こんにちは、Stevenです。@StevenToshiCH
自動車関連会社勤務の30代です。来年からまたアメリカに行かないといけなくなってしまいました。アメリカ株をさらに勉強するチャンスととらえて前向きに頑張ります。
さて、自動車関連で働くものとして見逃せないトヨタの決算が発表となりました。どんな数字をたたき出してきたのか楽しみですね。
トヨタのQ1決算概要
トヨタの21年度の予定
まずはトヨタの今年の見通しを確認しておきましょう。
連結販売台数8700千台とし、19年度からは微減とおいております。
ただし、営業収益は30兆円と横ばい、営業利益は25000億円と過去最大を予定しております。これは売れる車種がより大型化したことに伴って、1台当たりの価格と利益が向上していることが起因しております。またコロナ渦で推し進めた原価低減がさらに効いてきており、過去最高の営業利益を達成する見込みです。
販売・供給は安定
販売台数は2148千台となりました。1年での予定は8700千台のため、24.7%の達成率です。半導体不足で生産を絞っての中この達成率なので、概ね好発進と言っていいでしょう。
そして営業収益・利益はともに19年度をも上回る内容です。
営業収益は79,335億円で達成率は26.4%です。
営業利益は9,974億円で達成率は39.9%に上ります。
これはこれから販売台数が伸びてくることを仮定すると利益はそのうち上方修正するでしょう。驚異的な数字です。
コロナ前と比較しても、全地域・事業で利益を更新しております。力強いですね。
他社はどうなのか?
VWの決算
トヨタがこれだけ好決算だとほかのライバルが気になるものです。まずはVWの決算を見てみましょう。
19年時点と比べてみると販売台数は減少、売り上げは横ばい、利益率は増加といったところです。ここはトヨタと大きく差異はありません。ちょっと販売台数の減少幅が気になるかなとは思いますが、売り上げは一応微増しているので問題はなさそうです。
本田の決算
本田は19年度と比べている資料がありませんでしたので二つ持ってきてます。この時点で嫌な予感はしますが。
19年と比べると販売実績は大きく減少、売上も減少、利益は微減といったところです。そうですよね、わざわざ悪く見せる決算資料など作らないでしょう。
本田は半導体の影響をかなりうけて生産を縮小してますのでまだまだ余力はあると思いますが、なかなか厳しい内容です。
今後の見通し
実のところ、現在自動車業界は強き者への集中が加速しております。例えばトヨタ自動車であれば、その強固なサプライチェーンを生かし、大きな減産もなくここまで生産を続けてこれました。
しかし本田や日産などは半導体不足にかなり悩まされました。よって思うように販売が伸ばせなかったはずです。
さらにトヨタのような大きな会社はすべての車種のチャネルを持っております。大型小型、高級車中級車などの区分です。そのため今回のような大きな消費ニーズの変化にも迅速に追従可能です。
具体的には中間的な車(カローラのような車)が売れなくなり、高級車と軽自動車にニーズが二極化しました。全チャネルを持っているトヨタは対応しきれますが、車種が乏しいほかのメーカーはかなり難しい戦いを迫れております。
これからさらに電動化、自動化が必須となってくる時代です。すでにダイハツ・スバルが行っているようにトヨタの車を自社の工場で作るといった商売の仕方が必要になってくるかもしれません。本田・日産がどこまで食らいつけるか注目です。
いかがだったでしょうか?
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