楽天・米国レバレッジバランス・ファンド、通称 USA360。 名前だけを見ると、「レバレッジは少し怖そうだな」と感じる方も多いと思います。実際、投資に慣れていない段階でレバレッジ商品に出会うと、距離を置きたくなるのはごく自然な反応です。
ただし、USA360は、よくある「勢い重視」のレバレッジ商品とは少し性格が異なります。中身を落ち着いて見ていくと、「なるほど、こういう考え方もあるのですね」と感じられる設計思想が見えてきます。
この記事では、USA360を無理におすすめすることはしません。その代わりに、どのような商品で、どのような場面で力を発揮しやすく、どのような方には合いにくいのかを、できるだけやさしく整理していきます。
投資の選択肢を一つ増やす、くらいの気持ちで読んでいただければ幸いです。

こんにちは、Stevenです。 @StevenToshiCH
株、アメリカ旅行、アメリカ駐在について発信しています。よろしくお願いいたします。
章1:USA360とは何か(まず5分で全体像)
USA360は、米国株式と米国債券を組み合わせたバランス型ファンドです。ここまでであれば、特別に珍しい商品ではありません。
少し特徴的なのは、債券部分にだけレバレッジをかけている点です。
構成をできるだけシンプルに表すと、
- 株式:米国株式(レバレッジなし)
- 債券:米国債券(レバレッジあり)
という形になります。
ここで大切なのは、「すべてを無理に増幅させている商品ではない」という点です。株式まで含めてレバレッジをかけている商品と比べると、値動きの性格はかなり異なります。
この違いを理解するだけでも、USA360を見る目は少し落ち着いたものになるはずです。

章2:なぜ株×債券なのか(設計思想を理解する)
昔からよく言われている考え方として、「株式は成長、債券は安定」という役割分担があります。完璧ではありませんが、長期で見ると、今でも一定の説得力を持つ考え方です。
USA360も、この考え方を土台にしています。ただしその上で、「債券部分のリターンが低くなりがちである」という現実とも向き合っています。
その結果、
- 株式は無理をせず、成長を素直に取りにいく
- 債券はレバレッジを使い、役割をはっきりさせる
という設計になっています。
レバレッジという言葉だけを見ると身構えてしまいがちですが、「どこに、なぜ使っているのか」を分けて考えることで、印象が少し変わるかもしれません。
章3:USA360のパフォーマンスをどう見るべきか
USA360の値動きを見ていくと、株式100%の商品と比べて、派手さはやや控えめだと感じる場面が多くあります。
上昇相場では、「株式だけを保有していた方が良かったかもしれない」と思うこともあります。一方で、下落局面では、クッションのように効いてくる場面も見られます。
ただし、これはあくまで傾向の話であり、常に安心できるわけではありません。金利が大きく動く局面では、債券部分の値動きがレバレッジによって強く出ることもあります。
USA360を見る際は、「毎年勝ち続ける商品かどうか」よりも、長い時間を一緒に過ごせそうかどうかという視点の方が、しっくりくるように思います。
章4:リスクを正しく理解する(ここが一番大事)
USA360にも、もちろんリスクは存在します。ここを曖昧にしたまま保有すると、後から不安になりやすくなります。
主なポイントを整理すると、以下のようになります。
- 金利が大きく動いたときの影響
- レバレッジによる値動きの増幅
- 株式と債券が同時にうまくいかない局面
特に3つ目は、意外と見落とされがちです。理屈の上では逆の動きをしやすいと言われる株式と債券も、環境によっては同時に下落することがあります。
そのような場面では、USA360は思っている以上に値動きが出る可能性があります。だからこそ、「バランス型だから安心」と決めつけず、あらかじめ心の準備をしておくことが大切です。
章5:他の商品との比較で見えてくる立ち位置
USA360は、投資商品の中で見ると、ちょうど中間あたりに位置している印象があります。
- 株式100%のインデックス
- 伝統的なバランスファンド
- 株式にレバレッジをかけた商品
これら3つの間を、静かにつないでいるような存在と言えます。
値動きの刺激を求める方には物足りなく感じられるかもしれませんし、安定を最優先したい方には、少し揺れが大きく感じられるかもしれません。
「すべてをちょうどよく欲しい」というよりも、「この立ち位置であれば付き合えそうかどうか」が、判断の分かれ目になりそうです。
章6:どんな人に向いているか、向いていないか
この点は、あらかじめはっきり分けて考えておいた方が、気持ちが楽になります。
向いていそうな方
- 長期で投資を続けるつもりがある方
- 値動きを見て、すぐに判断を変えない方
- 株式と債券の役割をある程度理解している方
少し合いにくい方
- 元本割れが大きなストレスになる方
- レバレッジという言葉だけで不安が先に立つ方
- 短期の結果を重視したい方
どちらが良い、悪いという話ではありません。ご自身の性格や投資スタイルに合うかどうか、それだけの話です。
章7:まとめ(結論を一言で言うなら)
USA360は、「レバレッジ=危険」と一言で片づけてしまうには、少しもったいない商品です。
一方で、誰にでも向く万能な選択肢ではありません。値動きもありますし、理解せずに保有すると、不安を感じやすくなります。
だからこそ、
- なぜこの商品を選ぶのか
- どのような役割を期待するのか
を、ご自身の言葉で説明できるかどうかが大切になります。
他の方法を選んでも、まったく問題ありません。そのうえで、「これなら付き合えそうだな」と感じられた場合、USA360はポートフォリオの一部として、静かに役割を果たしてくれるかもしれません。
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