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2024年7月 マーケット振り返りと資産公開【暗雲】

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資産推移報告

こんにちは、Stevenです。 @StevenToshiCH

今回は、毎月恒例の資産状況を確認していきたいと思います。

7月のマーケット振り返り

今月のマーケットをわかりやすくまとめてみましょう。ポイントは以下の通りです。

  • 債券: 米国の長期金利は利下げ観測で低下、日本の長期金利は横ばい。
  • 株式: 国株は利下げ観測で上昇、日本株は振れが大きく小幅下落。
  • 為替: 円の対米ドルレートは利下げ観測で反発し、150円台に上昇。
  • 来月の見通し: 債券、株式、為替ともに緩やかな変動が予想される。

債券市場

米国の長期金利は利下げ観測で低下、日本の長期金利は横ばい。

米国の10年国債利回りは、米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことや、パウエルFRB議長が9月利下げの可能性を示唆したことで大きく低下しました。ドイツの長期金利も米長期金利の低下に連動して下がりました。日本の長期金利は、日銀による7月会合での利上げ観測と米長期金利の低下からもみ合いとなり、前月から横ばいでした。米国の投資適格社債については、社債スプレッドが前月比でほぼ横ばいでした。

株式市場

米国株は利下げ観測で上昇、日本株は振れが大きく小幅下落。

米国株式市場は、FRBが9月にも利下げを開始し、米景気がソフトランディングに向かうとの期待が高まり上昇しました。NYダウは前月比+4.4%、S&P500種指数は同+1.1%の上昇となりました。日本株式市場は、振れの大きい展開となり、小幅に下落しました。月上旬には海外投資家の買いが優勢で日経平均株価が最高値を更新しましたが、その後半導体関連銘柄などに売りが出て急反落しました。日経平均株価は前月比▲1.2%、TOPIXは同▲0.5%となりました。

為替市場

円の対米ドルレートは利下げ観測で反発し、150円台に上昇。

円の対米ドルレートは、FRBによる利下げ観測の高まりに伴い米長期金利が低下したことや、月末の日銀による追加利上げを受けて、日米金利差が縮小するとの見方が強まり、大きく反発しました。円は前月末の160円台後半から、150円台半ばに急上昇しました。円の対ユーロレートは、日銀が追加利上げを決めたことから円が買い戻され、162円台に大きく反発しました。円の対豪ドルレートも、円が幅広い通貨に対して買い戻されたことから大きく反発しました。

来月の見通し

債券: 米国の長期金利は、当面もみ合いを続けた後、緩やかに低下すると見込まれます。底堅い景気やインフレの高止まりにより利下げ開始時期が後ずれする可能性はあるものの、FRBによる利下げが9月にも実施されると見込んでいます。日本の長期金利は、日銀が金融政策の正常化に向けて舵を切っているため、追加利上げが警戒され、やや上昇すると予想されます。

株式: 米国株式市場は、インフレの鈍化によるFRBの利下げ開始が見込まれる中、米景気のソフトランディングを前提とした適温相場が続くと見ています。FRBによる利下げが先送りされる可能性や、大統領選挙、地政学リスクの不透明感などから変動性が高まる局面が想定されますが、企業業績の拡大が見込まれるため、緩やかにレンジを切り上げる展開が予想されます。

為替: 円の対米ドルレートは、米金利の低下に伴い、緩やかに上昇すると想定されます。先行きのFRBの利下げ開始と日銀の追加利上げによる日米金利差縮小が円の上昇要因となりますが、日銀は連続的な利上げを急がないため、円の上昇余地は限られそうです。

