VT(全世界株ETF)中心の僕が、日本国債と米国債を直接買った話
最近、日本国債の変動10年を100万円分買った。
それに加えて、米国債も直接買った。
30代で債券を買うというと、少し早いようにも見える。
投資の本やネットの記事を読んでいると、若いうちは株式中心でいい、債券は年齢を重ねてからでいい、という考え方もよく見る。
自分も基本的にはその考え方に近い。
今でも投資の中心はVT(全世界株ETF)だ。オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)に近い考え方の商品と言えばイメージしやすいかもしれない。
世界株に長期で投資するという方針は、昔から大きく変わっていない。
ただ、自分の場合は海外赴任の関係で、思うように投資できない期間があった。
その結果、現金がかなり厚めに残った。
そして帰国後、改めてその現金をどう扱うか考えるようになった。
全部を一気に株に入れるのか。
このまま現金で持ち続けるのか。
それとも、現金と株の間にあるような資産として、債券を少し入れるのか。
考えた結果、今回は債券を買うことにした。
理由は、株をやめたいからではない。
守りに入りたいからでもない。
60歳前後の出口では、債券を40%くらい組み入れた資産配分にしたいと考えている。
そう考えるなら、60歳になってから急に債券を買い始めるのではなく、30代のうちから少しずつ買って、慣れておいた方がいいと思った。
株は分かりやすい。
上がればうれしいし、下がれば悲しい。
感情の動きは単純だ。
でも債券は少し違う。
利回り、金利、価格、為替、満期、利払い。
言葉だけ見ると、急に金融商品の顔をしてくる。
だからこそ、少額でも実際に買ってみる意味があると思った。
この記事では、30代の自分がなぜ債券を買い始めたのかを整理しておきたい。
投資方針は今でもVT中心
まず前提として、自分の投資方針が大きく変わったわけではない。
今でも中心はVT(全世界株ETF)だ。
全世界株に長期で投資して、世界経済の成長に乗っていく。
この考え方は昔からあまり変わっていない。
NASDAQ100連動の商品やQLDのような少し攻めた資産も持っているけれど、資産形成の中心に置いているのはあくまで世界株だ。
では、なぜ債券を買ったのか。
理由は、株式投資への考え方が変わったからではない。
むしろ、株式中心でいく方針は変わっていない。
変わったのは、自分の生活環境と資産全体の見え方だと思う。
海外赴任中は、日本の証券口座で自由に投資しづらい期間があった。
その間、収入はある程度あっても、思うように投資へ回せない。
結果として、現金が積み上がった。
現金が多いこと自体は悪いことではない。
家族がいると、現金は安心感になる。
急な出費にも対応できるし、仕事や住む場所が変わる時にも強い。
ただ、長期で見ると、現金を持ちすぎることにも違和感が出てくる。
インフレもある。
機会損失もある。
そして何より、「このお金に役割がない」という感覚が出てくる。
お金はある。
でも、そのお金が働いている感じはあまりない。
現金が多いと安心ではあるけれど、安心だけで資産形成が進むわけではない。
このあたりが、今回債券を考え始めた入口だった。
30代で債券を買うのは早いのか
30代で債券を買うのは早いのか。
たぶん、リターンだけを考えれば早いのかもしれない。
長期で見れば、株式の方が期待リターンは高い。
30代なら投資期間も長い。
暴落が来ても、働いて収入を得ながら回復を待てる。
だから、若いうちは株式中心でいい。
これは今でもそう思っている。
ただ、投資は期待リターンだけで決めるものでもない。
続けられるか。
暴落時に売らずにいられるか。
家族の生活を不安定にしないか。
自分のメンタルが耐えられるか。
このあたりもかなり大事だと思っている。
特に資産額が大きくなってくると、下落時の金額も大きくなる。
100万円の10%下落は10万円。
1000万円の10%下落は100万円。
4000万円の10%下落は400万円。
率で見れば同じでも、金額で見るとだいぶ違う。
人間の心は、パーセントではなく円で揺れる。
だから、30代でも債券を少し持つ意味はあると思う。
守りに入りたいからではない。
将来の出口に向けて、少しずつ慣れておきたいからだ。
60歳の出口から逆算している

自分は60歳前後の時点で、債券を40%くらい組み入れた資産配分にしたいと考えている。
今のイメージはこんな感じだ。
| 資産クラス | 60歳時点の目安 |
|---|---|
| 世界株 | 30% |
| 日本株 | 20% |
| 世界債券 | 20% |
| 日本債券 | 20% |
| 現金 | 10% |
合計すると、株式50%、債券40%、現金10%くらいになる。
もちろん、この比率が正解だと言いたいわけではない。
60歳でも株式70%で運用する人もいるだろうし、もっと現金を厚く持つ人もいる。
そこは家族構成や仕事、年金、性格によって変わる。
ただ、自分の場合は60歳になってから急に債券を40%買うより、今から少しずつ慣れておいた方がいいと思った。
債券は株とは見方が違う。
金利が上がると価格が下がる。
利回りと価格が逆に動く。
満期がある。
外貨建てなら為替もある。
頭では分かっていても、実際に買ってみないと感覚は身につかない。
だから30代のうちから触っておきたいと思った。
日本国債と米国債を買った理由
今回、日本国債の変動10年を100万円分買った。
理由はシンプルで、円の安全資産がほしかったからだ。
自分の中で債券には3つの役割がある。
- 株式だけに偏りすぎないため
- 現金より少しインカムを得るため
- 暴落時に株を買うための待機資金として
個人向け国債の変動10年は、元本を大きく毀損しにくく、金利上昇にもある程度対応できる。
自分にとっては「少し利息のつく現金」に近い存在だ。
一方で、米国債も直接買った。
こちらは利回りの高さが魅力だった。
日本の債券と比べると、米国債の利回りはかなり高く見える。
もちろん為替リスクはある。
円高になれば円ベースの評価額は下がる。
それでも、海外赴任を経験した自分にとっては、ドル資産を持つ意味は小さくない。
今回買ったのはETFではなく、米国債そのものだ。
理由は満期があるから。
債券ETFは価格が常に動くが、直接保有する債券は満期まで持てば出口が見えやすい。
初心者の自分には、その方が理解しやすかった。
まとめ
30代で債券を買うのは早すぎるのか。
自分はそうは思っていない。
もちろん、若いうちは株式中心でいいという考え方も理解できる。
実際、自分も今後の資産形成の主役はVT(全世界株ETF)だと思っている。
ただ、家族がいて、現金が増えてきて、将来の出口も少しずつ見え始めると、債券の役割も見えてくる。
今回買った日本国債は円の安全資産として。
米国債はドル資産とインカムの選択肢として。
どちらも株式の代わりではない。
株式投資を長く続けるための支えだと思っている。
株で増やす。
債券で支える。
現金で動けるようにしておく。
今は、この3つのバランスを少しずつ整えていきたいと思っている。

コメント