こんにちは、Stevenです。
ワクチン2回目の副反応で週末ダウンしておりました。本日は在宅ですが時間ができたので仕事切り上げて記事書いております。
自動車関連会社勤務の30代です。来年からまたアメリカに赴任となってしまいました。日本の証券会社とはおさらばとなりますが、アメリカ株をさらに勉強するチャンスととらえて前向きに頑張ります。
今週も楽天のスーパースクリーナ−を使ってRSIランキングを作りました。その中で気になる企業をピックアップし、考察していきたいと思います。
長期的な成長が見込める企業なんだけど、現時点ではちょっと割安なのではないか?といった視点で会社を探しております。
TOPIX100より、9週RSIの低い順に並べております。
※楽天証券の9週RSIを使用しております。
今週のTOPIX
今週のTOPIXの終値は2015.45でした。先週より-(+4.49%)となりました。土日でスクリーンショット取り忘れており、9/6のお昼に取りました。さらに上がっておりますね。
ジャクソンホール後の凪期間に突入したアメリカ株は微増となります。日本は政権交代のニュースが株価にはプラスに働き大幅な増加となりました。菅首相のままでは自民党を勝利に導けないかもしれないという予想が、今回菅首相の退任表明を受けて自民党の勝ちの可能性が高まりました。マーケットは変動を基本的に嫌う傾向があること、また自民党が比較的お金持ち優遇政策が強いことなどが今回の株価を押し上げた要因と思われます。
9/3 RSIワーストランキング
ワースト10だった部分に赤字で色を付ており、ワースト3は太字にしております。
ソフトバンクがこのRSIランキングを始めてからずっとワースト10入りしておりますね。中国の指数も同じくずっと下がっておりますので、妥当でしょう。いったいいつになったら上昇に向かうのか、そして大きな上昇があった時こそ買い時のはずです。期待したいですね。
任天堂が絶不調ですね。6週連続でワースト3以内に入っております。好材料出尽くしのところに半導体不足の不安視とテンセントなどゲーム関連と一緒に売りが続いているようです。日経平均への採用が期待されているなどの反発材料はあるものの、下げは止まっておりませんね。
先週より新しく入ってきた銘柄は西日本旅客鉄道(9021)、東日本旅客鉄道(9020)、旭化成(3407)となります。JR2社がランクインしてきました。西日本旅客鉄道が増資を発表したことに伴って嫌気売りが行われました。東日本も同じような財務体質であるため、西日本と同様に増資が行われないかという危機感から同じく売られております。
本日はもちろん西日本旅客鉄道を考察していきます。
西日本旅客鉄道(JR西日本、9021)
大阪を中心とした近畿地方、広島を中心とした中国地方を主に管轄範囲として持つ西日本旅客鉄道(以下JR西日本)です。
JR東日本は首都圏を含む高密度な路線網が、JR東海は大正義新幹線が儲けの泉となっております。
西日本は大阪近辺こそはかなり収益性がたかいものの、郊外や山岳地帯も多く受け持ち、収益力では3位に甘んじております。
実績
売上高はコロナを迎えるまできれいな右肩上がりでした。利益も同様にきれいな右肩上がりであります。EPSもどんどん上がっていることがわかりますね。
今回は財務状態も入れました。JR西日本は自己資本率が訳3割程度で推移しており、直近は24.5%まで下がっております。これも電車を軸とした安定した運営が可能であることから、わざわざ備えておく必要性もないということを象徴しておりますね。徐々に回復傾向ではあったみたいです。
配当についても、配当性向が30~50%を保ちながらずっと右肩上がりでした。余裕が見えます。
株価はコロナ前の株価を回復できておりませんでしたが、200日移動平均とともにじりじり上げていくさなかでしたね。ここにきて一気に下にブレイクしてしまいました。
将来性
ではJR西日本のセグメントを見ていきましょう
セグメントとしては
運輸業(55%、うち新幹線が約半分)、流通業(13%)、不動産業(26%)、その他が(16%)となっております。ただし、すべてのセグメントは運輸で駅と駅で人が動くことによって効果を発揮するようになっており、コロナのように人が動かなくなってしまうと大打撃となります。
やはり主軸の運輸が回復してくれないとほかのセグメントがすべて回復していくことは難しいでしょう。
中期計画は大きく四つの軸をうたっております。
1の安全性は当たり前の話かつ儲けには結びつきにくいところなので割愛です。
地域共生の深耕ということですが、新幹線で大都市圏をしっかりとつなぎ、各都市圏の魅力をどんどん創出していきますといった内容です。JRはこういった街づくりがへたくそなイメージがありますが、観光地とビルがメインの柱のようです。
これだけ広い範囲をカバーしているため、東急のような街づくりは難しいのでしょうか。阪急が街づくりを、近鉄が観光に特化しているイメージもありますので、JR西日本としての使命は大規模輸送と打規模ターミナル駅開発に絞られてきますよね。
ITであったりとかSDGであったりとかいろいろと耳障りのいいことを書いておりますが、結局
西日本の強みは鉄道です。そしてこの鉄道網を持っているということで得ている圧倒的地価の高い物件軍です。その2点が圧倒的な強みだと思います。
そうなるとやはり柱は鉄道・不動産・観光の3つに絞られてしまいます。今回のコロナのような事態が起こってしまうとJR西日本にはもう少し多様性のある収益の柱を模索し始めるような気がしますが、付け焼き刃でやっていけるほどほかの業界も甘くはないです。コロナが収束するまでじっと待つ必要があるでしょう。
今回の増資の効果は?
9/1の公募増資で最大2786億円の資金調達を決めております。この増資にて現在の株は最大27.5%増える予定です。そしてこの発表を受けて株価は15.2%安となりました。
特に地域共生で進めている投資はすでに始めており未来の芽を育んでいる最中であるため、この投資を止めるぐらいであれば増資をして突き進むぞという意思表示です。
自己資本比率が低かったことから、JR各社は借金をすることが当たり前でした。それは今までは鉄道事業が安定のドル箱事業であったからです。しかし、今後不安定な状況でいかに立ち回るのかが重要です。鉄道事業が圧倒的な黒字を生み出すことを前提として会社作りが今後も続いてしまうのであれば、厳しいのではないでしょうか?
もっとコストカットの策や、爆発的な増益の一手にこのお金を使うことができていればよかったのですが、今回の増資にたいするリターンとしては薄い気がしますね。
JR西日本は買いではないでしょう。
いかがだったでしょうか?
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