ガラパゴス諸島といえば、一生に一度は行きたい場所。
ただ、日本から行くには距離が遠く、乗り継ぎも必須。気軽に旅行できる目的地ではありません。
でも——
アメリカ駐在中の今なら、ギリギリ現実的に行ける遠さ。
そんな理由から、我が家(大人2名+7歳の子ども)は、2025年12月にガラパゴスへ10日間の旅に出ます。
※この記事は、渡航前に書いた計画記事をベースに、実際に行って分かったことを加筆した完全版です。構成や流れは元記事をなぞりつつ、「行ってみて初めて分かったこと」「考え方が変わった点」を吹き出し形式で追記していく想定です。
1章|ガラパゴス旅行は子連れに向いている?向いていない?
向いている理由
- 動物との距離が異常に近い(イグアナ、アシカ、ウミガメ…)
- ツアーがしっかり管理されていて初心者でも安心
- 日程設計しだいで十分子連れ対応ができる
7歳でも楽しめる「自然のテーマパーク」のような場所。
注意点・難しいポイント
- 船移動が長く揺れる(片道2時間以上)
- 水温が低い(12月は特に冷たい)
- 日程を詰め込みすぎると体力的にきつい
特に子どもは「寒さ」「船の揺れ」「移動の長さ」が壁になりやすい。

うちの子どもは船酔いはゼロ。ここは本当に助かりました。 一方で、水温の低さは結構致命的。シュノーケリングはツアーに基本的に付帯しますが、1時間も海にいるとかなり冷たいです。ウェットスーツを借りても、子どもは20分ほどで限界でした。赤道直下なので陸上は半袖で快適(25度前後)ですが、海は海流の影響で冷たい。長袖のしっかりしたウェットスーツ付きのツアーを選ぶのがおすすめ。簡易的なスーツだと、子どもには少し厳しいと感じました。
2章|費用と準備|今回の旅で実際にかかった金額

現時点(2025年12月・出発前)で確定している費用は以下のとおり。
● 2-1|費用一覧(確定分)
| 項目 | 金額 | 補足 |
|---|---|---|
| 国際線(DTW–UIO往復/Delta) | $3,795 | eCredit -$200適用後 |
| 国内線(UIO–GPS往復/Avianca) | $1,405 | 3名分 |
| 旅行保険(医療5000万・搬送1億) | $51 | 必要最小限のみ |
| Holiday Inn Quito Airport(前泊1泊) | 21,000point | IHGにて |
| Hotel Ninfa(ガラパゴス5泊) | $1,366 | 朝食つき |
| ガラパゴス入島費用(TCT+税) | 約$600 | 現金推奨 |
| バルトロメ島ツアー | $870 | Galapagos Blue |
| ノースセイモア島ツアー | $840 | 同上 |
| サウスプラザ島ツアー | $750 | 同上 |
総額:約 $9,677
ここに「食費」「タクシー」「レンタル品」「チップ」などが後から追加されます。

食費はアメリカの地方都市と同じくらいの感覚。ディナーは3人で$70〜100ほど。 ローカルフードはもう少し安いですが、正直衛生面がやや不安でした。ツアーには昼食が付いており、朝食もホテル付きが多いため、お金がかかるのは基本的に夕食だけ。チップはツアー1日あたり1人$20程度渡していましたが、もう少し少なくても問題なさそう。 ウェットスーツが付帯していない場合、船上で$7ほどでレンタルできました。
3章|10日間のスケジュール(子連れ最適化)

Day1|アメリカ → エクアドル(キト)|「今日は寝るだけでいい」
この日は DTW → ATL → UIO の長距離移動日。 夜着になることは分かっていたので、最初から観光は一切入れず、空港近くのホテルで寝るだけと決めました。
正直、「せっかくエクアドルに来たのだから少し街を見たい」という気持ちがゼロだったわけではありません。 ただ、慣れない土地・夜到着・治安面の不安を考えると、ここで無理をする理由はないなと。
この旅で一番大事にしたのは、家族3人が疲れすぎず、喧嘩せずに終わること。 初日から体力や神経を削らないことが、その後の旅を楽にしてくれると信じて、この構成にしました。
- 宿泊:Holiday Inn Quito Airport

今回はHoliday Innを選びましたが、2026年から空港内にCourtyardがオープン。 正直、これから行くなら歩いて行けるCourtyardがベストだと思います。Holiday Innも居心地は良く、無料シャトルもあり不満はありませんでした。
Day2|キト → ガラパゴス(サンタクルス島)|「まずは理解する日」