Steven
Steven

この後8月に入って一気に状況が一転したね。日本株はかなり大打撃だけど、アメリカ株はまだまだ持ちこたえているレベル。

私の資産内訳について

私は投資の目的とリスク許容度に応じて、二つの異なる投資口座を運用しています。

家族口座: これは「守りの口座」として位置付けており、教育資金や老後の準備、そしてFIRE運動(Financial Independence, Retire Early:経済的自立と早期退職を目指すライフスタイル)に必要な資金を積み上げています。この口座では、リスクを抑えつつ確実に資産を増やすことを目指しており、主に低リスクの資産クラスに投資しています。

個人口座: 一方、個人口座はよりアクティブな投資戦略を採っており、「攻めの口座」として運用しています。この口座では、個人的な興味を持つ株式や、高リスク・高リターンを期待できる投資チャンスに挑戦しています。こちらは市場動向に応じて積極的にポートフォリオを調整し、投資のスキルと知識を深める場となっています。

今回の振り返りでは、これら二つの口座の最新の状況と、その成果について詳細を共有します。これにより、投資戦略の効果を検証し、今後の方向性を見極めたいと考えています。

家族口座の状況(守りの口座)

海外出向前の2022年4月に、私は戦略的にリスクを取り、資産配分を株式ほぼ100%にシフトしました。海外では日本の口座を使って新たに積み立てることが困難で、2026年まで日本に戻る予定がないため、その間はほとんど手を付けずに運用を続ける計画です。この期間、全世界の株式に分散投資するETF(Exchange Traded Fund: 株式のように取引所で売買できる複数の株式を含むファンド)を主な投資対象としています。また、会社の持ち株に対しては毎月55,000円の積み立てを継続しています。

アメリカ滞在中も、毎月200ドルをアメリカの株口座で積み立てマリオット、ナイキとオン、テスラ、QLD、VYM、BNDの6銘柄に均等に分散投資を行っています。

今月の投資結果

株の総資産は約1168万円に根戻りし、評価益は+285万円となりました。先月に比べて総資産は1,258万円から-90万円、先月の評価益は+395万円から-110万円下がりました。

ただ今月はボーナスががっつり入ったことで、何とかアッパーマスはぎりぎりキープしております。

Steven
Steven

一か月でついに100万円の規模が動くレベルに。動揺せずに淡々と積み増ししていくよ。半年前には100万円増えたこともあるからあまり何も感じてないよ。

個人口座の状況(攻めの口座)

個人口座では、私の小遣い用として20万円を別途保持しており、残余資金は全て株式投資に充てています。これは私のちょっとした贅沢と投資のバランスを取るための戦略です。

個人口座はは約240万円に減少し、評価益は+107万円です。これは先月の+129万円からかなり減少してしまいました。

投資戦略の核は、高い配当を提供する「高配当株」に集中しています。これらの株は市場が不安定な時でも価格が比較的安定しやすく、見守る側としては安心感があります。今回の下落相場でも、配当株はそこまで下落が激しくないのが特徴です。

Steven
Steven

2年後の帰国を目処にしていますが、この投資がどう成長しているか、今からワクワクしています。ただ、日本でもらった配当金は塩漬け。配当金を再投資できないのは、ちょっと残念なポイントかな。

購入済み株の状況

ここでは、私が現在保有している株式について、購入理由将来売却を検討する際の条件を掘り下げてみましょう。

特にNikeとTeslaの株価は最近下落傾向にあります。興味深いことに、これらの株を購入した当初の理由も、現在の株価動向と同様に少しずつ変化しています。私の投資判断と市場の動きがどのように連動しているのかを見るのは、なかなか面白い経験ですね。

それでは、これらの株の個別の状況を詳しく見ていきましょう。

テスラ(TSLA:Tesla)

テスラは、電気自動車(EV)業界のリーダーとして知られ、現在の自動車業界が半導体不足に苦しむ中でさえ、販売台数を増やし続けています。この会社はダイナミックプライシングを採用しており、市場の需要に応じた価格調整を頻繁に行っています。最新の決算報告では販売台数・利益ともに押し下がってきている状況ですが、自動運転に最も近い銘柄としてまた注目を集めております。

