こんにちは、Stevenです。 @StevenToshiCH
今回は株を少しかじった人の中ではよく議論される 全世界株派(オールカントリー、略してオルカン) VS 全米株式派 の議論があります。
正直どちらも最適解と呼ばれるほど最強の投資法なのですが、僕個人はオルカンです!
理由は簡単で、アメリカが最強であり続けるには懐疑的だけど、やっぱりアメリカを信用しているからです。
出向を目前と控え、株の処理を行う上でほとんどの株をオルカンへ変更しました。これから在米中は株の売り買いが制限されてしまうので、僕が一番信のおけるオルカンへしました。
今日の記事のまとめ
・全世界株派(オルカン) VS 全米株式派 なら 僕はオルカン!
・オルカンでもアメリカ依存であることに変わりはない
・100年単位で見たらオルカンのほうが安心感があるためオルカン
-ちょっぴり自己紹介-
自動車関連会社勤務の30代です。来年からまたアメリカに赴任となってしまいました。日本の証券会社とはおさらばとなりますが、アメリカ株をさらに勉強するチャンスととらえて前向きに頑張ります。
このブログはこんな人に向けて書いております
・株には興味があるけど時間がないサラリーマン投資家
・自動車関連銘柄に興味がある変わった投資家
また自動車会社全体の考察も行ってますので、そちらもよろしければご覧ください。
まだまだ株をはじめて間もないけど、資産がガンガン伸びていくよ。ビギナーラックはどこまで続くのか自分でも怖いね。
全世界株式(オルカン、VT)って何?
まずは全世界株式と呼ばれるものはどんな指数か深堀していきましょう。
日本の投資信託ではオルカンの愛称がつけれらていることが多く、世界で一番有名なETFではVT(Vangard Total World Stock Index Fund ETF)がありますが、すべて同じ指数に連動しております。
手数料の差は少しあれど、すべて同じものを指していると思っていただき結構です
国別割合
全世界株式というだけあって、先進国23か国、新興国27カ国と合計50カ国への分散が可能です。
こちらは加重平均型となっているため、時価総額の大きな株ほど多く持つという制度を利用しております。例えばトヨタとSUBARUでは時価総額が15倍ほど違います。その場合トヨタ:SUBARUの割合を1:1で持ってしまうと対等な関係になってしまうので、トヨタ:SUBARUの割合を15:1でもつやり方です。
その結果、アメリカが世界と比べると60%になってしまうという点が一つ大きな特徴です。全世界に分散しているといっても、6割がアメリカなので、アメリカ依存型という点に変わりはありません。
地味に日本が2位なのもうれしいポイントですね。
セクター別割合
セクターについてはアメリカに引っ張られてテクノロジー株の強さが光ります。ただ全てのセクターに比重別に投資されております。一般的には景気のサイクルにより強いセクターは移り変わりますが、VTであればその心配は必要ありません。
個別銘柄割合
組み入れ銘柄を見ていきましょう。
TOP10は現在アメリカですね。話題のGAFAM(Google, Apple, Facebook, Amazon, Microsoft)はもちろん、最近勢いのあるTeslaにNvidiaも上位に入っております。時価総額順なので当たり前なのですが。上位TOP10で世界の14.7%を占めているというのが怖いところです。
特筆すべきはTSMCのように国としては魅力的ではなかったとしても、個別でいい銘柄であればランクインする可能性があるということです。中国のGAFAと呼ばれるBATH(Baidu, Alibaba, Tencent, Huawei)、スイスのNestle、韓国のSamsungなど個別にいい会社はたくさんあり、時価総額が大きければ自動的に上位に組み込まれるようになっております。日本だとTOPIX上位のトヨタなどが組み入れられております。
直近では中国が元気がないのですが、中国が伸びていた際は勝手に構成比率も高まります。
全米株式(VTI)って何?
まずは全米株式と呼ばれるものはどんな指数か深堀していきましょう。
日本の投資信託では全米株式の愛称がつけれらていることが多く、世界で一番有名なETFではVTI(Vangard Total Stock Index Fund ETF)がありますが、すべて同じ指数に連動しております。
こちらも手数料の差は少しあれど、すべて同じものを指していると思っていただき結構です
国別割合
アメリカだけかと思いきや、少量の国がアメリカにも上場している関係ですこしランクインしております。そう入ってもアメリカまるごと買いと思ってもらい差し支えはありません。
セクター別割合
やはりGAFAM率いるテクノロジーが依然として強いですね。それでも他のセクターもまんべんなく入っているので、どんなサイクルでも安定感があります。
個別銘柄割合
銘柄はほぼVTとすべて被ってますね。
ただしTOP10で占める割合がVTが17.7%だったのに対して、VTIは24.4%まで上がっております。特にアメリカ1強時代においてはVTIのほうが勢いのある株を多く保有できるのでいいかもしれません。
どっちのほうがパフォーマンスはいいのか?
