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【日本過去最高益!】最強企業トヨタ自動車2021年度4Q決算(7203)

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個別株考察

こんにちは、Stevenです。

@StevenToshiCH

今回は国内最強企業のトヨタ自動車の決算が出ましたので、そちらを見ながら株価と考察を行いたいと思います。

今日の記事のまとめ

・今年度は過去最高益の2兆9956億円

来年度は営業利益2兆4000億円を見込む。販売台数は増加予定(過去最高ではない)

・資材高騰が進んでおり収益を圧迫、ただ保守的な見通しのため今後に期待


-ちょっぴり自己紹介-

自動車関連会社勤務の30代です。アメリカに赴任しております。アメリカ株をさらに勉強するチャンスととらえて前向きに頑張ります。

このブログはこんな人に向けて書いております

株には興味があるけど時間がないサラリーマン投資家

自動車関連銘柄に興味がある変わった投資家

また、ほかの自動車会社も以下でまとめております。

また、トヨタに2021年3Q決算は以下でまとめておりますのでよろしければ見てください。

トヨタ自動車(7203)

トヨタ自動車とは

・日本最強かつ、世界的にも影響力のある自動車製造会社、トヨタ自動車

・現場力が高く利益率も業界屈指

・HV・ガソリン車・FC社・電動自動車と幅広いラインナップをそろえる王者のラインナップ

トヨタは現在転換期にきております。

HV車に強みを持ち上がりゆくガソリン価格と環境意識の高まりに合わせてどんどん販売台数を伸ばしてきました。しかし、環境=電気自動車(BEV)という潮流の変化に伴って、HV技術があと10年程度のつなぎとなってしまったことは大きな痛手です。これからはBEVと自動運転という二つのフィールドで勝ち残れるのかというところが大きなテーマとなります。

BEVには大きな利益はありません今後でません。現時点では電動自動車が珍しいため単価もかなり効果です。ただし圧倒的に技術力に差が出る部分はモーターと電池です。この二点が現在の自動車会社に差があまり出てないからです。ただし電池においては次世代のバッテリーを各自動車会社が開発しているため、そこには差が出てくるかもしれません。

自動運転は儲けの泉となりうる分野です。自動車を起点として様々なサービスと連携を可能とするためです。ただし、パソコンやスマホのように、中に入るOSがカギを握ります。そして2~3媒体に集約される未来が見えてきます。そこにトヨタが入れるのか?といえばNOでしょう。日本全体で一致団結したとしても難しいでしょう。テスラ VS GAFAM VS 中国、が僕の予想です。

そんな苦しい状況にあるトヨタの現在の立ち位置を見てみましょう。

トヨタ自動車は他と比べても、売上・利益率がダントツで高いことがわかります。ただし、市場評価としてはテスラに大きく差をつけれております。それは上記で述べた電動化と自動運転にて大きく出遅れているとみられているからです。

実際はトヨタ自動車としてもかなり練度の高い電動化・自動運転が可能と思います。ただし、今後覇権をとれるのか?という点において投資家はテスラに及ばないと考えられております。先に決算発表があったテスラは、異次元の利益率(17%)を叩き出しておりました。

株価分析

トヨタ自動車の株価は右肩上がりにきております。

コロナ後からもしっかりと回復してきており、半導体の影響もかなり軽微Deshita。震災の際に痛い目をみた半導体のLTの長さに着目し、もともと在庫を3か月分ためておいたことが功を奏しました。しかし、その在庫も使い切ってしまったので、断続的にラインの閉鎖を余儀なくされております。

直近の決算は株価にとってはマイナスに作用しております。

Steven
Steven

きれいな右肩上がりを続けている会社だね。株の分割も行って求めやすい価格になっている点も個人投資家にとってはプラスだね。

業績分析

売上は凸凹をしながらも右肩上がりを続けております。投資規模の大きな会社のため、徐々に規模を大きくしていくことをトヨタは明言しておりますね。テスラとは考え方が違います。販売台数は最高でなかったものの、今年度は最高売上を達成しました。

利益も2兆円をコンスタントに超えてきております。最高益を出した2016年度を超えて今年度は最高益となりました。

営業利益率もかなり高い水準で推移しており、これは自動車会社の中では安定して高いですね

Steven
Steven

さすが日本最強企業、どれだけ税金を納めているんだ

直近の決算確認

https://global.toyota/pages/global_toyota/ir/financial-results/2022_4q_presentation_jp.pdf

さて、直近の決算資料を見てみましょう!

簡単にまとめると

・今年度は過去最高益の2兆9956億円!

来年度は営業利益2兆4000億円を見込む。販売台数は増加予定(過去最高ではない)

・増配(+1円/合計52円)と自社株買い(2000億円/時価総額0.6%ほど)

今年度は最高を見込むものの、来年の見通しがイケておりません・・・

以下後述していきますが、販売台数は来年伸びるのに対して減益をみこんでいるため、かなり保守的な見方をしているのではないでしょうか?

