こんにちは、Stevenです。@StevenToshiCH
今回はアメリカに住むうえでととても便利でお得なクレジットカードの比較を行いたいと思います。特に駐在員の立場からカードを選んでみたいと思います。
・用途をしっかり明確にして選ぶべき
・ある程度使用するカードは絞るべき
・最後にカード選びマップあり
アメリカは本当にカード社会です。
最近はスキミング対策がされているタッチ式のカードが主流ではやっております。現金をほぼ使う機会がありません。以前にクレジット会社の業績比較を行ったこともありますので、こちらも併せてお読みください。
-ちょっぴり自己紹介-
自動車関連会社勤務の30代です。現在アメリカに赴任しております。現地で実際に商品・サービスを触れてみてアメリカ株を勉強していきたいと思っております。
このブログはこんな人に向けて書いております
・株には興味があるけど時間がないサラリーマン投資家
・海外赴任・アメリカ生活にまつわる活きた株の話が好きな投資家
・自動車関連銘柄に興味がある変わった投資家
また、ほかの自動車会社の決算や考察も以下で一覧にまとめております。よろしければ見ていただければ幸いです。
アメリカのクレジット会社事情

アメリカはクレジットカードがないと生活できません。
これは何も大げさではありません。ガソリンスタンド・自販機でもクレジットカードのみしか対応してない機種が多くあります。クレジットカードさえ持っていればすぐに会計が終わりますが、現金を使うと時間がかかってしまいます。
最近はタッチ式のクレジットカードが主流であるためスキミングの可能性もぐっと減りました。こうなってくると現金を持つほうが盗まれるリスクがありますね。さらにタッチ式はスピードも向上しています。日本でいうSUICAに代表されるFELICA式や、ペイペイに代表されるQRコード決済などが入る余地もありません。クレジットカード体制は今後も続くと思われます。
さらにアメリカではクレジットカードのFICOスコア(信用スコア)がソーシャルセキュリティー番号(日本のマイナンバーのようなもの)に紐づいており、このスコアでいろいろな審査を受けれます。車や家のローンなどもこのスコアによって決まるため、とても大事な指標です。このスコアを上げるためにもクレジットカードを日常的に使うことが必要です。

とくかくアメリカはクレジットカードに特化して進化しているので、クレジットカードがないと不便になってしまうんだよね。便利ではなく、ないと不便というレベルまで。
どんなクレジットカードがおすすめなのか?

次にどんなクレジットカードを作るのが良いのか説明していこうと思います。
さてそんな必要性が高いクレジットカードですが、クレジットスコアが低い人にはクレジットカードが作ってもらえません。クレジットカードが欲しいのに、そのための必要条件にクレジットカードの履歴がいるという外国人殺しのシステムとなっております。
まずは日系の会社でクレジットカードを発行するのがおすすめです。その後クレジットスコアがたまった後、満を持して新しいクレジットカードを作りましょう。
今回はある程度めぼしを付ける為に以下6つを選定してみました。その比較を行っていきたいと思います。

銀行系 Union Bank Credit Card
まずは銀行系のクレジットカードの特徴です。
最初に赴任する際に指定を受けている銀行があるかと思います。わが社はMUFG系列のUnionBankでしたが、ほかにも日系の専門スタッフを置いて対応している銀行がいくつかあります。
※UnionBankはMUFGより売却されたため今後どうなるかは不明です
基本的に出向の際に利用する銀行ではクレジットスコア関係なくクレジットカードを作ってくれるサービスがあるかと思います。そのため、まずはこちらでクレジットカードスコアをためましょう。銀行系のカードは特に特定の目的に強いわけではありませんが、ある程度還元率が良く、さらに自身の口座と直結で紐づいているので管理がしやすいです。
一番オーソドックかつそこそこレベルが高いと思いますので、特定のこだわりがなければ銀行系のクレジットカードを選んでもいいかと思います。
では具体的にどんな特典があるのか、Union Bankを例にしてみていきましょう。

