トリドールを買うかどうか迷っていた。
丸亀製麺は強い。
店も混んでいる。
海外展開もしている。
うどんという商品も分かりやすい。
これはいいんじゃないかと思った。
それでAIに聞いてみた。
答えはわりと冷静だった。
「悪い会社ではない」
「でも今の株価で買うには慎重」
「PERが高い」
「期待がかなり入っている」
「利益率やコスト上昇も気になる」
だいたいこんな感じ。
正しい。
正しいんだけど、ちょっとつまらない。
こっちは休日の丸亀製麺の行列を見ている。
AIはPERを見ている。
同じ会社を見ているようで、見ているものが少し違う。
良い会社と良い投資先は違う
トリドールは良い会社だと思う。
丸亀製麺はブランドとして強い。
日本人にはかなり分かりやすい。
海外でも伸びる可能性はある。
ただ、投資として考えると別の話になる。
良い会社だから買う。
これは分かりやすい。
でも、良い会社はだいたい高い。
みんなが良いと思っている会社は、すでに株価に期待が入っている。
ここが難しい。
自分の生活感覚では「強い」と思う。
でも投資では「いくらで買うか」が大事になる。
この当たり前の話を、AIは淡々と言ってくる。
人間なら少し感情が入る。
「でも丸亀強いよね」
「いつ行っても混んでるよね」
「海外でもいけるんじゃない?」
こうなる。
AIはそこに乗ってこない。
うどんの湯気に感情移入しない。
そこは少し寂しいけど、投資では強い。
AIの投資判断はかなり強いと思う

正直、投資判断だけならAIはかなり強いと思う。
決算を見る。
PERを見る。
利益率を見る。
成長率を見る。
金利を見る。
競合を見る。
そして感情を入れない。
これはかなり強い。
人間はすぐに好き嫌いが入る。
自分が使っている会社はよく見える。
店が混んでいると買いたくなる。
株価が下がるとお得に見える。
逆に少し上がると乗り遅れた気になる。
忙しい。
心の中に小さい証券会社が何社もある。
AIはその点、冷静だ。
だから将来的に、投資の分析はAIにかなり寄っていくと思う。
でもAIがみんな同じ情報を見るならどうなるのか
ここで少し気になった。
もしみんながAIを使うようになったらどうなるのか。
AIは同じ決算を見る。
同じPERを見る。
同じ売上を見る。
同じ利益を見る。
同じ金利を見る。
もちろんAIによって答えは違う。
ChatGPTとGeminiでも違う。
でも、見ている材料はかなり近い。
だから、だんだん答えは似てくるのかもしれない。
割安なものはすぐ見つかる。
割高なものはすぐ指摘される。
変な歪みはすぐ消える。
そうなると、投資で人間が勝つのはもっと難しくなる気がする。
人間は見ている世界が違う

でも、人間には人間の違いがある。
AIは共通の情報を見る。
人間はそれぞれ違う生活をしている。
自分なら、
駐在経験がある。
製造業で働いている。
子育てをしている。
JALに乗る。
ららぽーとに行く。
丸亀製麺の行列も見る。
そういう日常から企業を見る。
これは決算書とは違う。
でも、まったく無意味でもない。
バフェットなら保険やコーラを見る。
イーロンならロケットやEVを見る。
飲食で働いている人なら、店の回転率や人手不足を見る。
みんな見ている世界が違う。
AIは同じ本を100冊読む。
人間は違う人生を生きる。
この差はけっこう大きいと思う。
投資家としてはAIが強いかもしれない
投資家としては、たぶんAIは強い。
投資は期待値のゲームだから。
感情を抑える。
高すぎるものは買わない。
分散する。
長く続ける。
暴落で変なことをしない。
これができるだけで、かなり強い。
人間はここが苦手だ。
だから、自分の資産形成の中心はやっぱりインデックスでいいと思っている。
AIが発達するほど、普通の人が個別株で勝つのは難しくなる気もする。
もちろん個別株は面白い。
自分もやる。
でも、資産形成の土台はVTや全世界株でいい。
ここはあまり変わらない。
じゃあ人間は何を見るのか

じゃあ人間は何を見るのか。
たぶん、数字だけではない。
自分の生活。
仕事で感じる違和感。
家族で使うサービス。
子どもが喜ぶもの。
親が困っていること。
海外生活で気づいたこと。
そういうものを見る。
それがそのまま投資で勝てるという話ではない。
そこまで甘くはない。
でも、AIが同じ情報を見る時代になるほど、人間の違いは生活の中に出るのかもしれない。
何を知っているかより、何を見てきたか。
そんな感じがする。
トリドールを買うかどうか考えていただけなのに、だいぶ遠くまで来た。
うどんから人生の話になるのは、さすがに具が多い。
でも投資って、たぶん少しそういうところがある。
お金の話をしているようで、結局は自分がどう生きるかの話になる。

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