この夏、日本の配当株をいくつか買った。
今回買ったのはこの4銘柄。
| 銘柄 | コード | 自分の中での位置づけ |
|---|---|---|
| SRAホールディングス | 3817 | 小型&安定 |
| 日本空調サービス | 4658 | 小型&安定 |
| NTT | 9432 | 安定高配当 |
| 三菱HCキャピタル | 8593 | 連続増配 |
どれも急成長を期待して買った株ではない。
むしろ最近は、配当が出ること、その配当が少しずつ増えていくこと、事業が比較的安定していることをかなり意識するようになった。
ただ、自分の投資の中心を高配当株に変えたわけではない。
コアは今まで通りVTを中心とした世界株。
その土台があるからこそ、個別株を買えるようになってきたという方が近い。
そしてもう一つ大きな変化がある。
自分の中で日本株のポートフォリオ部分は、ある程度「配当株として完成させていく」という方針に切り替えた。
理由はシンプルで、投資資産が2000万円を超え始めてきて、「ここから先は成長を追うよりも、安定してキャッシュフローを受け取る形に寄せてもいい」と感じるようになったからだ。
AIを使った投資の壁打ちがかなり効いている

もう一つ、今回の投資判断でかなり大きいのがAIの活用だ。
今はかなり頻繁にAIと壁打ちをしている。
自分が「これいいかも」と思った銘柄でも、
- ポートフォリオ全体との整合性
- セクターの偏り
- リスクの取りすぎ
- 増配の持続性
こういう観点で一度ストップをかけてもらうことができる。
逆に、自分の考えが曖昧なときは、AIに条件を渡して整理してもらうこともある。
例えば「配当が安定していて、増配余地があって、財務が強い企業」といった条件を入れると、勝手に評価軸を作って点数化し、ランキングまで出してくる。
自分一人でやるとどうしても「なんとなく良さそう」で終わる部分が、かなり構造化されるのは大きい。
さらに、逆にこちらがよく分かっていないときは、
「何を重視したいのか」
「どのリスクを避けたいのか」
といった質問をかなり細かく投げ返してくれるので、結果的に自分の投資方針そのものが整理されていく感覚がある。
今の投資スタイルは、かなりこのAIとの壁打ちに支えられている部分が大きい。
購入タイミングとエントリー価格
今回の4銘柄は、それぞれ以下の水準でエントリーしている。

| 銘柄 | エントリー価格 |
| SRAホールディングス | 4,576円 |
| 日本空調サービス | 1,582円 |
| NTT | 147円 |
| 三菱HCキャピタル | 1,253円 |
こうして並べてみると、同じ「配当株」といっても値動きの性質はかなり違う。
NTTのような超大型株は1円単位の世界で動く一方で、SRAのような小型株は1回の値動きのインパクトが大きい。
だからこそ、単純な利回り比較だけではなく、「自分の資産全体の中でどういう役割を持たせるか」が重要になってくる。
VTで資産は増える。でも、それだけでは今はあまり変わらない
長期の資産形成だけを考えれば、VTを買い続けるだけでもかなり合理的だと思っている。
世界中の企業に分散できるし、自分で企業を一社ずつ選ぶ必要もない。
たぶんこれからも資産形成の中心は変えない。
ただ、ひとつ感じるようになったことがある。
VTが上がって資産が増えても、売らない限り生活はほとんど変わらない。
3,000万円が3,300万円になればうれしい。
でも翌朝の生活は昨日と同じだ。
一方で配当や株主優待は少し違う。
持っているだけで毎年キャッシュや優待が入ってくる。
今年より来年、来年よりその次と増配していけば、少しずつ使えるお金も増えていく。
資産額という数字だけではなく、今の生活が少しずつ楽になっていく。
最近はそこにかなり魅力を感じている。
もちろん配当も企業価値の一部なので、配当だから特別に得をしているわけではない。
それでも「資産を取り崩さなくてもお金が入ってくる」という感覚は、自分には合っていると思う。
ただし、個別株はコアにはしない