Union Bank Credit Cardの英語のページをGoogle翻訳してもらったページを持ってきました。
・会社の指定銀行であればクレジットスコア関係なく作れる
・1.5%のキャッシュバック
・年間費無料
大きな特徴はありませんが、1.5%のキャッシュバックはかなり破格の待遇です。シンプルで使いやすいクレジットカードといえますね。
日系航空系 ANA CARD USA
続いて日系航空系のクレジットカードです。
こちらも日本にいる間から申し込むことができ、アメリカに赴任後すぐに発行することができます。
海外出向者は何度か日本に帰る機会があるかと思います。会社から支給される場合もありますし、個人的に冠婚葬祭などで買えるパターンもあるでしょう。その際にどうせマイルもためると思いますので、利用価値はあるでしょう。
具体的にはANAカードかJALカードの二択となります。日本帰国後の利便性・駐在先最寄りの空港の状況などをみて選ぶ必要がありますね。ANAであればスターアライアンス(ユナイテッド航空)が、JALであればワンワールド(アメリカン航空)になりますので、最寄り空港に同じアライアンスがいる方が良いでしょう。
USA版は日本で発行するANAやJALカードに比べるともらえるポイントも少なく、ステータス付与もないため最良のクレジットカードとは言えないかもしれません。ユナイテッドやアメリカン航空が発行しているクレジットカードのほうがアメリカにいる分には使いやすいかと思います。いくらアライアンスが一緒といっても、現地航空会社のサービスが使えるわけではありません。あくまでアライアンス同士で航空券の発行ができるというメリットにとどまります。
あくまでクレジットカードヒストリーがたまるまでのつなぎと割り切るとよいかと思います。
では具体的にどんな特典があるのか、ANAを例にしてみていきましょう。

ANA CARD USA のページを持ってきました。
・日本のクレジットスコアで作成可能
・1ドル=1マイル
・年間費70ドル
超一般的な1ドル1マイル付与となります。初回特典で一応5000マイルもらえますが、これは他のカードと比べるとかなりしょぼいですね。赴任プログラムのようなものがある方は、ANAで赴任すると初年度の年間費は無料となります。
僕はデルタ航空で赴任したので、その恩恵はあずかれておりませんが。
日々の買い物用 Amazon Reward Visa Signature Card
続いては日々の買い物で使用できるクレジットカードについてです。
この項目以降は、アメリカでのクレジットカードヒストリーが基本的に必須となります。
クレジットカードは、発行媒体での買い物が一番還元率が良くなるように設定されております。そのため自分の出費でどんな項目が一番出費が多いのかを考えていただき、そのポイントにあったクレジットカードを作ってももらえると還元率が高まると思います。
アメリカ生活は物価も高いため、生活費はかなりお金がかかかります。ガソリン代や食料品など贅沢しているわけでもなくともかなりの額が毎月出ていくことになると思います。そのため、生活費に還元が効くクレジットカードも選択の一つかと思います。
具体的にはアマゾンやコストコ、ウォルマートやシェルなどのクレジットカードを作ってみるのはどうでしょうか?日本でもイオンカードや楽天カード、エネオスカードなどを持っていた方は、似たような感覚で使用できると思います。
では具体的にどんな特典があるのか、アマゾンを例にしてみていきましょう。

