こんにちは、Stevenです。 @StevenToshiCH
今回は、月末恒例の資産状況を確認していきたいと思います。
11月のマーケット振り返り
今月のマーケットをわかりやすくまとめてみましょう。ポイントは以下の通りです。
債券市場
米国債券市場は、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げペースの減速観測を受けて堅調に推移しました。米10年国債利回りは大幅に低下し、3.7%で終了。日本の長期金利はほぼ横ばいでした。
株式市場
米国株式市場は、消費者物価の上昇率が予想を下回り、FRBの利上げペース減速の予測から、大きく上昇しました。この動きは欧州市場にも波及し、大きな上昇が見られました。日本株式市場もこれに追随し、小幅ながら上昇しました。中国市場も、政策期待や不動産市場支援策の好感から反発しました。
為替市場
FRBの利上げペース減速の予測が、円の対米ドルでの大幅な上昇につながりました。円売りが後退し、円買いが進みました。
私の資産内訳について
私は二つの投資口座を持っています。
一つは家族口座として、教育資金や老後のための貯蓄、そしていわゆるFIRE(Financial Independence, Retire Earlyの略で、経済的自立と早期退職を目指す運動)資金を積み上げている「守りの口座」です。
もう一つは個人口座で、自分の興味がある株式や投資を試す「攻めの口座」として運用しています。今回は、この二つの資産の推移を見ていきたいと思います。
家族口座の状況(守りの口座)
海外出向する前(2022年4月)に、私は敢えてリスクを取り、資産配分を株式ほぼ100%にシフトしました。海外では新たに積み立てをするのが難しく、次の3年間は日本に戻る予定もないため、その間はほとんど手を付けない状態になります。そこで、全世界の株式に分散投資するETF(Exchange Traded Fund:株式のように取引所で売買でき、複数の株式を含んでいるファンド)に全てを預けることにしました。
今月の投資結果をご報告します。
株の総資産は約985万円で、評価益はプラス220万円となりました。先月の評価益はプラス203万円だったので、上昇してきましたね。過去最高益であった8月実績のプラス238万円に比べても、かなり近しい数字まで戻ってきております。
アメリカでの投資も楽しみつつ、少しずつですが進めています。日本の資産と比べるとまだ小さなスケールですけれど、大きな失敗を避けつつ、着実に成長していけたらなと思っています。
個人口座の状況(攻めの口座)
個人口座については、すべて株式に投資しています。自分のちょっとした贅沢のために、20万円を小遣い口座に残しておき、それ以外はすべて証券口座に移して運用しています。
小遣い口座の資産は順調に増えており、評価益はプラス70万円になりました。これは先月のプラス64万円から少し増えて、自分の記録としては過去最高を更新したことになります。
私の投資戦略の中心は、高い配当をくれる株式、つまり「高配当株」になります。これらは市場が荒れても比較的価格が安定しやすい性質を持っているため、今のように市場が不安定な時でも、比較的安心して見ていられます。さらに、これらの企業からもらえる配当が増えているので、資産の増加にも繋がっています。
3年後の帰国を目処にしていますが、この投資がどう成長しているか、今からワクワクしています。ただ、現地で配当金を再投資できないのは、ちょっと残念なポイントかな。
注目している株について
私が保有する株の中で、ETF(複数の株式を含む投資商品)を除いて掘り下げてみましょう。
テスラ(TSLA:Tesla)
テスラは電気自動車(EV)分野で著しい成長を遂げている企業です。現在の自動車業界が、半導体の供給不足に直面している中で、テスラは電気自動車の販売数を増加させている点が注目されています。彼らはダイナミックプライシング(市場の需要に応じて価格を変動させる手法)を採用しており、近い過去にも何度か価格調整が行われました。最新の決算報告では一時的に株価が下落しましたが、販売台数の増加を背景に回復傾向にあります。
2023年12月1日時点のPER(Price Earning Ratio:株価収益率、企業の稼ぎに対する株価の比率)は77.31倍と計測されております。しかしながら、一部の市場関係者はこの数値をもってテスラの株価が過剰に評価されているのではないかと懸念しています。
テスラに関する詳細は、以下の記事でも取り上げていますので、ご関心がある方はそちらもご覧ください。
テスラの急速な成長は、私たち投資初心者にとっても大変興味深いですね。いつかはテスラの車に実際に乗ってみたいですが、とりあえずは株式市場でその動きを見守るのも一興かと思います。
マリオット(MAR: Marriott International)
世界有数のホテルチェーンであるマリオットに焦点を当ててみましょう。
マリオットは、一流のホテル群に対する投資を積極的に行い、前回の財務報告では、新型コロナウイルスの影響を受けつつも、記録的な利益と売上を達成したと報じられています。
この企業は、高級(ラグジュアリー)な滞在から手ごろな価格(セレクト)の施設、さらには長期滞在向けのホテルに至るまで、さまざまな種類のホテルを展開しており、世界のほとんどの主要都市でそのサービスを享受できます。顧客が一度マリオットのロイヤリティプログラムでポイントを貯め始めると、忠誠度が高まり、他のホテルに目移りすることが少なくなると言われています。個人的にも、私はマリオットのエリート会員として、このブランドを頻繁に利用しており、その魅力を体験しています。投資としての観点からも、マリオットは魅力的な企業であると感じているところです。
