こんにちは、Stevenです。@StevenToshiCH
今回は三菱自動車の決算が出ましたので、そちらを見ながら内容と株価の確認をしたいと思います。
・売上・利益共にクリア○
・今年度見通しも上方修正
・日本の自動車唯一の上方修正
-ちょっぴり自己紹介-
自動車関連会社勤務の３０代です。現在アメリカに赴任しております。現地で実際に商品・サービスを触れてみてアメリカ株を勉強していきたいと思っております。
このブログはこんな人に向けて書いております
・株には興味があるけど時間がないサラリーマン投資家
・海外赴任・アメリカ生活にまつわる活きた株の話が好きな投資家
・自動車関連銘柄に興味がある変わった投資家
また、ほかの自動車会社の決算や考察も以下で一覧にまとめております。よろしければ見ていただければ幸いです。
三菱自動車（7211）
・日本で売上7位の自動車会社
・大型SUVが海外でたくさん売れている
・品質不正の影響が色濃く残り販売台数は低調
国内7位の自動車会社です。
三菱の強みは大型SUVです。売上比率は驚異の90％越えで、主に中東地域に強みを持ちます。パジェロ・アウトランダーといった大型SUVの走破性は抜群で砂漠地域で大人気です。日産・ルノー連合にも入っておりますが、おおもとはやはり三菱であります。アライアンスと財閥に挟まれ、なかなか立場が難しい会社でもあります。乗用車以外にもトラックやバスなどを生産している三菱ふそうを子会社として持っております。規模も大きくこちらも大型車に強みがあります。
三菱は不正問題で台数を急激に落とした経緯があります。そのため日本国内での評価は高くありません。海外ではそこまで大きく報道されてないこともあり、海外販売網はとても元気です。
大型SUVの三菱です。
重要な項目で自動車会社を比較した表です。三菱の利益率は一般的といったところですね。
ただ三菱は何度も赤字を経験しており、とても浮き沈みが激しい会社です。市場のあおりを受けてすぐに赤字になってしまうところはあまり評価できません。そのため今年度の利益率だけでなく、長期的な推移を見ることをおすすめします。
日本人からするとどうしても不正のイメージがまだまだ色濃く残ってしまうようね。日産しかり、ニュースになった会社はどうしても色眼鏡をかけて見てしまうよね。
決算内容 1Q 2022年度
それでは今期の決算を確認していきたいと思います。
EPSと売上高の予想と実績です。売上・EPS共に○です。
他の自動車会社が苦しむ中、とても良い数字が出てきたなという印象です。
4半期ごとの売上とEPSの推移です。
売上はコロナ以降順調に回復傾向と言えるでしょう。EPSもしっかり上がり調子であることがとても好感できます。ただ、2019年1Qから2020年４Qの8ヶ月はずっと赤字であったことは忘れずにおきましょう。
第一四半期の販売台数の状況です。
売上は上海ロックダウンの影響もあり去年１Qよりは落ちてしまっております。
また、三菱は他の自動車会社と違いかなりグローバルでニッチなお客さんが多いイメージです。これだけ各国に分散している会社も珍しいのではないかなと思います。特に中東・アフリカに強い点が面白い限りです。
第1四半期の業績サマリーです。
販売台数は下がっているものの、売上高は大きく向上しました。販売単価の上昇に加えて為替が大幅に改善したことが要因とのことです。
営業利益・純利益ともにかなり数字を伸ばしてきましたね。
22年度の業績見通しについてです。上方修正してきましたね！
販売台数の進捗は23.1％です。売上進捗率は22.4％、営業利益進捗率は28％、純利益は42.9％となっております。
これから販売台数が回復することを想定すれば、まだまだ上方修正がありそうな状況かと思います。
今回の上海の影響を他の会社に比べてあまりうけていなそうだね。新興国に強いポートフォリオをしているので、世界経済の減速時にはすぐにあおりを受けそうな部分は要注意かな。
株価確認
株価を2018年より見てみましょう。
今回の決算を受けて、+10.91％の暴騰を見せました。そしてそれ以降も上昇した数字をキープしております。
2年間の赤字体質が響き株価はずっと低い状態が続いておりました。最近は黒字反転してから調子が戻ってきたため、株価も同じように上昇傾向となっております。今回の決算を受けてさらに上昇した形ですね。
株価は未来を映す鏡。現在上向なのは素直に高評価。ただ群雄割拠のこの時代、三菱自動車がグローバルで本当に生き残れるのかというところには注視が必要だね。
終わりに
いかがだったでしょうか？
ツイッターもやってますのでよろしければフォローいただけると嬉しいです。毎週月曜日6時AMには経済指標をツイッターでまとめて発信しております。またコメントも頂けると幸いです。 これからもアメリカの現地の声を届けていければと思っております。@StevenToshiCH
それでは、ありがとうございました。
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