最近、自分の中で少し変わった投資企画を始めている。
自分、ChatGPT、Gemini。
この3者で、それぞれ100万円ずつのポートフォリオを作り、VTを上回れるかを競うというものだ。
要するに、人間とAIの投資三つ巴戦。
家計のメイン資産ではやらない。
これはあくまでお小遣い口座の中で行う実験だ。
お小遣い口座は実際には1つ。
その中で、仮想的に3つの100万円ポートフォリオに分けて運用している。
ただし、仮想とはいっても銘柄は実際に買っている。
ChatGPT案も、Gemini案も、自分のお金で買っている。
AIに銘柄を聞いて終わりではない。
AIが選んだ銘柄で、実際に自分の口座が上下する。
これはなかなか良い緊張感がある。
AIの提案に財布を渡すと、急に会話の温度が2度くらい上がる。
生活防衛資金や長期インデックス投資とは切り離している。
家族の将来を賭けた勝負ではなく、投資判断の訓練としての勝負。
ここはかなり大事だと思っている。
投資は本来、人生を安定させるための道具だ。
でも一方で、個別株を考えること自体はけっこう面白い。
だったら、生活を壊さない範囲で真剣に遊べばいい。
お小遣い口座という小さなリングに、AIと人間を立たせてみることにした。
この企画の目的
この企画の目的は、短期で大きく儲けることではない。
目的は大きく3つある。
- AIの投資判断がどこまで使えるのかを試す
- 自分の投資判断のクセを可視化する
- VTを上回ることの難しさを体感する
特に大事なのは3つ目だ。
個別株を触っていると、どうしても「これは勝てる」と思いたくなる。
でも実際には、全世界株式ETFのVTを継続的に上回るのはかなり難しい。
つまり、この企画はAI対人間であると同時に、全員対VTでもある。
勝負しているようで、実は全員がVT先生に試験を受けている。
教室の後ろでVTが無言で腕を組んでいる感じだ。
基本ルール

ルールはシンプルにしている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企画開始 | 2026年3月末 |
| 運用資金 | 各参加者100万円 |
| 実際の口座 | お小遣い口座1つで仮想的に3分割 |
| 参加者 | 僕 / ChatGPT / Gemini |
| 銘柄数 | 最大3銘柄 |
| 各銘柄比率 | 25%以上 |
| セクター | 同一セクターへの過度な集中は避ける |
| 入れ替え | 毎月末に1銘柄のみ可能 |
| 成績管理 | 円建てで統一 |
| 比較対象 | VTの年初来リターン |
成績は円建てで統一する。
米国株はドル建てで見ることもできるが、この企画では最終的に自分の生活に戻ってくるお金として見たい。
だから円建てで見る。
毎月末にポートフォリオを見直す。
ただし、入れ替えられるのは1銘柄だけ。
この制限を入れているのは、都合よく乗り換え続けると、ただの後出しジャンケンになるからだ。
投資では、買うことよりも持ち続けることの方が難しい。
だから、この企画でも「簡単に逃げられない」ルールにしている。
3者のポートフォリオ
初期のポートフォリオは以下の通り。
| 参加者 | 初期ポートフォリオ |
| 僕 | GOOG 50%、キーエンス 25%、三菱重工 25% |
| ChatGPT | NVDA 45%、トヨタ 30%、MUFG 25% |
| Gemini | NVDA 40%、トヨタ 30%、BRK.B 30% |
その後、4月末の見直しで、ChatGPTとGeminiはトヨタを外した。
ChatGPTはトヨタから東京エレクトロンへ。
GeminiはトヨタからCRWDへ。
そして5月末時点では、以下のような状況になっている。
| 参加者 | 6月方針 | ポートフォリオ |
| Gemini | ホールド | NVDA / CRWD / BRK.B |
| ChatGPT | 入れ替え | NVDA / LLY / MUFG |
| 僕 | ホールド | キーエンス / GOOG / 三菱重工 |
ここで、3者の性格がかなり分かれてきた。
Geminiは勝っているので動かない。
ChatGPTはAI・半導体テーマに寄りすぎたため、東京エレクトロンを外してLLYへ入れ替える。
僕は三菱重工をホールドする。
この6月は、かなり性格が出る月になると思う。
5月末時点の成績

5月末時点の成績は以下の通り。
| 順位 | 参加者 | 評価額 | 100万円からの増減 | リターン |
| 1位 | Gemini | ¥1,322,618 | +¥262,434 | +24.75% |
| 2位 | 僕 | ¥1,148,811 | +¥110,221 | +10.61% |
| 3位 | ChatGPT | ¥1,138,005 | +¥104,054 | +10.06% |
現時点では、Geminiが大きくリードしている。