販売実績を見ると、19年の推移には届いていないにも関わらず過去最高益というのが強いですね。これは高価格帯の自動車が売れるようになってきていることと、在庫不足に伴って1台当たりの価格がそもそも値引きしていないこと、さらにコロナ化で進めた経営のスリム化が効いてきていると思います。

電動化の比率を見てみるとかなり増加してきている事がわかるかと思います。(※電動車にハイブリット車も含む)HV車のほうがガソリン車よりも価格単価が高いので、それも影響してきているでしょう。HEVだけでなく、PHV・BEV・FCEVも順調に伸びてきております。ただ比率でいうとまだまだ少ないですね。

営業収益も上がってますが、特筆すべきは利益率ですね。19年度20年度は8%でしたが、21年度は9.5%に改善しております。

為替で6000億営業の努力8600億円となっております。

営業努力の内訳(*2)を見てみると、台数・構成で1800億円、金融で1050億円、その他で5750億円となっております。構成は前述した通り電動車の割合が増加したこと、また大型車へ集中投入していたことが大きな要因と思われます。金融事業は低金利の影響もあり伸びているのかなと予想しております。その他の部分が大きくぼかされておりますが、個人的には値引きしなくても売れるからではないかと思っております。体外的な決算資料にそんな事かけませんからね。

次年度の販売台数の見通しは微増しております。19年度8950千台→20年度7646千台→21年度8230千台→22年度8850千台と推移しております。19年度の台数はまだ超えることができないです。21年度は8750千台から結果8230千台へ減産してしまったため、今回はかなり保守的な見通しをしてきたのではないかなと思っています。

営業収益は過去最高の33兆円を予定しております。ただ、一方で営業利益は2.4兆円と控えめな数字の発表となりました。

営業収益を最も圧迫している要因は資材高騰となっております。材料に伴う増加についてはトヨタが面倒を見るとしておりますし、輸送費の高騰もかなり痛いでしょう。

この資材高騰がわかっている状況ですが、価格転換への記載がありません。質疑応答でもかなり慎重な発言を行っているため、すぐに値上げをするというわけではないと思われます。

ただし、為替の影響もかなり保守的な発表となっておりますし、販売台数も控えめな保守的な発表です。次の決算でどういった状況になるのか、いつ上方修正を入れてくるのか期待したいと思います。

Steven
Steven

この厳しい状況下でも今年度は最高売上・最高益を達成したことは素直にプラスと捉えるべきじゃないかな。来年度はかなり保守的なないようなのでどのように発表が変化するのか引き続き注目したいね!

質疑応答での気になる点をピックアップ

Q1.価格転換はするのか?
A1.全世界に全展開しているので、車種によって見極めをしていきたい。インフレですぐに価格を上げるという発想ではなく、お客様ごとに寄り添った価格転換を行いたい

Steven
Steven

地域のニーズにという言葉を使ってますが、ハイブランドは価格転換をするが、ローブランドは基本的にしないというニュアンスだね。テスラのように丸々転換するというやり方はしないみたい。買い手にとっては優しいけど、株主にはどうかな・・・

Q2.日本/アメリカで価格を上げるのか?
A2.日常の足に使われる軽自動車やコンパクト自動車についてはかなり厳しいと感じている。一部の高級車においてはお客様から頂戴する可能性はある。

Q3.ハイブリッド車の比率はどう移り変わっていくか?
原油高に伴う影響もあり燃費の良いHV車は伸びていくと思う。さらに昨今は加速を中心とした乗り心地もHV車は優れており好まれる傾向。伸ばしていくべきと思っている

Steven
Steven

トヨタのラインナップではHV車が主力なので追い風ではあるね。BEVは価格転換しないとやってられないと思うので、それを決断できるかが注目だね。

今後の展望

ここ数年はHVで猛威をふるい続けるでしょう

ただ今後のトレンドとなる電気自動車(BEV)と自動運転をどこまでトヨタが素早く着手できるか、そして囲い込めるのかが大きなカギとなります。テスラを含むほかの自動車会社も同じく開発にしのぎを削ってくるでしょう。レッドオーシャンであることにも変わりはありません。

テスラの時価総額が示す通り、次のトレンドをいかに取り込めるのか、それがカギです。

まとめ

今日の記事のまとめ

・今年度は過去最高益の2兆9956億円

来年度は営業利益2兆4000億円を見込む。販売台数は増加予定(過去最高ではない)

・資材高騰が進んでおり収益を圧迫、ただ保守的な見通しのため今後に期待

Steven
Steven

今回の発表を受けて株価は下落してるね。過去最高になることは予想どおり、来年度がそれを更新するできないことがマイナス評価ですね。日本最大の会社ですからトヨタが元気でないと日本が元気になりません、がんばれトヨタ!


いかがだったでしょうか?

ツイッターもやってますのでよろしければフォローいただけると嬉しいです。またコメントも頂けると幸いです。 @StevenToshiCH

それでは、ありがとうございました。

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