現時点ではかなり似ております。
その状況は以下を見てもらえればわかるかと思います。
銘柄も入っている比率の違いだけで、ほぼほぼ被ってしまっております。
逆を言えば世界でアメリカ株が現時点では強すぎて、差がほとんど出ないという意味でもあります。
ちょっと前までは中国の会社もTOP10に入っておりましたので、時代によっては銘柄に違いが大きく出てくる可能性もあります。
過去10年のパフォーマンス
上記は2010年からのVTとVTIの株価推移となります。
ここ10年はアメリカ株の勢い(というよりアメリカテック株)止まらず、アメリカが勝ち組のターンでした。大きなくくりで見ても100年以上はアメリカ一強が続いている状況です。
アメリカが弱いときはあるのか?
現時点でアメリカ株が圧倒的に強いのは、ハイテク産業が一気にアメリカ経済をけん引しているからです。ただもっと大きなくくりで世界を見ると、実は派遣国家は変わっております。
16世紀は大航海時代で一気に覇権を握ったスペイン。
17世紀は世界初の株式会社の設立も行ったオランダ。
19世紀は世界最大の海洋帝国を築いたイギリス。
そして20世紀からは民主主義と資本主義で覇権を握ったアメリカです。
これより前はモンゴル帝国が最強だった時代もありますし、中国が最強だった時代もありますし、ローマ帝国が最強だった時代もあります。つまり派遣国家とは100年単位で見れば大きく勢力図は移り変わるということです。
では次の覇権国はどこなのでしょうか?アメリカはいつまでNo1でいられるのか?
答えは正直わかりません。ただ一つ言えるのは、VTであればどの国か最強になったところで、株価に表れてその国の比率が最大値になるようになります。
これからアメリカは強いのか?
これからのアメリカは依然として強いと踏んでおります。
GAFAMの覇権は今後も続くでしょう。
ただし世界は個人発信が簡単になった影響で、組織よりも個人がより尊重される傾向にあります。現時点ではプラットフォーマーであるGAFAMがその個人の上に立ち儲けをかすめ取っておりますが、あくまで源泉は個人の発信や消費です。これらの活動がプラットフォームを必要としなくなったときに、国の戦いではなく個人の戦いへとさらにフェーズが上がった時に、アメリカが一番ではなくなるかもしれません。
そうなったら一人の天才がすべてを凌駕していくこともあるのではと思っております。それでもアメリカは賢い人間が集まりやすい土壌があるので有利だとは思います。ただ、中国やインドといった人口が多い国から天才が生まれる可能性ありますよね?別に人口がなくてもシンガポールのような都市国家から天才が生まれるかもしれません。そうした場合、アメリカが優位であり続けることができるのか?というは懐疑的です。
そのポイントがいつ訪れるのかはわかりません。その時までアメリカが一番であることは変わらないと思いますし、そのポイントがきてもアメリカが優位であることは変わりません。ただゲームチェンジするポイントは必ず来ます。
まとめ
今日の記事のまとめ
・全世界株派(オルカン) VS 全米株式派 なら 僕はオルカン!
・オルカンでもアメリカ依存であることに変わりはない
・100年単位で見たらオルカンのほうが安心感があるためオルカン
僕は現在投資している株は売るつもりは全くありません。ずっとずっと持っているつもりですし、息子・孫へ引き継いでいくことを前提として考えております。
正直どちらも素晴らしい投資先であると思います。と言うより中身はほとんど一緒ですからね。
50年単位はでアメリカの優位性が変わらないにしても、100年単位ではわからないです。ただどんな状況だったとしてもVTであれば、勝手に銘柄が入れ替わりメンテナンスされていきます。だから私はVT(オルカン)派なのです。
いかがだったでしょうか?
ツイッターもやってますのでよろしければフォローいただけると嬉しいです。またコメントも頂けると幸いです。 @StevenToshiCH
それでは、ありがとうございました。
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