こんにちは、Stevenです。 @StevenToshiCH
今回は、毎月恒例の資産状況を確認していきたいと思います。
5月のマーケット振り返り
今月のマーケットをわかりやすくまとめてみましょう。ポイントは以下の通りです。
債券市場
米国長期金利は利下げ観測で低下、日本の長期金利は追加利上げ観測で上昇。米国の10年国債利回り(長期金利)は、米雇用者数や消費者物価の伸びが鈍化したことで、年後半のFRB(米連邦準備制度理事会)による利下げ観測が再び強まり、低下しました。日本の長期金利は、日銀が追加利上げや国債買い入れの減額など、金融政策の正常化を進めるとの見方が強まり、1%を超える水準に上昇しました。これに対し、欧州の長期金利は、過度な利下げ期待が後退し、小幅に上昇しました。
株式市場
米国株は利下げ観測と好決算で上昇、日本株は企業業績の慎重な見通しで上値が重い。米国株式市場は、FRBの利下げ観測が再び高まったことや主要半導体銘柄の好決算を受けて、月半ばに最高値を更新しました。NYダウは前月比+2.3%、S&P500種指数は同+4.8%の上昇となりました。一方、日本株式市場は、国内企業の慎重な業績見通しや長期金利の上昇が重石となり、やや上値の重い展開となりました。日経平均株価は前月比+0.2%、TOPIXは同+1.1%と、小幅の上昇となりました。
為替市場
円の対米ドルレートはほぼ横ばいで終了。円の対米ドルレートは、月初に円買い介入とみられる動きで大きく上昇しましたが、その後は弱含みました。FRBの利下げ観測が再び強まり、米長期金利が低下した一方、日本の長期金利が上昇し、日米金利差が縮小しましたが、円買いの動きは強まらず、前月とほぼ横ばいで終了しました。円の対ユーロレートは、低金利の円を売る動きが続き、170円台に下落。円の対豪ドルレートも、米利下げ期待の再浮上で豪ドルが買われ、下落しました。
来月の見通し
債券: 米国の長期金利は、当面もみ合いを続けた後、緩やかに低下すると予想します。堅調な雇用情勢やインフレの高止まりが続く中でも、年後半にはFRBの利下げが実施されると見込まれます。日本の長期金利は、日銀の追加利上げや国債買い入れ減額が警戒され、やや上昇する見通しです。
株式: 米国株式市場は、インフレの下げ渋りや地政学リスクの不透明感がある中でも、米景気のソフトランディングを前提とした安定相場が続くと見られます。日本株式市場も、名目GDP成長や製造業の回復に伴う企業業績の拡大が期待され、上昇すると予想します。コーポレート・ガバナンス改革や新NISAの資金流入も株式市場を支える要因となるでしょう。
為替: 円の対米ドルレートは、米金利の低下に伴い、緩やかに上昇すると予想されます。FRBの利下げ開始と日銀の利上げによる日米金利差縮小が円の上昇要因となりますが、日銀は連続的な利上げを急がないため、円の上昇余地は限られると見られます。
ドル円に悩まされる日本、根本改革が必要だね。逆にアメリカの経済はずっと絶好調が続いていて怖いくらいだね。
私の資産内訳について
私は投資の目的とリスク許容度に応じて、二つの異なる投資口座を運用しています。
家族口座: これは「守りの口座」として位置付けており、教育資金や老後の準備、そしてFIRE運動(Financial Independence, Retire Early:経済的自立と早期退職を目指すライフスタイル)に必要な資金を積み上げています。この口座では、リスクを抑えつつ確実に資産を増やすことを目指しており、主に低リスクの資産クラスに投資しています。
個人口座: 一方、個人口座はよりアクティブな投資戦略を採っており、「攻めの口座」として運用しています。この口座では、個人的な興味を持つ株式や、高リスク・高リターンを期待できる投資チャンスに挑戦しています。こちらは市場動向に応じて積極的にポートフォリオを調整し、投資のスキルと知識を深める場となっています。
今回の振り返りでは、これら二つの口座の最新の状況と、その成果について詳細を共有します。これにより、投資戦略の効果を検証し、今後の方向性を見極めたいと考えています。
家族口座の状況(守りの口座)
海外出向前の2022年4月に、私は戦略的にリスクを取り、資産配分を株式ほぼ100%にシフトしました。海外では日本の口座を使って新たに積み立てることが困難で、2026年まで日本に戻る予定がないため、その間はほとんど手を付けずに運用を続ける計画です。この期間、全世界の株式に分散投資するETF(Exchange Traded Fund: 株式のように取引所で売買できる複数の株式を含むファンド)を主な投資対象としています。また、会社の持ち株に対しては毎月55,000円の積み立てを継続しています。
アメリカ滞在中も、毎月200ドルをアメリカの株口座で積み立て、マリオット、ナイキ、テスラ、QLD、VYM、BNDの6銘柄に均等に分散投資を行っています。
今月の投資結果
株の総資産は約1,214万円に達し、評価益は+368万円となりました。先月に比べて総資産は-1万円、先月の評価益は+379万円から下がりました。
そんな状況ですが、アメリカにて持っている資産の評価が高まったこと、日本で入り続けている家賃収入や国内分の給料などもあり、4月より貯金を含めた総資産でアッパーマスへ到達しました!