この日は UIO → GPS(バルトラ空港) で、いよいよガラパゴスへ。
到着後は、
- ガラパゴス通行許可(TCT)
- 国立公園入島料の支払い
- バス+フェリー+タクシーでサンタクルス島へ移動
と、思った以上に「やること」が多い一日です。
半日あれば観光らしいこともできそうですが、ここはあえて欲張らず、
- 町を一周して雰囲気をつかむ
- ツアー会社で受付を済ませる
- スイムスーツなど必要なものを受け取る
といった “理解と準備の時間” に充てることにしました。
ガラパゴスは一気に攻めるより、まず空気に慣れるほうが長く楽しめる。 そんな考え方で、この日は軽めにしています。
- 宿泊:Hotel Ninfa

Hotel Ninfaは立地がとても良い。プエルトアヨラの中心部すぐ横にあり、街歩き・レストラン・スーパーへのアクセスが抜群でした。部屋はファミリールーム(ダブルベッド2台+クイーンベッド1台)というかなり大きな部屋で、1泊約$200。正直、かなりコスパがいいと感じました。
- ウォーターサーバー無料
- コーヒー飲み放題
- プールあり
- ホットバスあり
全体的にのんびりできる宿です。口コミを見る限り、ガラパゴスのホテルは全体的に大きなハズレは少なそうですが、 街歩きやスーパー利用を重視する人には、この立地はかなり便利でした。
Day3|ノース・セイマー島ツアー|「連続2日までがちょうどいい」

バノース・セイマー島では、トレイルの時点で動物密度が異常。
- アシカ
- アオアシドリ
- グンカンドリ(赤い喉袋)
- リクイグアナ
が本当に大量にいます。
構成は、
- トレイル:約2時間
- シュノーケリング:約30分
- ビーチ滞在:約30分
船は片道約2時間ですが、比較的内海をゆっくり進むルートだったため、揺れはそこまで強くありませんでした。
ビーチでは、
- ウミガメ
- フラミンゴ
も確認でき、初日として満足度は非常に高かったです。
Day4|バルトロメ島ツアー|「一番見たい景色を、体力があるうちに」

まずは山登りからスタート。
有名なバルトロメ島の景色を見に行く往復約2時間のトレイルで、 ここ自体には動物はほとんどおらず、
- 火山活動の痕跡
- 植生
を眺める時間になります。
その後、ピナクル・ロック横でシュノーケリング。
ここでは、
- ガラパゴスペンギン
- ロブスター
- タコ
- マンタ
- サメ
を見ることができ、シュノーケリングの見どころはノース・セイマーより多いと感じました。
潮の流れはやや速めでしたが、その分ダイナミックな海でした。
Day5|フリー(調整日)|「使わなくてもいい日」

この日は、あらかじめ何も決めない 調整日。
体力的に余裕があれば、
- チャールズ・ダーウィン研究所
- 町歩き
に行くかもしれないし、
疲れていれば、
- ホテルのプール
- 昼寝
だけで終わるかもしれません。
「行きたくなったら、その時に予約すればいい」 そう思える余白を残しておくことで、気持ちがかなり楽になります。

ダーウィン研究所では、ガラパゴスゾウガメを間近で見られたのが印象的でした。
また、すべてのツアーで港へ向かう途中、 サンタクルス島の山の中を横断しますが、普通にゾウガメが道にいます。落ちているレベルで生息しているのは、ガラパゴスならではだと感じました。
Day6|サウス・プラザ島ツアー|「半日で、もう一度だけ自然を」

体力配分を考えつつ、 「それでも、これは見たいよね」という気持ちで入れました。
フルデイではなく半日にしたのは、
- 疲れを翌日に残さないため
- 帰国前にもう一度、ガラパゴスらしい景色を味わうため
という理由からです。

サウス・プラザでは、大量のアシカやリクイグアナが見られ、 サボテンと赤い植物のコントラストがとてもきれいでした。ここから見下ろすサンタクルス島の景色も印象的。シュノーケリングでは、 ウミガメと一緒に泳げたのはかなりラッキーでした。
Day7|完全フリー(ビーチ想定)|「失敗を取り返すための保険」

