こんにちは、Stevenです。
今回は国内最強企業のトヨタ自動車の決算が出ましたので、そちらを見ながら株価と考察を行いたいと思います。
今日の記事のまとめ
・トヨタも苦戦、半導体の影響は続く
・減産・減収・ただし利益はかろうじて維持
自動車関連会社勤務の30代です。来年からまたアメリカに赴任となってしまいました。赴任時には日本の証券会社とはおさらばとなりますが、向こうでアメリカ株をさらに勉強するチャンスととらえて前向きに頑張ります。
毎週 ①割安日本株を下がすRSIランキング と ②成長株の順張りを狙うグロース株考察 の2本を書いております。毎週2本以上書けば1年で100社の分析ができますからね。どんどん書いていきます。
このブログはこんな人に向けて書いております
・株には興味があるけど時間がないサラリーマン投資家
・自動車関連銘柄に興味がある変わった投資家
また、ほかの自動車会社も以下でまとめております。
また、トヨタに2021年2Q決算は以下でまとめておりますのでよろしければ見てください。
トヨタ自動車(7203)
トヨタ自動車とは
・日本最強かつ、世界的にも影響力のある自動車製造会社、トヨタ自動車
・現場力が高く利益率も業界屈指
・HV・ガソリン車・FC社・電動自動車と幅広いラインナップをそろえる王者のラインナップ
トヨタは現在転換期にきております。
HV車に強みを持ち、上がりゆくガソリン価格と環境意識の高まりに合わせてどんどん販売台数を伸ばしてきました。しかし、環境=電気自動車(BEV)という潮流の変化に伴って、HV技術があと10年程度のつなぎとなってしまったことは大きな痛手です。これからはBEVと自動運転という二つのフィールドで勝ち残れるのかというところが大きなテーマとなります。
BEVには大きな利益はありません今後でません。現時点では電動自動車が珍しいため単価もかなり効果です。ただし圧倒的に技術力に差が出る部分はモーターと電池です。この二点が現在の自動車会社に差があまり出てないからです。ただし電池においては次世代のバッテリーを各自動車会社が開発しているため、そこには差が出てくるかもしれません。
自動運転は儲けの泉となりうる分野です。自動車を起点として様々なサービスと連携を可能とするためです。ただし、パソコンやスマホのように、中に入るOSがカギを握ります。そして2~3媒体に集約される未来が見えてきます。そこにトヨタが入れるのか?といえばNOでしょう。日本全体で一致団結したとしても難しいでしょう。テスラ VS GAFAM VS 中国、が僕の予想です。
そんな苦しい状況にあるトヨタの現在の立ち位置を見てみましょう。
トヨタ自動車は他と比べても、売上・利益率がダントツで高いことがわかります。ただし、市場評価としてはテスラに大きく差をつけれております。それは上記で述べた電動化と自動運転にて大きく出遅れているとみられているからです。
実際はトヨタ自動車としてもかなり練度の高い電動化・自動運転が可能と思います。ただし、今後覇権をとれるのか?という点において投資家はテスラに及ばないと考えられております。
また先に決算発表があったテスラは、とんでもない利益率をたたき出してきました。これから当分は電動自動車で先行するテスラが大きく利益を伸ばしていくでしょう。
株価分析
トヨタ自動車の株価は右肩上がりにきております。現在の価格帯が最高値ですね。
コロナ後からもしっかりと回復してきており、半導体の影響もかなり軽微Deshita。震災の際に痛い目をみた半導体のLTの長さに着目し、もともと在庫を3か月分ためておいたことが功を奏しました。しかし、その在庫も使い切ってしまったので、断続的にラインの閉鎖を余儀なくされております。
きれいな右肩上がりを続けている会社だね。株の分割も行って求めやすい価格になっている点も個人投資家にとってはプラスだね。
業績分析
売上は凸凹をしながらも右肩上がりを続けております。投資規模の大きな会社のため、徐々に規模を大きくしていくことをトヨタは明言しておりますね。テスラとは考え方が違います。
利益も2兆円を超えてきております。このままいけば最高益も間違いなしですが、半導体が心配です。
営業利益率もかなり高い水準で推移しており、これは自動車会社の中では安定して高いですね
さすが日本最強企業、どれだけ税金を納めているんだ
直近の決算確認
さて、直近の決算資料を見てみましょう!
簡単にまとめると
・生産台数は-50万台下方修正、販売も-30万台下方修正
・売上も下方修正するものの、利益については円安の寄与も見込めることから据え置き
2Qの決算で増収・増益・増配と3拍子揃った発表となったあとでしたので、物足りなさが残ります。ただ利益は据え置きとできるあたりがさすがです。ただしこれは大方予想道理の展開でした。
販売実績を見ると、19年の推移には届いていないにも関わらず最高益予想というのが強いですね。これは高価格帯の自動車が売れるようになってきていることと、在庫不足に伴って1台当たりの価格がそもそも値引きしていないこと、さらにコロナ化で進めたスリム化が効いてきていると思います。
中身を見てみると19年の時とレートはさほど変わらないにも関わらず営業利益が20,393→25,318億円に改善しております。
販売台数の見通しは下方修正となっております。8750→8550→8250千台と徐々に下がってきており、売りたいのに売れない状況が続いております。
販売台数は減産予定に対して、収益は微減、利益は維持という状況です。すでに営業利益25,000億出てますがね・・・
次の3Qではコロナの影響が出てくるはずだから、どうなるか不安だね。
今後の展望
ここ数年はHVで猛威をふるい続けるでしょう。
ただ今後のトレンドとなる電気自動車(BEV)と自動運転をどこまでトヨタが素早く着手できるか、そして囲い込めるのかが大きなカギとなります。
テスラを含むほかの自動車会社も同じく開発にしのぎを削ってくるでしょう。レッドオーシャンであることにも変わりはありません。
テスラの時価総額が示す通り、次のトレンドをいかに取り込めるのか、それがカギです。
まとめ
長期保有という意味では、トヨタはまだ岐路にあり、危険という認識です。
BEVと自動運転が本格的に始まった時にのっかても遅くないのかなとは思います。アメリカ・中国はやっぱり強いので日本が勝てるか、いや勝ってほしい!
いかがだったでしょうか?
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