理由はかなり明確で、CRWDの上昇が大きい。
Geminiのポートフォリオでは、CRWDが+60.93%と大きく伸びている。
一方で、ChatGPTと僕はかなり接戦になっている。
ChatGPTはNVDA、東京エレクトロン、MUFGがすべてプラス。
かなりきれいな勝ち方をしている。
僕はキーエンスとGOOGが大きく伸びた一方で、三菱重工が-19.45%と足を引っ張っている。
それでも全体では+10.61%を維持しているので、現時点ではまだ十分戦えている。
5月末時点の内訳
ChatGPT
| 銘柄 | 比率 | 現在価値 | 購入価値 | 損益 | 損益率 |
| NVIDIA | 45% | ¥471,165 | ¥421,451 | +¥49,714 | +11.80% |
| 東京エレクトロン | 30% | ¥366,940 | ¥329,000 | +¥37,940 | +11.53% |
| MUFG | 25% | ¥299,900 | ¥283,500 | +¥16,400 | +5.78% |
| 合計 | 100% | ¥1,138,005 | ¥1,033,951 | +¥104,054 | +10.06% |
ChatGPTはかなり堅実に勝っている。
NVDAと東京エレクトロンのAI・半導体テーマが素直に効いている。
さらにMUFGもプラスで、3銘柄すべてが黒字。
この形は美しい。
ただし、NVDAと東京エレクトロンはテーマが重なる。
そのため、6月から東京エレクトロンを外してLLYへ入れ替える判断をした。
これは、勝っている銘柄を外すというより、AI・半導体に寄りすぎたポートフォリオを少し整える判断だと思う。
Gemini
| 銘柄 | 比率 | 現在価値 | 購入価値 | 損益 | 損益率 |
| NVIDIA | 40% | ¥437,511 | ¥391,348 | +¥46,163 | +11.80% |
| CrowdStrike | 30% | ¥582,589 | ¥362,007 | +¥220,582 | +60.93% |
| Berkshire Hathaway | 30% | ¥302,519 | ¥306,830 | -¥4,311 | -1.41% |
| 合計 | 100% | ¥1,322,618 | ¥1,060,185 | +¥262,434 | +24.75% |
Geminiは、現時点では文句なしの1位。
最大の勝因はCRWD。
+60.93%という上昇で、ポートフォリオ全体を一気に押し上げている。
NVDAもプラスで、BRK.Bは小幅マイナス。
つまり、守りのBRK.Bが少し沈んでも、CRWDが全部持っていった形だ。
これはかなり強い。
ただし、同時にCRWD頼みの面もある。
ここからさらに伸びるならGeminiの独走になる。
逆にCRWDが調整すると、かなり差が縮まる可能性もある。
6月は、Geminiが攻め続けるのか、それとも守りながら勝ちを維持するのかが見どころになる。
僕
| 銘柄 | 比率 | 現在価値 | 購入価値 | 損益 | 損益率 |
| キーエンス | 25% | ¥320,440 | ¥249,760 | +¥70,680 | +28.30% |
| Alphabet | 50% | ¥600,011 | ¥505,330 | +¥94,681 | +18.74% |
| 三菱重工 | 25% | ¥228,360 | ¥283,500 | -¥55,140 | -19.45% |
| 合計 | 100% | ¥1,148,811 | ¥1,038,590 | +¥110,221 | +10.61% |
自分のポートフォリオは、かなり明暗が分かれている。
キーエンスは+28.30%。
Alphabetも+18.74%。
この2銘柄はかなり良い。
一方で、三菱重工が-19.45%。
ここが完全に足を引っ張っている。
それでも全体で+10.61%なので、まだ勝負にはなっている。
むしろ、三菱重工がこれだけ下げている中で2位に残っているのは、キーエンスとGOOGの強さがかなり大きい。
問題は、三菱重工をどう見るか。
5月末ではホールドする。
ただし、これはただの我慢ではない。
三菱重工のストーリーはまだ壊れていない。
防衛、原発、エネルギー安全保障、GTCC、地政学リスク。
このあたりの長期テーマはまだ残っていると考えている。
ただし、6月も反発できなければ、7月末は時間軸のミスとして入れ替えを検討する。
この銘柄が戻れば、自分のポートフォリオはまだかなり戦える。
戻らなければ、キーエンスとGOOGが頑張っている横で、三菱重工がずっと重りを持って走ることになる。
5月末時点で見えたこと
5月末時点で見えたことは、3つある。
1つ目は、AIの判断は普通に強いということ。
特にGeminiは、CRWDを入れたことで大きくリードした。