ここはかなり大事だと思っている。
個別株はどうしても一社あたりの影響が大きい。
投資資金300万円の人が100万円を一社に入れるのと、十分に分散された資産を何千万円か持っている人が100万円を一社に入れるのでは、同じ100万円でも意味がかなり違う。
企業そのもののリスクが小さくなるわけではない。
でも、資産全体に与えるダメージは小さくできる。
自分の場合はVTなどの世界株をコアとしてかなり持つようになった。
だから、その上に日本の個別株を少しずつ乗せられるようになってきた。
逆に言えば、今の資産構成でなければSRAや日本空調のような小型株をここまで買おうとは思わなかったかもしれない。
コアをかなり分散する。
その上でサテライトでは自分の考えを少し入れる。
今のところ、この形が一番落ち着く。
SRAホールディングス(3817)|小型だけど安定している
SRAホールディングスは、今回買った中でもかなり自分好みの銘柄だった。
SRAグループは企業や大学向けのシステム開発、運用・インフラ構築などを手掛ける独立系IT企業。
派手なAI銘柄という感じではない。
ただ、長く続いているIT需要の中で利益を積み上げていて、企業体質も比較的しっかりしている。
自分が惹かれたのは、
「小型株だけど、そこまで小型株らしい不安定さを感じない」
というところ。
そして配当もしっかり増えている。
2026年3月期の年間配当200円に対して、2027年3月期は220円を計画している。会社計画の配当性向も約50%だ。
高配当だけなら他にもある。
ただ、小型、事業の安定感、利益、増配。
この組み合わせが自分にはかなり魅力的だった。
日本空調サービス(4658)|こういう地味な会社が好きになってきた
日本空調サービスもSRAと少し似ている。
こちらも大型株ではない。
主な仕事は空調を中心とした建物設備の点検、整備、修理、交換など。
建物設備のメンテナンスという、かなり地味な事業だ。
でも最近は、こういう会社が結構好きになってきた。
建物がある限り設備の保守は必要になる。
特定メーカーだけに依存せず、独立系としてさまざまな設備を扱えるのも特徴だ。
そして株主還元もかなり明確になっている。
会社は累進配当を掲げ、連結配当性向50%を基本方針としている。2026年3月期の年間54円から、2027年3月期は57円を予定している。
ものすごく成長する会社を探しているわけではない。
ちゃんと利益を出して、その一部を株主に戻してくれる。
そういう会社をポートフォリオに少しずつ増やしたい。
NTT(9432)|大型株の安定枠
NTTは逆に説明しやすい。
通信という生活インフラを持つ大型株で、配当もある。
自分の中では「安定高配当枠」。
しかもNTTは2026年度に年間5.4円の配当を予定していて、実現すれば16期連続増配になる。
SRAや日本空調のような小型株だけで配当ポートフォリオを作るつもりもない。
小型株には小型株の魅力がある一方で、やはり一社ごとのリスクは大きくなる。
だからNTTのような大型株も入れる。
利回りだけを見れば、もっと高い企業はある。
ただ、自分は配当利回りだけで順位を決めるつもりはない。
今後の増配余地、事業の安定性、そしてポートフォリオ全体のセクターバランスまで含めて考えたい。
三菱HCキャピタル(8593)|やっぱり連続増配は魅力
最後は三菱HCキャピタル。
これはかなり分かりやすくて、自分の中では「連続増配王者」。
会社は2026年度予想まで含めて27期連続増配を掲げている。
もちろん、27年間増配したから28年目も必ず増配するわけではない。
それでも長期間にわたって利益を出しながら株主への還元を増やしてきた実績は、自分にとってかなり大きい。
高配当株を買うときに怖いのは、今の利回りだけ高くて、その後に減配すること。
それなら現在の利回りが少し低くても、利益と一緒に配当が伸びていく会社の方が長期では持ちやすい。
三菱HCキャピタルはその代表として持っておきたいと思った。
配当利回りだけでは選ばない
もちろん配当株なので、利回りはかなり重視している。
ただ最近は、
- 今の配当利回り
- 今後の増配可能性
- 配当性向
- 企業体質
- 事業の安定性
- セクターバランス
- 自分がすでに持っている株との重複
このあたりをまとめて見るようになった。
だから「利回りが一番高い株を買う」ということにはならない。
NTTのような大型通信株もあれば、SRAや日本空調のような小型株もある。
三菱HCキャピタルのように増配実績を重視して買うこともある。
配当株という一つの箱の中でも、役割は少しずつ違う。
これからも、条件が合えば増やしていく

今回の4銘柄を買ったから、配当株ポートフォリオが完成したとは思っていない。
むしろこれから。
利回りが高くなったタイミングで、企業の利益や増配余地を確認しながら少しずつ買っていくつもりだ。
それは今回の4社かもしれないし、別の会社かもしれない。
一方で、VTを中心としたコア部分まで個別株に置き換えるつもりはない。
世界全体の成長はVTで取りにいく。
その上で、日本株では配当や増配、株主優待など「持っている間にも少し楽になるもの」を増やす。
今の自分には、この組み合わせがかなりしっくりきている。
資産形成は60歳になった瞬間だけ豊かになればいいわけでもない。
30代、40代、50代の生活も普通に続いていく。
将来の資産を増やしながら、途中の生活も少しずつ楽にする。
最近は、配当株をそんなふうに使っていきたいと思っている。


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