こんにちは、Stevenです。@StevenToshiCH
今回はスズキの決算が出ましたので、そちらを見ながら株価と考察をしたいと思います。
・売上・EPSも大幅にクリア
・高水準の売上・利益を達成するものの、見通しは据え置き
-ちょっぴり自己紹介-
自動車関連会社勤務の30代です。現在アメリカに赴任しております。現地で実際に商品・サービスを触れてみてアメリカ株を勉強していきたいと思っております。
このブログはこんな人に向けて書いております
・株には興味があるけど時間がないサラリーマン投資家
・海外赴任・アメリカ生活にまつわる活きた株の話が好きな投資家
・自動車関連銘柄に興味がある変わった投資家
また、ほかの自動車会社の決算や考察も以下で一覧にまとめております。よろしければ見ていただければ幸いです。
スズキ(7269)
スズキとは
・日本で売上4位、世界では売上12位の自動車会社
・小さなクルマにリソースを集中しており、軽自動車・コンパクトカーに強みあり
・インドでの生産・販売が多く、インド一本足打法
国内4位、世界でも12位ですの自動車会社です。
世界1の中小企業と呼ばれ、軽自動車・小型車両などに強みがあります。アジア地域では根強い人気があり、インドではシェア1位を取っております。小型車両に経営資源を特化することで、ほかの会社とは差別化をしております。
スズキの利益率は基本的に高くありません。
小型車が得意分野であるため、もともとの車体価格が抑え気味であるのが要因です。プレミアム路線ではないため、薄利多売が基本となります。インドでの車両販売単価が上がってくればまだまだ性徴の余地はあるのかなと思います。ただそれでも株価はかなり評価されている方ですね。
EVの台頭で小型車でもパワーが出せるようになってきたのはスズキにとってはプラスになるはずだね。スズキの得意分野である軽・小型車はEVと相性がいいはずだから追い風になるといいけど。
決算内容 1Q 2022年度
それでは今期の決算を確認していきたいと思います。
まずは四半期の総括です。
売上は四半期ベースで2期連続増収。営業利益も四半期ベースで増加しております。純利益が減益となっているのは前年は工場売益があったためとのことですので、本業としては増益中ですね。
他の自動車会社が原料費高騰と部品調達ができず生産ストップに追い込まれている中、スズキにはその影響がかなり少ない様に見えますね。
EPSと売上高の予想と実績です。
他の自動車会社が利益で苦しむ姿に予想が引っ張られ低めに構えておりましたが、予想を大幅に超える結果となりました。これはすごい決算が出ましたね。
4半期ごとの売上とEPSの推移です。
スズキはトヨタ同様にコロナになってもなんとか黒字を保てた数少ない会社です。利益率が低いと言っても柔軟性がある点は素晴らしいですね。企業力が高い証拠です。
21年には生産供給にかなり苦しめられておりましたが、ここ1年は右肩あがりで伸びておりますね。
第一四半期の販売台数の状況です。
特に海外での伸びが高く、インド事業がものすごい復活を遂げております。各社が中国でのロックダウンに苦しめられている中、インドに軸足をおいているスズキは影響が少なく販売台数を伸ばせたようです。中国に拠点がないということはそれだけ中国部品の割合も低いはずですからね。
ちょっと危険かなと思うぐらいインド一本足打法にも見えます。ただ中国経済が弱含む中、さらに中国に緊張状態が走る中、時合はいいように思えますね。
22年度の販売台数の見通しです。
これだけいい数字が出てきましたが、それでも上方修正はなしとのことです。売上進捗率は27%、営業利益進捗率は38%、純利益進捗率は43%となっております。このまま行けばすべて達成可能でしょう。
インドが今後ロックダウンになっちゃったりすると途端に苦しくなってしまう危険はあるね。依存が強いリスクは勘定に入れて行動したいね。
株価確認
株価を2018年より見てみましょう。
今回の決算を受けて、+10.44%上昇しております。EPSの増加と今回の進捗率による期待が大きく現れた結果ですね。
ただ長期的な株価は下落傾向です。2018年頃までは利益率を10%ほど出せていたところ、個々最近はちょっとパッとしないことが評価されておりませんね。これからどういった車作りができるのか注目しましょう。
株価は未来を映す鏡。長期トレンドはなかなか変わることはないので、今はまだまだ買いではないだろうね。
終わりに
いかがだったでしょうか?
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それでは、ありがとうございました。
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