旅の終盤は、完全フリー。
これは
- どこかで無理をしてしまったとき
- 天候や体調で思うようにいかなかったとき
その失敗を取り返すための保険として置いています。
何も起きなければ、ただビーチでのんびりするだけ。 それで十分だと思っています。
Day8|ガラパゴス → キト → アメリカ

GPS → UIO → ATL。 キト空港では約8時間のトランジットがあります。
市内に出ることは考えず、
- 空港内で休憩
- ラウンジ利用
を中心に、帰路に備える予定です。

8時間は空港横のフードコートで問題なく過ごせました。治安面の不安もなし。ただ、子ども連れなら空港内Courtyardに泊まる選択肢もかなりアリ。 子どもがいなければ、キトの赤道直下公園に出るのも面白いと思います。
4章|持ち物・装備・服装ガイド(12月の最適解)

絶対に必要なもの
- ウェットスーツ(レンタル or 持参)
- ラッシュガード(上下)
- 船酔い止め(子ども用含む)
- 速乾タオル
- 防水バッグ
- GoPro(予備バッテリー必須)
- リーフセーフ日焼け止め
- 子供用ライフベスト

子ども用ライフベストは必須だと感じました。もちろん借りられますが、子供のはフィット感も大事なので。子どもがいる場合、大人がどれだけ泳げてもライフベスト着用をおすすめします。 浮力があるだけで、子どもを見ている側の負担がかなり減ります。タオルはツアーに付帯していたので不要でした。GoProは、正直ほとんど撮る余裕なし。息子の安全確保と、泳げない妻のサポートで手一杯。 家族全員が泳ぎに慣れている場合のみおすすめです。一方、子ども用シュノーケルは持参して大正解。慣れていないとパニックになりやすい。また、スーペリアクラスのヨットは船内Wi-Fi付きでかなり快適。価格差が小さいので、 スーペリア、可能ならラグジュアリーも検討価値あり。
あると快適になるもの
- 薄手のウインドブレーカー
- ビーチシューズ
- ジップロック(スマホ保護)
- 簡単なスペイン語フレーズ表

正直、もう少し簡単なスペイン語が話せたら良かったと思いました。英語だけでも困りませんが、あいさつや最初の一言をスペイン語で言えると、かなり印象が良くなります。 導入だけでもスペイン語で話せるとスマートでした。
7歳向けの特別準備
- お風呂でシュノーケル練習
- タオルポンチョ(寒さ対策)
- 船の暇つぶしグッズ(本・お絵かきなど)
5章|お金・治安・通信などの実務ガイド

現金とカードの考え方
ガラパゴスは 米ドル なので在米勢はそのまま使える。
現金は次の場面で必要:
- 入島税・TCT
- チップ
- 小規模店
1ドル札・5ドル札を多めに。
治安について
- キト:大都市ゆえスリに注意。空港近くのホテル滞在は安全面で優秀
- ガラパゴス:穏やかだが、貴重品管理は当然必要
通信環境
- 昨今のWifiはStarlinkで爆速
- 船上もいい船はOnline
- 重要情報は事前にダウンロードしておくのがもちろん吉

治安はとても良好。空港内も、ガラパゴスの街中も問題ありませんでした。通信はAiralo(エクアドルeSIM)で不便なく利用可能。現金は$1,000程度持っておくと安心。 入島料は大人$200・子ども$100。 チップはレストランでも現金で置いていくのが通例のようでした。カードは想像以上に使えますが、現金の方が支払いがスムーズな場面が多かったです。
6章|まとめ|この旅で分かったこと・向いている人

この旅で分かったこと(総括)
ガラパゴスは、どれだけ多く見るかより、何を削るかで満足度が決まる場所でした。
動物は探しに行かなくても、 港にも、道にも、ビーチにも普通にいます。 だからこそ、
- 島を増やす
- ツアーを詰め込む
よりも、 一つ一つの体験を落ち着いて味わう方が、記憶に残る。減らす判断ができる人ほど、この場所は深く刺さると思いました。
よくある質問(Q&A)
Q1. 子どもでもシュノーケリングできる?
A. 水泳が初めてならおすすめしません。ガラパゴスのシュノーケリングは外洋で、潮の流れもあります。
Q2. 一番おすすめのツアーは?
A. ノース・セイマー島とバルトロメ島です。
Q3. ツアーはどのランクがいい?
A. スーペリア以上がおすすめ。正直、ラグジュアリーも試してみたかったです。
Q4. クルーズと島滞在、どちらがいい?
A. 初回・子連れなら島滞在+デイツアーが安心です。

コメント