PER(株価収益率)は60倍で、以前の水準であった70倍から改善され、現在はより魅力的な投資機会となっています

テスラや自動車業界に関する更なる詳細は、Xでも常に更新しております。

テスラに関する詳細は、以下の記事でも取り上げていますので、ご関心がある方はそちらもご覧ください。

Steven
Steven

テスラの急速な成長は、私たち投資初心者にとっても大変興味深いですね。いつかはテスラの車に実際に乗ってみたいですが、とりあえずは株式市場でその動きを見守るのも一興かと思います。

マリオット(MAR: Marriott International)

世界有数のホテルチェーンであるマリオットは、新型コロナウイルスの影響をついにはねのけて、記録的な利益と売上を達成しました。この企業はラグジュアリーな宿泊施設からコストパフォーマンスに優れたセレクトホテル、長期滞在向け施設まで幅広いオプションを提供し、世界中の主要都市でサービスを展開しています。

顧客がマリオットのロイヤリティプログラムに参加すると、忠誠度が高まり、他のホテルへの移行が減少するとされています。私自身もエリート会員としてマリオットを頻繁に利用しており、このブランドのサービスの魅力を深く理解しています。投資の観点からも、マリオットは引き続き魅力的な選択肢です。

マリオットのPER(株価収益率)は21.8倍、配当利回り1.15%で、市場では比較的割安と見る向きもあります。

詳細は、以下のリンクから私が以前に書いた記事をご覧ください。特にマリオットのロイヤリティプログラムについての個人的な体験は、投資を考慮する上で有益な情報を提供しています。

Steven
Steven

マリオットのロイヤリティプログラムは本当に忠誠心を育むよね。自分もエリート会員としての経験から、マリオットのホテルには特別な愛着があり、投資を検討する上でそんな個人的な体験も大切にしているよ。

ナイキ(NKE)

ナイキは、その革新的なスポーツシューズで世界最大のスポーツ用品ブランドとして広く知られています。特にバスケットボールやランニングシューズの分野で、他ブランドの追随を許さない市場シェアを誇っており、スポーツをしない人々にも、その快適さとデザイン性で日常用のカジュアルシューズとして選ばれています。

マーケティング戦略では、マイケル・ジョーダンやタイガー・ウッズといったスポーツ界のアイコンを起用し、ブランドイメージの強化に成功。さらに、性能面では記録更新のマラソンランナーが愛用するシューズとしても高評価を得ています。

アメリカ市場においては、他のスポーツブランドと比べてもシューズの売上が群を抜いており、この部門でのナイキの圧倒的な強さは、同社の大きな競争力となっています。

株価収益率(PER)は19.8倍と、配当利回り2.0%。6/27の決算の見通しが良くなかったことを踏まえて株価は-20%下落してしまったものの、そのおかげでPERも配当利回りもかなりいい水準にまで回復してきました。

Steven
Steven

ナイキのシューズは履き心地と性能の両面で素晴らしく、個人的にもお気に入りです。その快適さはこれからも続くでしょう。

On Holding(ONON)

ONは、スイス発祥のランニングシューズブランドで、その革新的なクッショニング技術で急速に市場を拡大しています。特にランニングシューズの分野では、特許取得済みの「CloudTec」技術を活用し、独自の快適さとパフォーマンスを提供しています。ONのシューズは、プロフェッショナルからアマチュアランナーまで幅広い層に支持されており、そのデザイン性も評価が高いです。

マーケティング戦略においては、現役のアスリートやフィットネスインフルエンサーを起用し、ブランドの認知度と信頼性を高めています。また、環境に配慮した製品開発にも力を入れており、持続可能な素材を使用したシューズのラインナップを拡充しています。

アメリカ市場では、急速にシェアを拡大しており、特に若年層やアスリートの間で人気があります。高機能でありながらスタイリッシュなデザインが、日常用のカジュアルシューズとしても選ばれる理由の一つです。