やっぱり資産が増えると大きな気持ちになるね。ただ株は時期がいいだけだし、為替も追い風になっているだけなので、慢心せずにこれからもこつこつ積み立てを続けていくつもりだよ。
個人口座の状況(攻めの口座)
個人口座では、私の小遣い用として20万円を別途保持しており、残余資金は全て株式投資に充てています。これは私のちょっとした贅沢と投資のバランスを取るための戦略です。
個人口座はは約247万円に達し、評価益は+114万円です。これは先月の+99万円から更に増加し、新たな最高益を更新する結果となりました。
投資戦略の核は、高い配当を提供する「高配当株」に集中しています。これらの株は市場が不安定な時でも価格が比較的安定しやすく、見守る側としては安心感があります。配当が主な収益源である一方で、評価益が上昇するのを目の当たりにするのは、非常に嬉しいことです。
2年後の帰国を目処にしていますが、この投資がどう成長しているか、今からワクワクしています。ただ、日本でもらった配当金は塩漬け。配当金を再投資できないのは、ちょっと残念なポイントかな。
購入済み株の状況
ここでは、私が現在保有している株式について、購入理由と将来売却を検討する際の条件を掘り下げてみましょう。
特にNikeとTeslaの株価は最近下落傾向にあります。興味深いことに、これらの株を購入した当初の理由も、現在の株価動向と同様に少しずつ変化しています。私の投資判断と市場の動きがどのように連動しているのかを見るのは、なかなか面白い経験ですね。
それでは、これらの株の個別の状況を詳しく見ていきましょう。
テスラ(TSLA:Tesla)
テスラは、電気自動車(EV)業界のリーダーとして知られ、現在の自動車業界が半導体不足に苦しむ中でさえ、販売台数を増やし続けています。この会社はダイナミックプライシングを採用しており、市場の需要に応じた価格調整を頻繁に行っています。最新の決算報告では販売台数・利益ともに押し下がってきている状況ですが、自動運転に最も近い銘柄としてまた注目を集めております。
PER(株価収益率)は45.6倍で、以前の水準であった70倍から大幅に改善され、現在はより魅力的な投資機会となっています。
テスラや自動車業界に関する更なる詳細は、Xでも常に更新しております。
テスラに関する詳細は、以下の記事でも取り上げていますので、ご関心がある方はそちらもご覧ください。
テスラの急速な成長は、私たち投資初心者にとっても大変興味深いですね。いつかはテスラの車に実際に乗ってみたいですが、とりあえずは株式市場でその動きを見守るのも一興かと思います。
マリオット(MAR: Marriott International)
世界有数のホテルチェーンであるマリオットは、新型コロナウイルスの影響をついにはねのけて、記録的な利益と売上を達成しました。この企業はラグジュアリーな宿泊施設からコストパフォーマンスに優れたセレクトホテル、長期滞在向け施設まで幅広いオプションを提供し、世界中の主要都市でサービスを展開しています。
顧客がマリオットのロイヤリティプログラムに参加すると、忠誠度が高まり、他のホテルへの移行が減少するとされています。私自身もエリート会員としてマリオットを頻繁に利用しており、このブランドのサービスの魅力を深く理解しています。投資の観点からも、マリオットは引き続き魅力的な選択肢です。
マリオットのPER(株価収益率)は23.6倍、配当利回り1.09%で、市場では比較的割安と見る向きもあります。
詳細は、以下のリンクから私が以前に書いた記事をご覧ください。特にマリオットのロイヤリティプログラムについての個人的な体験は、投資を考慮する上で有益な情報を提供しています。
マリオットのロイヤリティプログラムは本当に忠誠心を育むよね。自分もエリート会員としての経験から、マリオットのホテルには特別な愛着があり、投資を検討する上でそんな個人的な体験も大切にしているよ。
ナイキ(NKE)
ナイキは、その革新的なスポーツシューズで世界最大のスポーツ用品ブランドとして広く知られています。特にバスケットボールやランニングシューズの分野で、他ブランドの追随を許さない市場シェアを誇っており、スポーツをしない人々にも、その快適さとデザイン性で日常用のカジュアルシューズとして選ばれています。
マーケティング戦略では、マイケル・ジョーダンやタイガー・ウッズといったスポーツ界のアイコンを起用し、ブランドイメージの強化に成功。さらに、性能面では記録更新のマラソンランナーが愛用するシューズとしても高評価を得ています。