2023年12月1日時点でのPERは21.4倍となっており、市場において割安と見る向きもあるかもしれません。
マリオットに関する詳細は、以前に書いた記事で扱っていますので、ご関心がおありの方は是非ご覧ください。
マリオットのロイヤリティプログラムは本当に忠誠心を育むよね。自分もエリート会員としての経験から、マリオットのホテルには特別な愛着があり、投資を検討する上でそんな個人的な体験も大切にしているよ。
ナイキ(NKE)
ナイキは、世界最大級のスポーツ用品ブランドとして知られ、その原点はアメリカにあります。
ナイキが世界中で高く評価されている理由の一つは、スポーツシューズにあります。特にバスケットボールやランニングといったカテゴリーでは、他の追随を許さない市場シェア(市場における販売量の割合)を持っています。また、スポーツをしない人々も、快適さとデザイン性から日常のカジュアルシューズとしてナイキを選んでいます。
ナイキはマーケティングにおいても独特の戦略を展開しており、マイケル・ジョーダンやタイガー・ウッズのようなスポーツ界のアイコンを広告に起用することで、ブランドイメージを強化し、シェアを伸ばしてきました。また、製品の性能に関しても、記録を更新するマラソンランナーが使用するシューズとして注目されるなど、高い評価を受けています。
特にアメリカ国内では、他のスポーツブランドと比較しても、シューズの売上が際立っています。この部門での圧倒的な強さは、ナイキが持つ独自の強みと言えるでしょう。
2023年12月1日時点のPERは約34.0倍となっており、一般的には高評価が織り込まれていると見られ、そのため割安とは言い難い状況です。市場ではこの数値を基に、株価がゆっくりと下降する傾向にあるように見受けられます。
次回の決算は12/21となっております。
ナイキのシューズは、履き心地も性能も素晴らしいよね。個人的にもお気に入りで、その快適さは今後も変わらない気がするな。
伊藤忠商事(8001)
伊藤忠商事は、輸出入を含む多様なビジネスを行っている大手総合商社です。
同社は、資源の開発から加工、小売り、そして製品の販売に至るまで、非常に幅広い分野で事業を展開しています。こうした多方面での活動により、総合商社としての地位を確立しています。日本には「大手5商社」と呼ばれる企業群があり、伊藤忠はその中でも、資源の価格変動に左右されにくい収益構造(企業が利益を上げるためのビジネスモデル)を特徴としています。
2023年12月1日時点のPERは約11.5倍となっています。これは、会社の稼ぎ出す利益に比べて株価が比較的低いことを示しており、割安な投資先と見ることもできるでしょう。ただし、PERだけでは企業の全てを把握することは難しいです。加えて、投資家には年間の配当から得られるリターン(配当利回り)も2.5~3.5%と高めであり、株価上昇の可能性だけでなく、定期的な収益も期待できるかもしれません。過去には、ウォーレン・バフェット氏の来日が株価に影響を与えたことが話題になったこともありますね。
伊藤忠みたいな日本の商社のビジネスは、川上(原材料の供給)から川下(製品の販売)までの全てをカバーしているから、安定感があるよね。それが魅力の一つだと思うな。
三菱UFJファイナンシャルグループ(8306)
私が注目している、三菱UFJファイナンシャルグループ(MUFG)は、世界的に見てもトップクラスの銀行グループです。彼らは、企業に資金を貸し出して事業の拡大を支援し、その資金に対して利息を受け取るビジネスモデルを持っています。景気が良い時には多くの企業が融資を求めるため、貸出利息の収益が向上する傾向にあります。
日本の銀行業は、経済状況に左右されるため、投資を検討する際にはその点を考慮する必要があります。MUFGの株価は、日本経済の状態や金利の動きに応じて変動することがありますが、最近の利上げの動きにより、株価は強いパフォーマンスを見せています。
三菱UFJは、三菱銀行、三和銀行、東海銀行の3つの銀行が統合して誕生し、強力な経営基盤を持っています。さらに、為替取引に特化した東京銀行もグループに含まれており、国際的なビジネスでの競争力もあります。
最近のシリコンバレー銀行の破綻は、MUFGの株価にも一時的な影響を与えましたが、安定へと戻っています。約3%を超える配当利回りを提供しており、高配当を求める投資家にとって注目すべき点です。私のような初心者にとっては、知り合いの勤務先であるなどの理由からMUFGに投資するのも、貴重な学びの一環になります。
私も、個人の貯金から会社の給与口座まで、MUFGには大いに助けられているよ。Unionバンクの撤退は、アメリカにいる私たちにはちょっと痛手だったけど、MUFGの存在感はそれを補ってくれるくらい、日本では欠かせない存在だよね。
おわりに
いかがでしたか?
各企業には、投資する価値があるかもしれないポイントと、注意すべきリスクが潜んでいます。私自身も投資の世界で学び続けており、見つけた情報は皆さんと共有することに喜びを感じています。私のリサーチの進捗や考えは、ツイッターでも発信していく予定ですので、興味がある方は@StevenToshiCHをフォローしていただけると嬉しいです。また、投資についてのご質問やコメントも大歓迎です。今後もお付き合いいただけますよう、どうぞ宜しくお願い致します。
それでは、ありがとうございました。
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