株価収益率(PER)は91倍と成長企業ならではの高さですが、これは将来の成長への期待を反映しています。

Steven
Steven

ONのシューズはかなり履き心地がいいのでびっくりして買ってみたよ。ただ、シューズだけで言えばまだまだナイキのほうが履き心地はいいような気もするね。そういった意味で今はナイキ8割、ON2割の比率で持ちながら様子を見たいと思っているよ。

伊藤忠商事(8001)

伊藤忠商事は、輸出入を含む多岐にわたるビジネスを展開する日本の大手総合商社です。資源の開発から加工、小売、そして製品の販売に至るまで、業務は非常に幅広く、総合商社としての地位を確固たるものにしています。日本では「大手五商社」と称されるグループの一角を担っており、伊藤忠は特に資源価格の変動リスクを分散する独自の収益構造を構築しています。

株価収益率(PER)は13.4倍となっており配当利回り2.7%。いままで割安だった商社の株のPERがぐんぐん上がってきております。株主還元に力を入れ続けた結果かなり評価されるようになってきましたね。過去にウォーレン・バフェット氏の来日が株価に影響を与えたエピソードもあり、伊藤忠の国内外での影響力が窺えます。

Steven
Steven

伊藤忠商事のような商社のビジネスモデルは、産業の「川上」(原材料の供給)から「川下」(製品の販売)までを一手に担うことで、非常に安定した収益を生み出すことが可能です。その安定性が、私にとって大きな魅力の一つです。

三菱UFJファイナンシャルグループ(8306)

三菱UFJファイナンシャルグループ(MUFG)は、グローバルに展開するトップクラスの銀行グループです。彼らの主なビジネスモデルは、企業への資金貸し出しです。景気が良いときは多くの企業が融資を求め、その結果、貸出利息収益が向上します。

日本の銀行業は経済状況に大きく左右されるため、MUFGの株価も日本経済の動向や金利の変動に敏感です。しかし、最近の金利上昇はMUFGの株価にプラスの影響を与えており、現在は強いパフォーマンスを見せています。

三菱UFJは、三菱銀行、三和銀行、東海銀行の三行が合併して誕生しました。これにより、非常に強固な経営基盤を有しています。グループには、国際金融市場で強い存在感を持つ東京銀行も含まれており、国際ビジネスにおいても競争力を持ちます。

株価収益率(PER)は13.9倍。配当利回り2.89%。今まで銀行株といえば高配当株の筆頭でしたが、伊藤忠同様に株主還元をかなり頑張っていることもあり人気がでて、最近は落ち着いてきました。

Steven
Steven

個人的にも、私の貯金から会社の給与口座まで、MUFGには大きく助けられています。Unionバンクのアメリカ市場からの撤退は痛手でしたが、MUFGの存在感はそれを補い、日本において欠かせない存在です

注目の株

私が現在注目している株の一覧を以下に示します。私は基本的に自分が日常的に利用している製品やサービスの株に投資する傾向があります。この方法で、製品の質やサービスの持続性を直接的に評価することができます。

特にGoogleとAmazonは、非常に長い間利用している企業であり、今後もその利用を続けることが見込まれます。これらの企業は、継続的に市場での地位を保ちつつ、安定した成長を示しているため、長期投資に適していると考えています。

今後もこれらの企業に対する分析を続け、変化する市場状況に応じて投資の適切なタイミングを見極めたいと思っています。

おわりに

今回の内容はいかがでしたでしょうか?

投資先として挙げた各企業には、魅力的なポイントと共に、注意深く考慮すべきリスクも存在します。私自身、投資の世界で学び続ける中で得た知識を皆さんと共有することに大きな喜びを感じています。

私の最新のリサーチ進捗や考察を、ツイッターで定期的に更新しています。興味のある方は、@StevenToshiCH をフォローして頂ければ幸いです。また、投資に関する質問やコメントもお待ちしております。

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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