アメリカ市場においては、他のスポーツブランドと比べてもシューズの売上が群を抜いており、この部門でのナイキの圧倒的な強さは、同社の大きな競争力となっています。
株価収益率(PER)は27.5倍と、配当利回り1.56%。割高感は否めないものの、投資家にとっては手が届きやすい価格水準になっています。市場分析では、この数値を基に株価が緩やかに調整されていく可能性が指摘されています。
ナイキのシューズは履き心地と性能の両面で素晴らしく、個人的にもお気に入りです。その快適さはこれからも続くでしょう。
伊藤忠商事(8001)
伊藤忠商事は、輸出入を含む多岐にわたるビジネスを展開する日本の大手総合商社です。資源の開発から加工、小売、そして製品の販売に至るまで、業務は非常に幅広く、総合商社としての地位を確固たるものにしています。日本では「大手五商社」と称されるグループの一角を担っており、伊藤忠は特に資源価格の変動リスクを分散する独自の収益構造を構築しています。
株価収益率(PER)は12.9倍となっており、配当利回り2.7%。いままで割安だった商社の株のPERがぐんぐん上がってきております。株主還元に力を入れ続けた結果かなり評価されるようになってきましたね。過去にウォーレン・バフェット氏の来日が株価に影響を与えたエピソードもあり、伊藤忠の国内外での影響力が窺えます。
伊藤忠商事のような商社のビジネスモデルは、産業の「川上」(原材料の供給)から「川下」(製品の販売)までを一手に担うことで、非常に安定した収益を生み出すことが可能です。その安定性が、私にとって大きな魅力の一つです。
三菱UFJファイナンシャルグループ(8306)
三菱UFJファイナンシャルグループ(MUFG)は、グローバルに展開するトップクラスの銀行グループです。彼らの主なビジネスモデルは、企業への資金貸し出しです。景気が良いときは多くの企業が融資を求め、その結果、貸出利息収益が向上します。
日本の銀行業は経済状況に大きく左右されるため、MUFGの株価も日本経済の動向や金利の変動に敏感です。しかし、最近の金利上昇はMUFGの株価にプラスの影響を与えており、現在は強いパフォーマンスを見せています。
三菱UFJは、三菱銀行、三和銀行、東海銀行の三行が合併して誕生しました。これにより、非常に強固な経営基盤を有しています。グループには、国際金融市場で強い存在感を持つ東京銀行も含まれており、国際ビジネスにおいても競争力を持ちます。
株価収益率(PER)は13.1倍。配当利回り3.02%。今まで銀行株といえば高配当株の筆頭でしたが、伊藤忠同様に株主還元をかなり頑張っていることもあり人気がでて、最近はそんなこともありません。
個人的にも、私の貯金から会社の給与口座まで、MUFGには大きく助けられています。Unionバンクのアメリカ市場からの撤退は痛手でしたが、MUFGの存在感はそれを補い、日本において欠かせない存在です
注目の株
私が現在注目している株の一覧を以下に示します。私は基本的に自分が日常的に利用している製品やサービスの株に投資する傾向があります。この方法で、製品の質やサービスの持続性を直接的に評価することができます。
特にGoogleとAmazonは、非常に長い間利用している企業であり、今後もその利用を続けることが見込まれます。これらの企業は、継続的に市場での地位を保ちつつ、安定した成長を示しているため、長期投資に適していると考えています。
今後もこれらの企業に対する分析を続け、変化する市場状況に応じて投資の適切なタイミングを見極めたいと思っています。
おわりに
今回の内容はいかがでしたでしょうか?
投資先として挙げた各企業には、魅力的なポイントと共に、注意深く考慮すべきリスクも存在します。私自身、投資の世界で学び続ける中で得た知識を皆さんと共有することに大きな喜びを感じています。
私の最新のリサーチ進捗や考察を、ツイッターで定期的に更新しています。興味のある方は、@StevenToshiCH をフォローして頂ければ幸いです。また、投資に関する質問やコメントもお待ちしております。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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