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「エブリシング・バブル」リスクの深層を読んで:日銀マネーがもたらす危うい延命策

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こんにちは、Stevenです。 @StevenToshiCH

今日は最近読んだ【「エブリシング・バブル」リスクの深層」(エミン・ユルマズ&永濱利廣 著)】をご紹介します。お二人はYouTubeチャンネル「PIVOT」をはじめ、さまざまな経済番組で活躍しているので、ご存じの方も多いかもしれません。本書は、そんなお二人のこれまでの議論を対談形式で体系的にまとめたという印象でした。

1. 書籍のポイント概要

本書では以下のテーマを軸に、世界経済が抱えるリスクを鋭く分析しています。

  • 日銀の超低金利と海外株式市場のバブル延命
  • インフレを利用して国家の借金を目減りさせる構造
  • トランプ再選による地政学リスク(第三次世界大戦の可能性)
  • 投資している人が有利になる不均衡な現状

これらの論点が、世界のマネーの流れと政治の動向をリンクさせながら具体的に語られている点が特徴です。



章構成イメージと重要トピック

実際の章の公正とは違いますが、書いてある内容は以下の通りです。

「バブルの正体:日銀とマネーの延命策」

  • ゼロ金利の資金が海外投資に回る構造
  • 日本のインフレが弱い理由と、その弊害

「インフレで借金を帳消し?」

  • 各国政府の財政赤字解消への下心
  • コロナ以降の大規模財政出動とインフレ圧力

「トランプ再選:第三次世界大戦?」

  • 2025年1月にほぼ確実視されるトランプ政権の再登場
  • 米中対立、ウクライナ、イスラエル問題などの国際緊張の行方
  • 孤立主義加速による世界経済のブロック化

「投資家こそ勝ち組?」

  • バブル相場の恩恵を受けて資産を増やす人たち
  • いつ弾けるかわからないリスクと、どう付き合うか

私の感想

著者が普段から語ってきた内容の「再整理」という印象が強く、新しい情報はあまりありませんでした。とはいえ、一冊の本として流れを追うことで、マクロ経済、金融緩和、地政学リスク、株式市場がどのようにつながっているかがよく見えてきます。


株価高とインフレ、エブリシングバブルの行方

現状、アメリカ経済は好調で株価も高止まりし、PERは割高水準です。インフレ率は下がりきらず「行きにくい」経済状況ですが、日本のゼロ金利マネーが世界の投資を下支えしている部分もあると本書は強調します。
私自身、「いつ弾けるか分からないバブル」だからこそ株式投資の継続十分なキャッシュポジションの両方が重要だと再確認しました。


読者へのメッセージ

  • 普段から著者のYouTubeや番組を観ている方:本書は彼らの議論をまとめて読み返す上で有益な資料となります。
  • 初めて著者の考えを知る方:バブル、金融政策、地政学リスクを1冊で概観するのにうってつけです。

複雑化する世界情勢を理解するには、多方面からの情報収集が欠かせません。本書を通じて、日米の金融政策やインフレ、国際摩擦がどう資産市場に影響するのか、そのつながりをぜひ押さえてみてください。


おわりに

以上、「エブリシングバブル リスクの深層」の内容をざっとご紹介しました。世界の金融市場が「バブル」だと叫ばれながら、いまだに崩壊しない強さを維持している背後には、日銀マネーをはじめとする資金の流れがあるのかもしれません。そして、トランプ政権の再来や国際情勢の変動が、そのバブルにどんな影響を与えるのか。私自身は「積み立て投資は続けつつ、キャッシュ比率も上げる」姿勢で構えています。
ぜひ皆さんも本書を読んで、今後の資産運用方針や世界情勢の見方をアップデートしてみてはいかがでしょうか。



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