ、そして航空路線の縮小に伴う客単価の上昇が考えられます。

利益比較

利益の動きについても探ってみましょう。この観点からは一目で「どの航空会社が優れているか」を示す明確な傾向が見られないようですね。

デルタ航空は、コロナ流行中に最も大きな損失を出していますが、その一方で最も早く黒字化を実現していますね。2022年には3社とも利益を黒字に戻すことができており、非常に注目に値する状況と言えるでしょう。

もっとも、売上は2019年の水準に戻っているものの、利益は2019年の半分以下にとどまっています。これにはいくつかの要因が考えられ、①かつて収益を押し上げていた国際線の需要がまだ完全に回復していないこと②高単価のビジネス利用客がまだ十分に戻っていないこと、そして③インフレにより高まった客単価が利益に直接反映されていないことが挙げられます。

利益率比較

営業利益率の動向を見てみましょう。

売上規模が三社ともほぼ同じであるため、利益率も似た傾向を示していますね。近年のデータを基にすると、デルタが若干安定している印象を受けます。

とはいえ、デルタにおいて2021年から2022年にかけて利益率が伸び悩んでいる点は懸念材料ですね。この1年間で利益率を向上させる取り組みが十分に行えていないことは、従来の航空業界のビジネスモデルが既に限界に達していることを示しているかもしれませんね。

Steven
Steven

売上がこれほど拮抗しているとは驚きだね。通常はどこかが少しリードしているものだけど、この状況なら、適切な経営手腕を発揮すればどの航空会社にも逆転のチャンスがありそうだね。

株価比較

過去5年間の株価を比較してみましょう。

利益の順番に従って、デルタ、ユナイテッド、アメリカンという順番になりますね。アメリカン航空は元々利益率が比較的低く、コロナショックが重なって評価が低下しているため、特に顕著に株価が下がっています。一方で、どの会社もコロナショック前の株価を回復するには、まだ時間が必要でしょうね。

Steven
Steven

なかなか航空会社の立ち直りって大変そうだね。僕はデルタとANAのマイルをためてるから、航空会社がしっかり回復して、サービスや特典をもっと充実してくれるといいなって思ってるよ!頑張ってほしいね!

終わりに

いかがでしたでしょうか?

今回、米国の主要な航空会社を見てきて、その競争の激しさが感じられたかと思います。アライアンスも3つしかない中で、各社が生き残りをかけて集約していく様子は、まさに必然と言えるでしょうね。個人的にも旅行が大好きなので、これからも航空業界が頑張ってくれることを心から願っています。

ちなみに、私もツイッターをやっています。よろしければ、フォローをお願いいたします!毎週月曜日の6時AMには、経済指標をまとめてツイッターで発信しています。コメントやフィードバックも大歓迎です。これからも、アメリカの現地から生の声をお届けしていきたいと思います。ツイッターアカウントは@StevenToshiCHです。

それでは、ありがとうございました。

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コメント

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