これはたまたま上がっただけとも言えるが、AIが高成長テーマを選び、それが実際に株価に反映されたという意味では、かなり強い結果だと思う。
2つ目は、分散していても差はかなり出るということ。
3銘柄しか持たないため、1銘柄の影響がかなり大きい。
GeminiはCRWDで大きく伸びた。
自分は三菱重工でかなり削られた。
個別株は、やはり1銘柄の重みが大きい。
ETFとは違って、1人の走者が転ぶとチーム全体がざわつく。
3つ目は、自分の投資判断にはかなりテーマ性が出るということ。
自分は三菱重工をホールドする。
これは、短期の株価だけではなく、防衛やエネルギー安全保障という長期ストーリーを見ているからだ。
ただし、投資では正しいストーリーでも、時間軸を間違えると負ける。
ここが一番難しい。
5月末時点では、まだ三菱重工のストーリーは壊れていないと考えている。
でも6月も反発できないなら、7月末には入れ替えを本気で考える。
6月の注目点
6月の注目点は以下。
| 参加者 | 注目点 |
| Gemini | CRWDがさらに伸びるか、それとも調整するか |
| ChatGPT | LLYへの入れ替えが効くか |
| 僕 | 三菱重工が反発できるか |
| 全体 | VTに対して優位を保てるか |
現時点ではGeminiが1位。
ただ、まだ始まったばかりだ。
ChatGPTはLLYでセクター分散を取りにいく。
自分は三菱重工をホールドして、長期ストーリーがまだ市場に評価されるかを見る。
6月はかなり面白い月になると思う。
特に自分にとっては、三菱重工の月だ。
ここで反発すれば、ホールド判断はかなり報われる。
逆に下げ続けるなら、「正しいストーリーでも、買うタイミングが早すぎた」という反省になる。
投資は、正しいか間違っているかだけではなく、いつ正しいかまで問われる。
この企画では、そこも含めて毎月記録していきたい。
今後の報告フォーマット
今後は、毎月1回、この企画の進捗を報告していく。
毎月見るポイントは以下。
| 項目 | 内容 |
| 評価額 | 各100万円がいくらになったか |
| 増減額 | 100万円からいくら増えたか、減ったか |
| リターン率 | 各100万円に対する増減率 |
| VTとの差 | VTの年初来リターンに対してどうか |
| 月間勝者 | その月に一番伸びた参加者 |
| 総合順位 | 企画開始からの順位 |
| 勝因・敗因 | どの銘柄が効いたか |
| 入れ替え判断 | 月末に1銘柄替えるか |
| 来月の注目点 | 次に見るポイント |
特に大事なのは、評価額そのものよりも「100万円からいくら増えたか」だと思う。
今後は売買も増えていく。
そうなると、個別銘柄の損益だけでは全体像が見えにくくなる。
だから毎月の報告では、各参加者の100万円がいくらになったかを中心に見る。
単に勝った負けたでは終わらせない。
なぜ勝ったのか。
なぜ負けたのか。
それは再現性があるのか。
ただ運が良かっただけなのか。
ここを見ていきたい。
まとめ
お小遣い口座で、AIと人間の投資三つ巴戦を始めた。
参加者は、自分、ChatGPT、Gemini。
それぞれ100万円ずつ運用し、VTを上回れるかを見る。
企画開始は2026年3月末。
実際の口座は1つのお小遣い口座だが、その中で仮想的に3つの100万円ポートフォリオに分けている。
ただし、銘柄は実際に買っている。
AIの案も、自分のお金で買っている。
5月末時点では、Geminiが大きくリード。
CRWDの上昇がかなり効いている。
ChatGPTは3銘柄すべてプラスで堅実。
僕はキーエンスとGOOGが好調な一方で、三菱重工が足を引っ張っている。
6月開始時点のポートフォリオは以下。
| 参加者 | ポートフォリオ |
| 僕 | キーエンス / GOOG / 三菱重工 |
| ChatGPT | NVDA / LLY / MUFG |
| Gemini | NVDA / CRWD / BRK.B |
今のところ、Geminiがかなり強い。
ChatGPTはLLYへの入れ替えで巻き返しを狙う。
僕は三菱重工をホールドして、長期ストーリーがまだ生きているかを見にいく。
この企画は、短期で儲けるためというより、投資判断を記録するためのものだ。
AIの判断。
自分の判断。
そして、何も言わずに横にいるVT。
この3つを比べながら、毎月定点観測していく。
投資は、結局のところ、自分の判断をあとから見返せる形にしておくことが大事だと思う。
勝ったときだけ覚えていて、負けたときは記憶の押し入れにしまう。
それをやると、たぶん一生うまくならない。
だから、この企画では、勝ちも負けもそのまま残していく。
まずは6月。
AIと人間の勝負がどうなるか、毎月1回、報告していきたい。
い。

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