Amazonのページを持ってきました。
・1ドルにつき1%還元
・レストラン・ガスステーション・ドラッグストアでは2%
・アマゾン・ホールフーズでは3%(プライムなら5%)
・年間費無料
赴任直後は何かと物が足りません。アマゾンでのいろんなものを頼むケースは日本以上に多いと思います。ただ問題点として、一番お金を使用する赴任直後にこのカードを持っていないことが問題ですね。
また帯同の方だと、ホールフーズにお世話になる方も多いかと思いますよ。ホールフーズはちょっと高級なスーパーです。日本人好みの品質で奥様によってはホールフーズしか行かない方もいらっしゃいます。
筆者の町はド田舎なのでホールフーズはありませんが、その代わりアマゾンをたくさん利用します。そういう意味ではバランスが取れているカードかもしれません。
米国航空系 Delta Platinum American Express Card
続いては米国航空系クレジットカードについてです。
駐在している方には、自分のいる拠点だけでなく、北米全土が受け持ちという方も少なくないのではないでしょうか?そのため頻繁に出張となる方も多いと思います。アメリカは広いので、多くの場合飛行機を使って移動することになると思います。よく使う航空会社の上級会員になっておくと出張の時にとても便利です。
アメリカの3大航空会社は、デルタ航空・ユナイテッド航空・アメリカン航空です。規模もほとんど同じで三つ巴状態のため、お近くの空港がどこの会社のハブ空港かで選ぶとよいでしょう。あとは会社の同僚がどんな航空会社を利用しているかも確認するといいかと思います。同じ出張先に別々の便で行くのも変な話なので・・・
デルタ航空のハブ空港はアトランタ、ニューヨーク、デトロイト、ミネアポリス、ソルトレイクシティ、シアトル、ロサンゼルスです。ユナイテッド航空のハブ空港はシカゴ、デンバー、ヒューストン、ロサンゼルスです。アメリカン航空のハブ空港はダラス、ニューヨーク、シカゴ、マイアミ、ロサンゼルスです。お近くの町にハブ空港があれば、そこが便利だと思います。
大都市であればどこの航空会社も就航していることがほとんどのため、そこまで気にする必要はないかもしれません。ならば日本に帰ってからも使用することを見据えてマイルをためるように動いておくのも手です。ANAの航空券を取得するならユナイテッド航空、JALならアメリカン航空となります。
では具体的にどんな特典があるのか、デルタを例にしてみていきましょう。

デルタのGoogle翻訳ページを持ってきました。
・1ドルにつき1マイル還元
・レストラン・スーパーマーケットでは2マイル
・ホテル・デルタ航空では3マイル
・年間費250ドル
・デルタメダリオンステータス付与はなし
・50000マイル(キャンペーンで75000マイル)贈呈
・10000MQM(ステータスアップに必要なマイル)贈呈/25000ドル利用 (2回まで)
デルタ航空はマイルの還元率がかなりよく、どんどんたまってくれます。筆者の出向先ではデルタ航空で出張をすることも多いので、ラウンジが使えたり、出張のマイルまでたまっていくこのカードはかなり相性が良いです。
注意いただきたいのは、メダリオンステータスの付与がないことです。マイル付与及び会員ランクアップのために必要なマイル(MQS)の付与にとどまっております。ちなみに会員アップに必要なマイルは以下となっております。

シルバーになるためには25000MQM(デルタ内の特別換算マイル)または30MQS(フライト数)となっております。今回このカードでもらえる最大値は50000ドルを使用して20000MQMとなりますので、シルバーにすらなれないこととなります。デルタ航空を利用してくれる人じゃないと結局デルタのメダリオンステータスは上がらないのですね。
一点注意していただきたいのは、この特典は基本的に1人しか受けられません。例えばあなたがデルタのゴールド会員になれたとしても、あなたの家族はその恩賜を受けることはできない点に注意ください。
ホテル系 Marriott Bonboy Bevy American Express Card
続いてはホテル系クレジットカードについてです。
こちらも出張者が多い人にはメリットが多いカードだと思っております。飛行機移動する機会と同等にホテルに泊まる機会も多いと思います。移動が快適になるのか、ホテルが快適になるのかを選ぶのであればホテルのほうが滞在時間が長いのではないでしょうか?ただ出張で泊まるビジネスホテルではあまり恩賜はえられないかもしれません。
ホテル系のクレジットカードの王道はマリオット、ヒルトン、IHGとなっております。

ホテルの数でいえばマリオットが一つ抜けております。コートヤードやフェアフィールドインなどがビジネス利用では多く使うのではないでしょうか?ヒルトンはハンプトンイン、IHGはホリデイインが有名です。

