こんにちは、Stevenです。
自動車関連会社勤務の30代です。来年からまたアメリカに赴任となってしまいました。日本の証券会社とはおさらばとなりますが、アメリカ株をさらに勉強するチャンスととらえて前向きに頑張ります。
今週も楽天のスーパースクリーナ−を使ってRSIランキングを作りました。その中で気になる企業をピックアップし、考察していきたいと思います。
長期的な成長が見込める企業なんだけど、現時点ではちょっと割安なのではないか?といった視点で会社を探しております。
TOPIX100より、9週RSIの低い順に並べております。
※楽天証券の9週RSIを使用しております。
今週のTOPIX
今週のTOPIXの終値は1928.77でした。先週より-(+2.54%)となりました。
今週は何といってもジャクソンホールでのテーパリングの発言が気になるところではありましたが、大方予想通りであったことでアメリカ株は最終日上昇を見せました。日本株も来週上がって始まるのではないかなと予想できますね。
8/28 RSIワーストランキング
ワースト10だった部分に赤字で色を付ており、ワースト3は太字にしております。
任天堂が絶不調ですね。5週連続でワースト3以内に入っております。好材料出尽くしのところに半導体不足の不安視とテンセントなどゲーム関連と一緒に売りが続いているようです。日経平均への採用が期待されているなどの反発材料はあるものの、下げは止まっておりませんね。
ソフトバンクがこのRSIランキングを始めてからずっとワースト10入りしておりますね。中国の指数も同じくずっと下がっておりますので、妥当でしょう。ただ今週は中国株は一応上昇方向に動いたのですが、ソフトバンクは動きませんでしたね。
先週より新しく入ってきた銘柄は丸紅(8002)、三菱重工(7011)、ENEOS(5020)となります。どの株も中東市場に影響が大きい銘柄となっており、昨今のアフガン情勢を受けて一段と下がった状況です。
今週はその中でも丸紅を取り上げます。
丸紅(8002)
5大商社、7大商社と呼ばれたりする一角におります。
三菱商事は王者、三井物産はスマート、住友商事はクール、伊藤忠はエネルギッシュ、丸紅はフランクなイメージを持っています。完全に偏見ですが。
商社のビジネスモデルは日本にしかなく、ねじからロケットまでなんでもござれという幅の広い仕事領域が特徴です。ただし、幅が広すぎて何をやっているのか株主にもよくわからず、投資マネーが集まりにくいという側面も持っております。ゆえに株価の割には利益率が高く、高配当銘柄であったりもします。
大企業であれば商社を挟むとコストがかかってしょうがないので基本的にはどんどん直どりをしていく傾向があります。また中小会社としてもネット販売・契約が一般的になればなるほどどんどん直どりをする機会が増えるでしょう。そもそもそこをつなぐプラットフォームテック会社が出てきそうな気もします。
商社もそんなことはわかっていますので、川上から川下まで儲かる企業の買収を進めております。商社といってもものを売るだけでなく、最近では投資会社といっても過言ではありません。
つまり、そうなってくると資金力がものを言ってきますので、結構熾烈な潰しあいが予想されます。そうなってくると7大では多すぎるでしょうから、結構削られていくのではと予想しております。
実績
売上高は2013年をピークに徐々に減少傾向となっております。利益は一応拡大傾向であるものの、昨年赤字になってしまっていることが不安要素ですね。EPSをみてもかなりふり幅がある状況です。
配当についても、ほかの商社が維持または増配を続けている中で減配はいただけません。長期的に厳しそうな予感がしますね。
株価は現在200日移動平均をためす展開となっております。2018年につけた高値に迫る勢いだった直近の高値を更新することができれば短期的には面白いかもしれません。
将来性
では丸紅をセグメント別に見てみましょう。
セグメント別の資料をたくさん探したのですが、利益ベースでしか書いてありません。ビジネス的にも薄利多売な側面がありますので、売り上げを表示しても意味がないのでしょうか。
金属がとんでもない利益を創出しているように見えますが、これは現在の資材価格暴騰に伴う一時的な利益UPとみてもいいでしょう。丸紅はほかの商社と比べてもコモディティ価格に左右される側面が大きく、今回の資源不足に伴う価格暴騰は追い風です。逆に言うと自分でコントロールできない部分で赤字にも転落しかねないという側面もはらんでおります。
ただほかのセグメントも次世代事業開発以外はすべて黒字を達成しており、1年前もその傾向は同様です。事業部ごとでしっかり黒字を出し切っているところは好材料でしょうか。
中期計画を見てみましたが、あまり具体的になにか書いている状況ではありませんでした。
ニーズとしてはいろいろあるもの、丸紅としてコアとなる戦略が決まってないのでしょうか。たぶんいろいろやるということなんだろうとは思いますが、せめて主力となるビジネスが三つぐらいに絞ってもいいのではないかなと思います。そんなに管理できませんしね。
伊藤忠・三菱商事・三井物産がかなり規模の大きな戦いをしている以上、丸紅と住友商事はニッチ戦略に出ざるをえません。その中で主力を発散していては戦えないのではないかなという印象です。多方面戦略は王者にのみ許される戦略ですからね。
個人的には丸紅はせっかく資源につよいのでそこを突き詰めてほしいなとは思います。そうすると株主としてもコモディティが上がっているときには丸紅!みたいな形で投資しやすくなるとは思うのですがどうでしょうか?
いかがだったでしょうか?
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ありがとうございました。Stevenでした。@StevenToshiCH
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