一方売上で見ると断然マリオットが抜きに出ております。これはマリオット系列にはラグジュアリーホテルがとても充実しており、1泊あたりの単価がとても高いからです。
航空系の会員とは違い、ホテルの会員は1部屋単位になるため家族にも適応可能です。ためたポイントやステータスが赴任中に行くことになるであろう家族旅行にも活きてくる点が高評価ですね。
ある程度自身が泊まる予定のある出張先ホテルや、今後行きたい旅行先のホテルなどにめぼしを付けて選ぶとよさそうですね。
では具体的にどんな特典があるのか、マリオットを例にしてみていきましょう。

マリオットのGoogle翻訳ページを持ってきました。
・1ドルにつき2ポイント(日本のクレカは3ポイント泣)
・レストラン・スーパーマーケットでは4ポイント
・マリオットでは6ポイント
・年間費250ドル
・マリオットゴールドエリート付与
・125,000ポイント贈呈
※ポイントは3ポイント=1Mileに交換可能
マリオットゴールドエリート付与という最強の付随効果があるクレジットカードです。
日本で作ったクレジットカードは100円=3ポイントつく上に、3ポイント=1マイルでどの航空会社にも交換が可能のため、最強のカードになります。ただしアメリカ版は1ドル=2ポイントです。これは痛いですね。
ただ、それでもマリオットゴールド付与にはそれ以上の価値があります。さらにマリオットは世界最大のホテルチェーンのため、旅行先でマリオット系列のホテルを探すのが難しくありません。
お金に余裕がある方は650ドルでさらに上のプラチナステータスになれるクレジットカードもあります。
アメックス系 American Express Gold Card
続いてはアメックス系クレジットカードについてです。
いままでのクレジットカードはあくまで発行会社とクレジットカードが分かれておりました。(例えばマリオットのカードだと、マリオットが発行会社でアメリカンエクスプレスがクレジットカード会社)アメリカンエクスプレスは自身の会社からもプロパーカードもだしており、そのプロパーカードがとても使いやすいカードとなっております。
発行会社が発行しているカードはどうしてもその会社を利用することを前提の目的として設計されております。アメリカンエクスプレスはまんべんなく使い勝手の良いカードを設計しているため、特に具体的な目的がない方には候補となるカードと思います。
では具体的にどんな特典があるのか、ゴールドカードを例にしてみていきましょう。

アメリカンエクスプレスのGoogle翻訳ページを持ってきました。
・1ドルにつき1ポイント
・レストラン・テイクアウト・スーパーマーケットでは4ポイント
・年間費250ドル
・60000ポイント贈呈
アメリカンエクスプレスは何よりも通常使いでよく使うレストランやスーパーマーケットでのポイント還元率が良いです。それ以外はふつうではあるものの、必要あれば変換率が若干悪いものマイルへの交換可能です。(航空会社によってかなり違いがあります)
結局何がいいのか?
いろんなカードを説明してきましたが、以下の戦略をお勧めしたいと思います。
まずは出向してすぐの1年間は、銀行系か日系航空系のクレジットカードを作成しクレジットスコアをためましょう。これをしないと何も始められません。
それ以降、出費が少ない人は日々の買い物用に無料のカードを作るのがいいでしょう。出費が多く単身の方は米国航空系のカードがいいでしょう。出費が多く家族がいる方はホテル系のカードを作るといいでしょう。旅行が好きでない方はアメックスのプロパーカードを作りましょう。
まとめるとこんな感じです。あくまで一例とはなりますが。


クレジットカードは奥が深すぎてまとめきれないね。ただどれを使っていても基本的に損はしないと思うので80点を狙う気持ちで決めていこう。
終わりに
いかがだったでしょうか?
ツイッターもやってますのでよろしければフォローいただけると嬉しいです。毎週月曜日6時AMには経済指標をツイッターでまとめて発信しております。またコメントも頂けると幸いです。 これからもアメリカの現地の声を届けていければと思っております。@StevenToshiCH
それでは、ありがとうございました。


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